更新日: 2021.04.09 子育て

コロナ禍でも過熱する中学受験。どのような費用がどのくらいかかる?

コロナ禍でも過熱する中学受験。どのような費用がどのくらいかかる?
コロナ禍においても大きな衰えを見せず、年々過熱する中学受験。入学後の学費に目が向きがちですが、受験勉強の費用もそれなりにかかります。では一体、何の費用がどれくらいかかるのでしょう?
 
項目ごとに解説しますので、これから中学受験をお考えの方はぜひご参考にしてください。
松木優子

執筆者:松木優子(まつき ゆうこ)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士。フリーライター。

来店型保険ショップ元コンサルタント。首都圏郊外の地域密着店や、都市部の富裕層が多い店舗で、年間約150組のお客様のコンサルタントを担当。

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最も大きなウェイトを占める塾代

中学受験に必要な費用は主に塾代、交通費などの雑費、入試費用、入学金の4つです。ご家庭にもよりますが、小学校4年生あたりから塾に通い始めるお子さまが多く、費用は小学校6年生までの3年間で、200万円〜300万円ほどといわれています。では、その内訳を見てみましょう。
 

通常の授業料

塾やお子さまの学年によって異なりますが、学習塾大手4社の費用はおおむね次のとおりです。
 
※料金は一例です。学年やコースにより異なる、別途料金が必要な場合があるので、詳しくは各塾にお問い合わせください。
 

■入会金

SAPIX:3万3000円
日能研:2万2000円
四谷大塚:2万2000円
早稲田アカデミー:2万2000円

 

■授業料(月々/4科目の場合)

SAPIX:4年生4万1800円、5年生5万2800円、6年生5万9950円
日能研:4年生2万900円、5年生2万6334円、6年生3万2076円〜
四谷大塚:4年生3万6300円、5年生4万5100円、6年生5万7750円〜
早稲田アカデミー:4年生2万7720円、5年生4万4550円、6年生4万5210円

 

教材費、通信費

各塾が発行しているテキストや問題集などの教材を購入します。
 

SAPIX:授業料に含まれる
日能研: 2万4000円〜3万7000円程度(副教材費込み)
四谷大塚:1万6000円〜2万円程度
早稲田アカデミー:個別問い合わせ

 

夏季講習など短期講習の授業料

春期講習や冬期講習など、日数が比較的短いものは数万円、夏期講習など長期間にわたるものは10万円〜20万円近くかかるところが多いです。
 

模試受験料

主催する塾や模試の内容によって異なりますが、授業料に含まれず別途支払う場合は、1回5000円前後のところが多いです。学年が上がると模試の回数が増え、毎月受けることもあります。
 

交通費、食費、雑費

塾が徒歩や自転車圏内にない場合は、バスや電車を使って通うことも考えられるので交通費がかかります。自家用車で通う場合もガソリン代がかかります。
 
また、平日の授業は夜まであるため、夕飯や夜食を持っていくこともあります。もしパンやおにぎりを買っていく場合、お弁当を作って持たせるより食費がかかるかもしれません。
 
そのほか、シャープペンシルや消しゴム、ノートといった文房具代も積み重なります。テキストやノートがたくさん入る丈夫なリュックサックや、夜間の安全な通塾を考えて、スマートフォンや防犯ブザーなどを買いそろえる必要もあるでしょう。

 

入試費用

平均して、1校当たりの受験料は約2万3000円、併願して4〜5校を受験するご家庭が多いので、入試費用だけで合計10万円前後かかります。
 

入学金

無事に合格して入学する場合は、入学金を支払います。入学金の平均額は約26万円ですが、学校によって大きく異なるのであらかじめ確認しておきましょう。
 
なお、第一志望校の合格発表前に、併願校の入学金納付締切が設けられていることもあります。その場合、第一志望校が不合格となることも想定して、併願校に入学金を納付する必要があります。その後、もし第一志望校への入学が決まった場合でも、併願校に一度支払った入学金は基本的に返還されないのでご注意ください。
 

このように、中学受験にはさまざまな費用がかかります。特に塾代はお子さまの学年や希望する進学先によって異なるため、詳しい費用については最寄りの各塾にお問い合わせいただくことをおすすめします。
 
参考
東京都 「令和3年度 都内私立中学校の学費の状況」
栄光ゼミナール 「中学受験にかかる費用と学費について」
明光義塾 「中学受験にかかる費用っていくら? 費用の内訳と相場を解説」
SAPIX小学部 「FAQよくあるご質問 授業料について」
日能研 「費用、会費を教えてください。」
四谷大塚ドットコム 「四谷大塚 入塾案内」
早稲田アカデミー 「費用のご案内」
 
執筆者:松木優子
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。フリーライター。
 
監修:FINANCIAL FIELD編集部
 

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