年金手帳が2冊ある人は記入漏れの可能性も? もらい損ねないための手続きとは

配信日: 2021.10.22

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年金手帳が2冊ある人は記入漏れの可能性も? もらい損ねないための手続きとは
年金手帳はひとり1冊のはずなのに、なぜか自分の年金手帳が2冊ある。もしかすると、年金加入記録に「漏れ」や「誤り」があるかもしれません。将来年金をもらい損ねないため、2冊ある方は今すぐチェックしましょう。
杉浦詔子

執筆者:杉浦詔子(すぎうらのりこ)

ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント

「働く人たちを応援するファイナンシャルプランナー/カウンセラー」として、働くことを考えている方からリタイアされた方を含めた働く人たちとその家族のためのファイナンシャルプランニングやカウンセリングを行っております。
 
2005年にCFP(R)資格を取得し、家計相談やセミナーなどのFP活動を開始しました。2012年に「みはまライフプランニング」を設立、2013年よりファイナンシャルカウンセラーとして活動しています。
 

年金手帳とは

年金手帳とは、国民年金制度に加入していることの証明として発行されるものです。20歳になって、年金の加入手続きをすると発行されます。年金手帳に記載されている基礎年金番号は一生変わることがありませんので、基礎年金番号から自分の年金記録を照会することができます。
 

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年金手帳が2冊あるのはどうして?

平成9年にひとり1番号となる基礎年金番号の仕組みが導入され、年金手帳はひとり1冊になりました。しかしながら、就職や退職したときに新しい手帳の交付を受けたり、紛失したと思って再交付をしたり、結婚などで姓が変わったときなどに意図せず新しい年金手帳を手にしたりし、複数の年金手帳が手元にあることがあります。
 
また、以前は「国民年金」「厚生年金」「共済年金」の異なる年金制度があって、それぞれ別の年金番号を用いて管理されていたため、年金制度ごとの年金手帳があることもあります。
 

年金記録をチェック!

年金手帳には手帳を受け取った年代により、表紙が青色とオレンジと茶色があります。年金手帳が2冊ある方は、表紙の色が青色のものがあるか確認をします。青色の年金手帳がありましたら、そこに記載された記号番号が基礎年金番号となります。
 
さらに他の年金手帳の番号を確認し、記載されている基礎年金番号が同じ番号であれば手続きは不要ですが、基礎年金番号が異なる場合には年金加入記録が複数に分散している可能性がありますので、年金記録をチェックしましょう。
 
チェック方法は、毎年一度、誕生月に日本年金機構から郵送されてくる「ねんきん定期便」で確認できますが、「ねんきんネット」を利用すると、インターネットを通じて自分の年金の情報をいつでもパソコンやスマートフォンから確認することができます。
 

手続きの方法

「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」に記載されている年金加入記録の内容を確認し、年金加入記録に「漏れ」や「誤り」がある場合には、年金加入記録回答票に必要事項を記入し、年金事務所に提出します。
 
35歳、45歳、59歳の方は、封書で送られてくる「ねんきん定期便」に年金加入記録回答票と返信用封筒が同封されていますので記入して返送します。
 
年金手帳が2冊ある人は記入漏れの可能性もあります。受け取れるはずの年金を将来もらい損ねないために年金記録をチェックし、必要な手続きは済ませておきましょう。
 
出典
日本年金機構 年金加入記録に「漏れ」や「誤り」があった場合
日本年金機構 年金Q&A 年金手帳が複数冊あります。どうすればいいですか。
 
執筆者:杉浦詔子
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント

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