定年退職したら家を手放し「キャンピングカー」で旅をしながら生活をしたいという夫。維持費や生活費は月にどのくらいかかるものなのでしょうか?
配信日: 2024.12.25 更新日: 2024.12.26
本記事では、キャンピングカーでの生活にかかる維持費や生活費をご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
キャンピングカーにはどのくらい維持費がかかる?
キャンピングカーにかかる維持費には、自動車税や自動車重量税・自動車保険料・メンテナンス代・駐車場代・燃料費・車検代などがあります。
まず、自動車関連税については、キャンピングカーは基準を満たせば原則8ナンバーが適用されるため、普通自動車よりも金額が安いという特徴があります。
例えば、東京都主税局によれば、総排気量2リットルの自家用乗用車は自動車税(種別割)が年額3万6000円(2019年10月1日以降に初回新規登録の場合)ですが、同じ総排気量2リットルのキャンピングカーでは2万8800円です。
また、自動車重量税は車両総重量によって決まるもので、国土交通省によると、8ナンバーが適用される場合、13年が経過するまでは1トン以下が年間4100円、2トン以下が8200円、3トン以下が1万2300円となっています。
次に、自動車保険料は必ず加入しなければならない「自賠責保険」の保険料が、損害保険料率算出機構「自動車損害賠償責任保険基準料率」より、24ヶ月契約で1万9980円(沖縄県を除く離島以外の地域・8ナンバー適用の場合)です。このほか、任意保険にも加入できるため、詳しく確認してみるとよいでしょう。
また、車検は2年に1回ですが、一般的には10万~20万円ほどかかることがあるようです。
このほか、メンテナンス代や駐車場代・燃料代がいくらかかるかは状況によっても大きく異なると考えられます。一例としてはキャンピングカーを維持するために年間約100万円かかるケースもあるようなので、参考にするとよいでしょう。
キャンピングカーで暮らす場合にかかる生活費は?
キャンピングカーで暮らす場合の生活費については、それぞれのライフスタイルによって異なります。生活費としてかかる費用には、おもに以下のようなものがあるでしょう。
●食費
●洗濯代
●入浴代
●施設使用料
●通信費
実際に、夫婦2人でキャンピングカー生活を送っている人の中には、1ヶ月の生活費が10万円程度という例もあるようです。ただし、キャンピングカーをローンで購入している場合はその返済分も考えなければならないため、注意しましょう。
キャンピングカーで生活していても住民税はかかる
キャンピングカー生活を送るために持ち家を手放した場合、固定資産税の支払い義務はなくなります。しかし、住民税や社会保険料は支払い続けなければなりません。例えば住民税は住民登録している地域で発生するため、まずは住民登録が必要です。
住民登録をするには住居が必要であり、キャンピングカーを住居とすることはできません。そのため、実家や友人の家などで「同居人」という扱いで住民登録をしておくとよいでしょう。住民税の納税通知書が届いたら連絡をもらい、受け取りにいくことをおすすめします。
維持費は年間100万円、生活費は月10万円程度という例がある
今回の事例のように「夫が定年退職したらキャンピングカー生活を送りたいと言っている」という場合、維持費や生活費がどのくらいかかるのか不安になる人もいるでしょう。
キャンピングカーの維持費には自動車関連税や保険料・駐車場代などがあり、年間100万円程度かかるという例もあるようです。また、生活費についてはライフスタイルによって異なりますが、夫婦2人で月10万円程度という例もあるようなので、参考にするとよいかもしれません。
家を手放すことで固定資産税は支払わずに済むようになりますが、住民税や社会保険料はキャンピングカー生活を送っていても支払わなければなりません。実家や友人の家などで住民登録する必要があるため、詳しく確認しておきましょう。
出典
東京都主税局 自動車税種別割 税額(年額)
国土交通省 2023年5月1日からの自動車重量税の税額表(6ページ)
損害保険料率算出機構 自動車損害賠償責任保険基準料率 2.基準料率 (1)離島以外の地域(沖縄県を除く。)に適用する基準料率[その5 28か月~21か月契約](7ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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