今春卒業の学生の6割が卒業旅行の予定ナシ。新型コロナの影響で行き先に変化も
配信日: 2021.02.28
旅行・レジャー予約サイトを運営するKlook Travel Technology Limited/Klook Travel Technology合同会社(東京都渋谷区)は、2021年3月に卒業する学生110名を対象に、「コロナ禍における卒業旅行の実態調査」を行いました(※)ので、結果を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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6割が今年は卒業旅行を予定していない
コロナ禍における2021年の2月から3月のタイミングでの卒業旅行を予定しているか尋ねたところ、「予定している」は33.7%、「予定していない」が60.9%となりました。
「予定している」と回答した人に、卒業旅行の予算を聞いたところ、「3万円以上5万円未満」「5万円以上7万円未満」「10万円以上」がそれぞれ18.9%となりました。次いで「3万円未満」が16.3%でした。卒業旅行に行く人数については、「1名」が2.8%、「2名」が21.6%、「3~4名」が29.7%、「5~6名」が29.7%となりました。やはり一人旅よりも友人と思い出づくりをしたいようですね。
卒業旅行に行く人の行き先は「北陸・東海」「大阪」「東北」など意外なラインナップ
卒業旅行の行き先は、「北陸・東海」「大阪」が24.3%、「東北」が18.9%という順になりました。大阪はUSJや食べ歩きで定番の観光スポットですが、北陸・東海や東北、東京以外の関東甲信も上位にランクインするなど、意外な結果になりました。通常では人気の高そうな「沖縄」は8.1%、「北海道」は5.4%でした。人気のエリアは混雑を恐れて控えるのでしょうか。また、沖縄の離島などは新型コロナウイルス感染者が増えると医療が逼迫したり、北海道も一時新型コロナウイルス感染者が急増したこともあり、今年はこれらの方面への旅行を控える傾向にあるようです。
卒業旅行では、どのようなプランを考えているかと質問したところ、「テーマパーク・レジャー施設・都市名所などの観光」「ホテル・旅館などの宿泊施設利用」がいずれも51.4%、「グルメ・食べ歩き」が45.9%、「温泉・保養」が32.4%という順になりました。
新型コロナウイルスの感染防止や、世間の目を気にして卒業旅行に行かない
卒業旅行を「予定していない」と回答した人に、旅行に行かない理由を聞くと、「新型コロナウイルスの感染を防ぐため」の59.7%が最も多い結果に。次いで「緊急事態宣言が延長されたため」が32.8%、「旅行に行くお金がないため」が23.9%となりました。また、「世間の目が気になるため」という回答も22.4%で、学生ながら世間の目を気にしている人が多いことも明らかとなりました。
2月から3月に卒業旅行に行かないと答えた人に、新型コロナウイルスが少し落ち着いたタイミングなどで、今年4月前に卒業旅行に行くことを考えているか尋ねたところ、「行きたいが半分諦めている」が26.4%、「行きたいが完全に諦めている」が22.6%、「もう行くつもりはない」が39.6%と、9割近くが卒業旅行を諦めているか、行かないと回答しました。
コロナ禍でなければ行きたかった旅行先を聞いたところ、最も多いのは「ヨーロッパ」が46.4%でした。長期のヨーロッパ旅行は学生のときしか行けないことが考えられるため、卒業旅行で行く予定だった人はさぞかし残念なことでしょう。次いで、「大阪」が39.3%、「北海道」が35.7%という回答となりました。
自由回答を見ると、「感染を広げない為に旅行どころではなく、行かない事が当然だと思う」と、今の状況に理解を示しつつも、「学生最後の大事なイベントがなくなり悲しい」「卒業旅行のために2年前から貯金していたのに残念」といった悲痛な気持ちが垣間見えます。
コロナ禍で学生時代の大事な思い出づくりがなくなってしまい、残念でなりません。今年はワクチンの接種も始まりますので、一日も早く日常が戻ることを願ってやみません。
[出典]
※Klook Travel Technology Limited/Klook Travel Technology合同会社「コロナ禍における卒業旅行の実態調査」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部