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更新日: 2024.07.22 その他老後

【老後のローン審査】年金収入だけになった時、車のローンの審査は通るでしょうか?夫婦二人分でも年300万円程度しか収入がない見込みです。

【老後のローン審査】年金収入だけになった時、車のローンの審査は通るでしょうか?夫婦二人分でも年300万円程度しか収入がない見込みです。
高齢者の運転については、免許の返納が勧められている一方で、郊外地の域などでは通院や買い物といった日常生活に車が欠かせない側面もあります。
 
今回は過去にファイナンシャルプランナーに寄せられた相談を基に定年退職後に車を購入する場合の資金準備とリスクについて解説していきます。
菊原浩司

執筆者:菊原浩司(きくはらこうじ)

FPオフィス Conserve&Investment代表

2級ファイナンシャルプランニング技能士、管理業務主任者、第一種証券外務員、ビジネス法務リーダー、ビジネス会計検定2級
製造業の品質・コスト・納期管理業務を経験し、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)のPDCAサイクルを重視したコンサルタント業務を行っています。
特に人生で最も高額な買い物である不動産と各種保険は人生の資金計画に大きな影響を与えます。
資金計画やリスク管理の乱れは最終的に老後貧困・老後破たんとして表れます。
独立系ファイナンシャルプランナーとして顧客利益を最優先し、資金計画改善のお手伝いをしていきます。

http://conserve-investment.livedoor.biz/

年金収入だけで車のローンを組める? 組んでも大丈夫なの?

車のローンには、金融機関の提供するカーローンのほか、カーディーラーの提携する信販会社が提供するディーラーローンなどがあります。
 
一般に金融機関の取り扱うカーローンは金利が低い反面、年齢や収入といった融資条件が厳しく、ディーラーローンは金利が高い反面、融資条件が緩い傾向にあります。
 
ローンの種類を問わないのであれば年収収入のみであっても利用することができますが、年齢が高くなるにつれて利用することが難しくなるほか、年金額や他の借入金の状況によって借入可能額が制限されます。
 
また、借りられたとしても返済しきれないのであれば結局は車を手放さざるを得なくなってしまいますので、ローンは適正な金額の範囲内で利用したいところです。
 
ローン利用額の目安は、金利や返済回数、他の借入金の返済状況にもよりますが、年収の半分程度を限度に利用することをおすすめします。
 
仮に年金給付額が300万円の場合、可処分所得は250万円程度になります。月々使えるお金は20万円弱といったところです。そこにカーローンを金利3%の60回払いで150万円借りた場合の月々の返済額は2万7000円になります。
 
このほかに自動車税や保険料などの支出も増えます。年金収入300万円の場合、家計収支にもよりますが、預貯金からの持ち出しなしで借りられるのは、他の支出を切り詰めたとしても150万円が限界と考えます。
 

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年金生活時は車の買い方に注意。車の買い方にはさまざまな選択肢がある

年金収入のみでローンを組み、車を買うと考えた場合、乗り出しのための費用を考えると100万円少々が車本体の価格となります。
 
この金額では車種の選択肢をあまり広く持つことはできず、車種によっては事故防止のための安全設備を充分に備えることが難しいかもしれません。
 
交通事故防止の観点から、近年は高齢者の車の運転に厳しい目を向けられることも多いですが、お住まいの立地条件などによっては日常生活の足として車を使用せざるを得ないという事情の方もいらっしゃいます。どうしても運転せざるを得ない場合は安全性能の高い車を選んでおきたいところです。
 
実際、年金生活に入った際に事故防止などの安全性能の高い車に買い替えたいが、現在は車のサブスクや残価設定プランなどもあり、どういった購入方法をとればいいのか相談したいとの要望が寄せられることがあります。
 
年金生活では現役時代よりも稼ぐ力が衰えていることが多く、車の購入で預貯金を大きく減らしてしまうと生活資金が不足してしまうおそれがあります。
 
また、車を利用する期間もある程度限られています。収入が減少した状態でも無理なく返済可能なカーローンを組んで安全設備の不十分な車を購入するよりも、安全設備に優れた車を残価設定プランで返済額を抑えながら購入する、サブスク利用で費用を平準化して一定期間利用する、といった選択肢もあります。
 

まとめ

年金生活時でもカーローンを組めますが、収入が少ない状態では多額のローンを組むことはできず、かといって安全設備が不十分な車を選んでしまうと交通事故のリスクが高まります。
 
現在は残価設定プランや車のサブスクといった選択肢も増えおり、所有権にこだわらないのであれば安全設備に優れた車を利用することもできます。
 
誰もが訪れる年金生活時の車との付き合い方について、年金生活を迎える前から意識を向けておくようにしましょう。
 
執筆者:菊原浩司
FPオフィス Conserve&Investment代表

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