月6万円の年金とパート収入で生活する母は「一人だからこんなもの」と毎日の食事も質素。子どもとして母を傷つけず援助する方法はありますか?

配信日: 2024.12.25 更新日: 2024.12.26

この記事は約 3 分で読めます。
月6万円の年金とパート収入で生活する母は「一人だからこんなもの」と毎日の食事も質素。子どもとして母を傷つけず援助する方法はありますか?
年金とパート収入だけで生活する親が生活費を切り詰めて暮らしている様子を見て「援助したい」と思う人もいるでしょう。しかし時には、子どもから援助を受けることに抵抗を感じたり、傷ついてしまったりする親御さんもいらっしゃるかもしれません。
 
本記事では、65歳以上単身世帯における1ヶ月の生活費の平均をご紹介するとともに、子どもとして親を傷つけることなく援助できる方法についてもまとめています。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

65歳以上単身無職世帯の1ヶ月の生活費はいくら?

まずは、総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の無職で一人暮らしをしている人の1ヶ月の生活費(消費支出と非消費支出の合計)の平均は、15万7673円です。今回の事例では月6万円の年金とパート収入があるようですが、平均的な生活を送るためには10万円近い金額のパート収入が必要になると考えられます。
 
もし、母親にそれだけのパート収入がなく、かなり生活を切り詰めているようであれば、何らかの援助をすることも検討した方がよいかもしれません。
 

子どもが親にできる援助の方法

子どもとして親にできる援助の方法にはどのようなものがあるかをご紹介します。親が金銭的援助を受けることに抵抗を持っているようなら、直接お金をかけることなく援助する方法も検討してみるとよいでしょう。
 

仕送りなどの金銭的援助

経済的に苦しい状況を助ける方法としては、仕送りが挙げられます。厚生労働省の「令和4年国民生活基礎調査」によると、親へ仕送りをしている世帯は全体の約2%となっています。
 
親へ仕送りをしている世帯主の年齢別にみると「50~59歳」が最も多く、次いで「60~69歳」「40~49歳」となっており、39歳以下の若年層では少ないようです。1世帯あたりの仕送りの平均金額は5万6000円で「2万~4万円未満」という世帯が最も多いことが分かっています。
 
子どもからお金を受け取ることに抵抗があるようであれば、直接お金を渡すのではなく、公共料金などを一部負担してあげるなどの方法で金銭的援助を行うのもおすすめです。親の負担が減り、生活が楽になる可能性があります。
 

家事サポートなどの非金銭的援助

子どもが親のためにできることは、金銭的な援助だけではないでしょう。自分たちも経済的に余裕がない状態であれば、無理に仕送りをしたり生活費の一部を払ってあげたりするのはおすすめできません。
 
特に、今回の事例のように母親が質素な食事をしていることが気になっている場合は、材料を持って食事を作りに行ってあげるのもおすすめです。自分の家族の食事を作る際に多めに作り、出来上がっている状態で母親のもとへ持っていくのもよいでしょう。
 
家事を手伝いに行ってあげるのもよいかもしれません。子どもとコミュニケーションをとることで安心し、精神的に豊かな生活を送れるようになる人もいるでしょう。一緒に外食に出掛けて費用を負担してあげるなどの方法も考えられます。
 

仕送りに抵抗があるようなら非金銭的援助の方法も考えてみるとよい

月々年金とパート収入だけで生活している親が質素な食事をとっていると、子どもとしてできる援助の方法はないか考えることもあるでしょう。
 
厚生労働省の調査によれば、親に仕送りをしている人は全体の約2%となっており、割合としては少ない方であることが分かります。また、子どもから仕送りを受け取ることに抵抗を感じる親御さんもいるかもしれません。
 
その場合は、公共料金などを一部負担してあげる方法も検討してみましょう。それでも嫌がるようなら、食事を作って持っていってあげたり、家事のサポートをしたりする方法で親を援助できないか考えてみるとよいでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 表2 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)及び65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2023年-(19ページ)
e-Stat政府統計の総合窓口 統計表・グラフ表示 厚生労働省 令和4年国民生活基礎調査 表番号61 世帯数-1世帯当たり平均仕送り額,仕送り有-仕送り額階級-無・仕送りの種類(複数回答)・世帯主の年齢(10歳階級)別
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集