更新日: 2024.04.09 セカンドライフ
かわいい孫が1ヶ月に1回遊びに来てくれますが、年金暮らしなのでお小遣いに悩んでいます。どのくらいの金額を渡すのがベストでしょうか?
しかし、退職後はアルバイトなどを行わない限り、年金と貯金だけの生活になることが多いでしょう。年金暮らしで生活が厳しく、孫へのお小遣いを捻出しにくい場合はどうすればよいのでしょうか。今回は、孫へのお小遣いとして妥当な金額を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
孫のための平均出費額は月9000円程度
ソニー生命保険株式会社が50歳~79歳の男女に対して行ったアンケート調査によると、孫のための平均出費額は年間10万8134円です。2022年の同調査では11万9413円だったため、1万1279円の減少となりました。
孫のためにどのようなことにお金を使ったかは、1位が「お小遣い・お年玉・お祝い金」、2位が「一緒に外食」、3位が「衣類などファッション用品」となっています。今回のケースのように月に1回のペースで孫が遊びに来る場合は、孫にかかる月額費用は10万8134円÷12=約9011円です。
妥当なお小遣い額とは?
先ほど紹介した調査結果からは、孫1人にあげる妥当なお小遣い額がイマイチ見えてきません。孫にかかる月額費用約9011円の中には外食費やプレゼント代も含まれており、また孫の人数によってもかかる金額が異なるためです。
そこで、孫に渡すお年玉の平均額を調査してみました。住信SBIネット銀行株式会社が行ったアンケート調査によると、お年玉の金額について小学生未満は「1000円以下」、小学校低学年は「~3000円」、小学校高学年は「~5000円」、中学生以上は「~1万円」が最多となっています。
お年玉に関しては、孫の学年によって紹介した金額を渡すのが無難です。普段のお小遣いに関しては、お年玉より少ない金額で問題ないでしょう。毎回お小遣いを渡さなくてはいけない決まりはないため、プレゼントを渡したり外食に誘ったりするなど工夫してみてはいかがでしょうか。
また、プレゼントや外食であっても結局お金は発生するので、家でのんびりテレビを見たり、手料理をふるまったりなど、なるべくお金がかからない方法で孫と交流をする機会をもうけるのもよいでしょう。
孫がかわいくても無理は禁物
孫のための平均出費額は年間10万8134円、月額にすると約9011円です。孫の人数にもよりますが、これらの数字を1つの目安にするとよいでしょう。今回紹介したお年玉の平均額から、お小遣い額を決めるのもおすすめの方法です。
普段のお小遣いは、お年玉よりも少なくて問題ありません。お小遣いにこだわらず、プレゼントや外食で孫を喜ばせるのも1つの手です。何より大事なのは、孫をかわいがる気持ちです。その気持ちが伝われば、月に1回の交流がより明るいものになるでしょう。
出典
ソニー生命保険株式会社 シニアの生活意識調査2023
住信SBIネット銀行株式会社 お年玉に関する意識調査 2021
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー