未支給年金が受け取れる「遺族の条件」と「手続き方法」とは?

配信日: 2021.10.12

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未支給年金が受け取れる「遺族の条件」と「手続き方法」とは?
年金を受給している家族が亡くなったことで「未支給年金を受け取れる遺族の条件を知りたい」「未支給年金の請求に必要なものや手続き場所を教えて」など疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
 
年金を受給していた家族が亡くなった場合は、まだ受け取っていない年金を未支給年金として受け取ることが可能です。
 
ここでは、未支給年金を請求できる遺族の条件や手続き方法について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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未支給年金とは

 
未支給年金とは、年金を受給している家族が亡くなったときに、まだ受け取っていない年金や家族が亡くなった日よりあとに振り込まれた年金のことです。未支給年金は、請求に基づき、亡くなった方と生計を同じくしていた遺族が受け取ることができます。未支給年金の請求にはさまざまな書類の準備が必要で、年金の種類によって請求先が異なります。
 
未支給年金を受けるには、年金を受給していて亡くなった方の「年金受給権者死亡届(報告書)」と合わせて届け出が必要です。
 

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未支給年金を請求できる遺族

 
未支給年金を請求できるのは、亡くなった方と生計を同じくしていた遺族です。具体的には、次の遺族が未支給年金を受け取ることができます。
 

●配偶者
●子
●父母
●孫
●祖父母
●兄弟姉妹
●その他(上記以外の3親等以内の親族)

 
3親等以内の親族とは、ひ孫、曾祖父母(そうそふぼ)、おい・めい、伯父・伯母、配偶者の曾祖父母、配偶者のおい・めい、配偶者の伯父・伯母などです。
 
そのため、亡くなった方と結婚していない恋人や同居していた友人、先輩・後輩など、上記に当てはまらない方は未支給年金を受け取ることはできません。なお、未支給年金を受け取れる順位も、上記の順位となります。
 

未支給年金の手続きに必要なもの

 
未支給年金を受け取る場合は、いくつかの書類を用意して手続きを行う必要があります。未支給年金の手続きに必要なものは、次のとおりです。
 

●未支給年金・未支払給付金請求書
●亡くなった方の年金証書
●亡くなった方と請求する方の続柄が確認できる書類(戸籍謄本、法定相続情報一覧図の写しなど)
●亡くなった方と請求する方が生計を同じくしていたことがわかる書類(死亡した受給権者の住民票(除票)および請求者の世帯全員の住民票など)
●請求者の個人番号が確認できる書類(マイナンバーカード、通知カードなど)
●請求者の本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
●請求者名義の預貯金通帳

 
また、亡くなった方と請求者が別世帯の場合は「生計同一についての別紙の様式」が必要です。書類をそろえるのに時間がかかることがありますので、未支給年金を請求する場合は、早めに準備をしましょう。
 
上記以外にも必要となる場合がありますので、事前に窓口で相談をしてください。
 

未支給年金の手続き場所

 
未支給年金の手続き場所は、亡くなった方が受給していた年金の種類で変わります。
 
例えば、亡くなった方が障害基礎年金や遺族基礎年金を受け取っていた場合は、未支給年金請求者の住所地の地区町村役場で請求手続きをします。
 
また、老齢基礎年金や老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年金などを受給していた場合は、未支給年金請求者の住所地の管轄年金事務所が請求先です。
 
亡くなった方が老齢共済年金や障害共済年金、遺族共済年金を受け取っていた場合は、年金を支給していた各共済組合か未支給年金請求者の住所地の管轄年金事務所に請求してください。
 
それぞれで請求先が異なりますので、受給している年金の種類と未支給年金の請求先は早めに確認しておきましょう。
 

家族が亡くなった場合は未支給年金の請求をしましょう

 
年金を受給していた方が亡くなった場合、配偶者など亡くなった方と生計を同じくしていた遺族は未支給年金を受け取ることができます。未支給年金を請求するには、亡くなった方の年金証書などさまざまな書類をそろえる必要があります。
 
未支給年金の請求条件に該当する場合は、早めに必要書類をそろえて、手続きを済ませるようにしましょう。
 
出典
日本年金機構「年金を受けている方が亡くなったとき」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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