更新日: 2020.05.27 キャッシュレス

新型コロナで現金離れが進む?お金に関する衛生意識の変化とは

新型コロナで現金離れが進む?お金に関する衛生意識の変化とは
新型コロナウイルスの感染拡大で、外出して何かを触ったら手洗いを徹底するようになりました。不特定多数の人が触れる硬貨や紙幣、現金を引き出すためのATMのタッチパネルを触ることが気になるようになった人も多いのではないでしょうか。
 
そこで、「バンドルカード」を提供する株式会社カンム(本社:東京都渋谷区)は、お金に関する衛生意識についてアンケートを実施しました。お金に触ることに抵抗を感じる人は増えたのか、あまり気にしていないのか、早速結果を見てみましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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衛生管理が向上し、お金の取り扱いへの意識が変わった人が多い

まず、全回答者の74%が、新型コロナウイルスの感染拡大を受け外出が減ったと回答しました。
 
外の店舗・お店でお金を使う頻度が変わったか尋ねると、「週4-5回」は1月の31%から4月は11%に減った一方で、「週に1-0回」は11%から41%に増えました。外出自粛で、外のお店でお金を使う機会が少なくなっていることが伺えます。
 
次に、「外出が減った」人に今年1月と比べて手洗い・うがい・咳エチケットなどの衛生管理は向上したか聞いたところ、95%が「向上した」と答えました。また、現金に触れる、ATMを操作するなどお金の取り扱いについての意識が変わったと答えた人は57%でした。

現金に触れることが気になり、キャッシュレス決済やネットショッピングに移行

「お金の取り扱い意識が変わった」人たちに、現在、お金に関して衛生管理が気になるのはどのようなシーンかを聞きました。
 
「硬貨を触る」(58%)、「紙幣を触る」(52%)とお金に触ることが気になる人が多く、「ATMを操作するとき」(56%)も同じくらい気になるようです。やはり、不特定多数の人が触れるものに触ることは気になってしまうようです。
 
他には「レジの人と手指が触れ合うとき」(49%)という回答もありましたが、多くの人に接するレジさんの方が大変ではないでしょうか。「スマートフォンを操作するとき」(34%)というように、決済でスマホを使うとき、財布やカードを触るときなど、ささいなことまで気になってしまうようです。
 
「お金の取り扱い意識が変わった」人たちに、現在のお金に関する行動変容について聞くと、「手をよく洗っている・消毒している」と答えた人が73%と、最も多い結果となりました。
 
次いで「キャッシュレス支払いを選ぶようにしている」が45%と、半数近くが現金を触ったり、ATMを操作するのを避け、キャッシュレスに移行しているようです。
 
また、「実店舗からネットショッピングに切り替えている」という人も27%いました。外出を控えるためにネットショッピングをしたり、ネットスーパーを利用している人が増えていることがわかります。
 
普段の生活で使うお金について、「現金払い」と「キャッシュレス払い」の割合を聞いたところ、「ほぼすべて現金」と答えた人は2019年6月では30%でしたが、2020年1月では19%に減少、さらに4月では17%になりました。
 
一方、「ほぼすべてキャッシュレス」は、同じ時期で4%から6%、現在は10%と増加しています。「半分以上キャッシュレス」も10%、17%、23%と推移しており、キャッシュレス化が進んでいることがわかりました。
 
昨年10月の消費税増税に伴う「キャッシュレス・ポイント還元事業」によりキャッシュレスに移行した人が増え、新型コロナの感染拡大でさらに移行が進んだといえるのではないでしょうか。

今後も現在の行動が定着する?

「お金の取り扱い意識が変わった」と答えた人に、事態が収束した後も現在の行動は定着すると思うかと尋ねると、76%が「思う」と回答しました。
 
自由回答では「現金を汚いと感じるようになった」「なるべくキャッシュレスを心掛けるようになった」といった声が寄せられました。
 
また、「タッチ決済ができる店やドライブスルーを気にかけるようになっている」「あればセルフレジを選ぶようになった。家に帰ると財布を消毒している」「お釣りをもらわなくていいように小銭を用意している」というように、さまざまな工夫をしているようです。
 
新型コロナウイルス感染拡大により、現金払いを避けキャッシュレス決済への移行が進んだり、実店舗からネットショッピングへの移行が進んでいることがわかりました。思わぬ形で私たちの購買行動が急速に変わってきているようですね。
 
出典 ※株式会社カンム「お金に関する衛生観念と行動の変化 意識調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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