【2021年度版】国民年金保険料の納付方法について。QRコード決済は可能?
配信日: 2021.08.09
定期的に同じ金額を支払うのであれば、当然便利でお得な方がうれしいものです。誰もが一度は気になっているであろう、国民年金保険料の納付方法について紹介します。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
国民年金の保険料と支払期日
令和3年度における国民年金保険料は、月額で1万6610円です。年間では19万9320円となります。また、支払期日は「納付対象月の翌月末」とされています。つまり、7月の年金保険料は8月末までに支払わなければならないということになります。
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保険料の納付方法にはどんなものがある?
国民年金保険料の納付方法は3つに分けられます。
(1)口座振替
(2)納付書「領収(納付受託)済通知書」
(3)クレジットカード
基本的にどの方法を利用しても問題ないのですが、払い忘れがなく割引額も高い口座振替か、ポイントもたまるクレジットカード払いが特におすすめです。では、上記3つの方法について順に見ていきます。
口座振替
口座振替とは、その名のとおり定期的に設定した口座から自動で国民年金保険料が引き落とされていくものです。
忙しくて時間がなかなか取れない方や納付を忘れる心配のある方におすすめの方法です。口座振替は一度手続きをすれば、以後は継続してその方法で引き落としが続けられます。
なお、口座振替による支払い頻度は毎月翌月末とすることはもちろん、最大で2年分の年金を前納する設定も可能です。前納をすると期間に応じて下記のように割引がなされます。
出典:日本年金機構 国民年金前納割引制度(口座振替 前納)
口座振替には一定の申し込み手続きが必要な上、前納による割引を受けるには申込期限があります。詳細については最寄りの年金事務所へお問い合わせください。口座振替による支払いは、申し込み後の翌月から開始されるようになります。
納付書「領収(納付受託)済通知書」を用いた現金納付
国民年金の保険料は専用の納付書「領収(納付受託)済通知書」を用いて現金での納付も可能です。コンビニや金融機関、郵便局、Pay-easy(ペイジー)や街中のATMなど、幅広い場所で使用し、支払うことができます。
納付書には使用期限が定められており、期限を過ぎるとその納付書は利用できなくなるため、年金事務所に連絡をして新しく納付書を取り寄せることになります。なお、納付書を用いた現金払いの場合も割引が受けられます。
1ヶ月の前納ならわずか50円ですが、6ヶ月なら810円、1年前納で3540円、2年前納なら1万4590円もの割引が受けられます。納付書は特に他の支払い方法を設定していない限り、毎年4月頃に送られてきます(ただし、2年前納する場合は事前の申し込みが必要です)。
詳細については最寄りの年金事務所へお問い合わせください。
クレジットカード
国民年金保険料は意外なことに、クレジットカードでも支払うことができます。クレジットカードにおいても、納付書を用いた現金納付と同様の割引を受けることができます。
割引に加えてクレジットカードのポイントもたまるため、カードによっては最もお得に年金の保険料を支払うことができるものになります。クレジットカードでの納付は事前に手続きが必要であるため、希望する場合は最寄りの年金事務所へご相談ください。
国民年金保険料のQRコード決済は可能なのか?
残念ながら国民年金保険料の支払いは、まだQRコード決済に対応していません。しかしながら、国は国民年金保険料のQRコード決済化について検討を進めているため、そう遠くない未来、QRコード決済にも対応していくものと思われます。
なお、住民税や国民健康保険に関しては、既にQRコード決済が可能となっています。
国民年金の保険料は払い方で利便性が大きく異なる
国民年金の保険料は支払い方法を変えることで利便性が向上し、今よりも安く納付ができる可能性があります。
国民年金の保険料の支払い方法について深く考えたことがないというのであれば、一度現在の支払方法について他の方法と比較してみてください。国民年金の保険料の負担が少し小さくなるかもしれません。
出典
日本年金機構 国民年金保険料
日本年金機構 国民年金前納割引制度(口座振替 前納)
日本年金機構 国民年金前納割引制度(現金払い 前納)
執筆者:柘植輝
行政書士