更新日: 2022.02.19 その他年金

なぜ「年金手帳が2冊ある人は要注意」と言われるの?古い方は処分しても大丈夫?

なぜ「年金手帳が2冊ある人は要注意」と言われるの?古い方は処分しても大丈夫?
年金手帳は原則として、1人につき1冊が支給される形です。しかし、中には2冊持っている人がいます。そして、年金手帳を2冊持っている状況は、注意をしなければなりません。では、具体的に何が要注意なのか、年金手帳を2冊持っている時はどうすれば良いのかを解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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新井智美

監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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基礎年金番号登録ミスの恐れがある

年金に関しては、個人ごとに基礎年金番号が割り振られています。この基礎年金番号は1人につきひとつで、ふたつ以上持つことはありません。複数種類の年金に加入していたとしても、一部の例外を除いて、基礎年金番号は共通です。
 
そして、基礎年金番号は、1冊の年金手帳と紐付けされています。つまり、年金手帳が2冊あるということは、本来ひとつである基礎年金番号を、ふたつ持っている形である可能性が高いということです。
 
年金手帳が2冊になってしまう原因として多いのは、届け出のミスです。転職などで職場が変わると、新しい職場に基礎年金番号を提出しなければなりません。それを怠ってしまった場合、新しい基礎年金番号と共に年金手帳が発行され、2冊になる形です。
 
また、年齢によっては、異なる種類の年金が元々別の番号で管理されていたため、複数の手帳で管理する形になっていることもあります。さらに、年金機構側のミスによって、基礎年金番号が正しく管理されず再発行されることで、年金手帳が2冊になっている場合もあり得ます。
 

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年金を納めたことが正しく記録されていない恐れがある

基礎年金番号と紐づけされている年金手帳は、基本的には青色です。その青色の年金手帳が2冊あり、それぞれ基礎年金番号が違っていれば、本来納めている額より少ない額しか登録されていない恐れがあります。
 
基礎年金番号が違うということで、1人分の年金額が、2人分に分けられてしまっているからです。そのままの状態を維持していると、年金機構側に納める額が少ないと認識され、将来的に受け取れる年金が少なくなりかねません。したがって、青色の年金手帳が2冊ある場合は、然るべき対処をしましょう。
 
また、年金手帳には、基礎年金番号が割り振られる以前の、オレンジあるいは茶色もあり、青色と一緒に持っている人もいます。そのオレンジと茶色の年金手帳が、基礎年金番号と結びつけられていなければ、未納扱いになりかねません。したがって、基礎年金番号と結びついているかどうかの確認はしておいた方が良いです。
 

手続きを済ませる必要がある

2冊ある年金手帳が両方とも青色で、基礎年金番号が違った場合、それを統一しなければなりません。厚生年金加入者の場合は勤務先の社会保険担当、それ以外の人は年金事務所に、統一する手続きを依頼しましょう。
 
もし、青色の年金手帳が2冊あったとしても、その基礎年金番号が同じであれば、どちらか1冊のみを残して、もう一方は捨ててしまっても問題はありません。
 
青色と一緒に、オレンジや茶色の年金手帳を持っている人で、基礎年金番号と結びつけられていない場合も、勤務先あるいは年金事務所で、基礎年金番号と結びつける手続きをすることになります。そして、年金をしっかり納めていれば、手続きを済ませると、特に未納などの扱いにはならず、将来は適正な額の年金を受け取れます。
 
ただ、手続きが終わっても、オレンジあるいは茶色の年金手帳は、念のために保有しておきましょう。特に茶色の年金手帳で、表紙に「国民年金手帳」と書かれているものは、それまで年金を納めた証拠となる印紙が貼りつけられています。その印紙を紛失してしまったら、年金未納の扱いにされかねないので、大切に保管しておかなければなりません。
 

将来的に適正な額を受け取るために

年金手帳が2冊ある場合、将来的に受け取れる額が、本来の金額よりも少なくなる恐れがあります。そして、いざ年金を受け取る年齢になってからでは、脳の衰えなどで、手続きをするのが大変である可能性が高いです。したがって、年金手帳を2冊持っている場合は、年金制度についてしっかり理解できているうちに、手続きを済ませておいた方がよいでしょう。
 
日本年金機構Q.年金手帳が複数冊あります。どうすればいいですか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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