ご褒美チョコが増え、義理チョコ文化はついに衰退? コロナ禍でバレンタインデーはどう変わった?
配信日: 2021.02.25
ある調査によると、自分へのご褒美としてチョコレートを買う人が増えたり、コロナ禍で人と会う機会が減った今年は、「義理チョコ」への考え方の変化が見られ、これまでと違った選び方や渡し方をする人も増えたようです。
今回は、このバレンタインデーの変化について考えてみたいと思います。
チョコレートは「自分へのご褒美」という人が増えた
2020年12月26日~2021年1月8日に、ジェイアール名古屋タカシマヤが、約2000名に対してバレンタインの意識調査のアンケートを実施しました。
その結果、チョコレートの贈り先について、半数を超える51%が「自分用」と回答しており、昨年行われた同じ調査では46%だったことから、自分へのご褒美としてチョコレートを買う人がますます増えたことが分かります。
予算については、購入予算総額が「3万円以上」と答えた人が、昨年より5ポイント上昇しています。
ただし、予算総額が「2万円まで」、自分用のチョコレートの予算が「全体のうち8割以上」、自分用のチョコレートの1箱当たりの予算が「3千円まで」といった回答が、昨年と変わらず、それぞれ1位となっていました。
「義理チョコを贈らない」人が増えた
また、日本最大級のハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」を運営する株式会社クリーマは、ユーザー1000名を対象に「バレンタインに関するアンケート」を実施しました。
その結果、コロナ禍でも「バレンタインのギフトを贈る予定」と回答した人は全体の84%に上りましたが、そのうち「義理チョコを贈る予定がない」と回答した人が68%でした。
主な贈り先は、「夫・妻・恋人」(78.5%)と答えた人が最も多く、その次に「子供」(36.9%)、「家族(親・兄弟姉妹・祖父母)」(34.3%)という回答が続いています。
「職場や取引先などへの義理チョコは控えようと思っている」、あるいは「今年は友チョコを控えようと思っている」というコメントもあがっていました。
ギフトの選び方に変化
同じ調査では、バレンタインのギフトを選ぶ際に重視することとして、「相手の欲しいもの・好きなもの」(66.8%)が最も多い回答となっています。
ほかにも、「お家時間を楽しめるもの」(11.2%)、「離れていても気持ちを感じられるもの」(7.1%)という、例年には見られなかった回答に加え、巣ごもり太りの影響からか「身体に良い・ヘルシーなもの」(7.6%)という回答が昨年の2倍近くに急上昇し、コロナ禍ならではの選び方をする人が多かったことがよく分かります。
購入の仕方や渡し方の工夫
さらに、今年のバレンタインは、人との接触や密を避けて、これまで店頭で購入していた人や手作りで用意する人が減り、ネットでの購入者が増えたようです。
「ネットで購入する」との回答が41.5%に上り、その理由として「外出を控える・人との接触や密を避ける必要があるから」(43.6%)と回答した人が最も多く、納得の結果かもしれません。
チョコの渡し方にも変化が見られ、「接触を避けるため直接渡さず、郵送やポスト投函を考えている」という声がありました。
今年のバレンタインデーの変化について、いかがでしたでしょうか。コロナ禍でストレスが溜まりがちな今年、多くの人にとって、自分自身を労ったり、大切な人への想いを伝えるイベントになったといえそうですね。
出典
PRTIMES 【2020バレンタイン意識調査】バレンタインは「チョコを楽しむイベント」
PRTIMES 【2021バレンタイン意識調査】今年は”おうちバレンタイン”需要が増加
PRTIMES【2021年バレンタイン調査】「義理チョコを贈らない」が68%、義理チョコ文化は今年で消滅!? 今年のトレンドは「コロナで会えない中、大切な人にだけこだわりのギフトを」
執筆者:藤丸史果
ファイナンシャルプランナー