更新日: 2022.02.18 その他年金

35・45・59歳で届く「封書のねんきん定期便」。届いたら必ず確認しておく箇所とは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 / 監修 : 新井智美

35・45・59歳で届く「封書のねんきん定期便」。届いたら必ず確認しておく箇所とは?
国民年金および厚生年金保険に加入している人を対象に年1回、誕生日月に年金機構から「ねんきん定期便」のはがきが送られてきます。35歳、45歳、59歳になる年には、はがきよりも詳しく内容が記載された封書が届きます。
 
年金定期便には、これまで納付した保険料についての大切な情報が記載されているため、確認しておかなければなりません。今回は、封書で届くねんきん定期便のチェックポイントについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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年金加入履歴を確認

節目の年である35歳、45歳、59歳の年に封書で届くねんきん定期便には、これまでの国民年金や厚生年金の「年金加入履歴」に全期間分の納付状況が記載されています。
 
この年金加入履歴に1ヶ月でも空白がある場合、将来受け取れる年金額が少なくなるため、未加入期間がないか必ず確認するようにしましょう。
 
結婚や転職などで、国民年金から厚生年金に変わったときや、同じ年金制度間で転職や出向している場合、手続きが上手くいっていなくて空欄になっている可能性もあるので、心当たりがないか必ずチェックしてみてください。
 
厚生年金に加入している方のねんきん定期便には、過去すべての標準報酬月額が記載されています。当時の給料との大きな違い、記入漏れがないか確認してみましょう。
 
確認してみて、年金記録に誤りや記入漏れがあった場合は、近くの日本年金機構に問い合わせするか、ねんきん定期便に同封しされている年金加入回答票に記載して、返信用封筒で返送するようにしてください。
 
また、日本年金機構のウェブページから「年金加入記録回答票」をダウンロードできます。間違いや記入漏れなどがある場合は、忘れないよう早めに手続きしましょう。
 

将来もらえる年金見込み額を確認

ねんきん定期便には、これまでの加入期間に基づいた年金額が、50歳未満と50歳以上にわけて記載されています。50歳未満の方の場合、これまでの加入期間に基づいた年金額が記載されているため、実際の給付額よりも少ない金額が記載されています。
 
例えば、35歳の方の場合、20歳から約15年間の加入実績に基づいた年金額になるので、実際に受け取れる金額よりもかなり少なくなります。
 
50歳以上の方の場合は、これまでの加入実績をもとに、60歳まで同じ条件で保険料を納めた場合の見込み額が記載されています。つまり、50歳以上の方の場合は、実際に受け取る年金額に近い金額が記載されているということです。
 
厚生年金に加入している方は、今後の収入によって見込み額がかわってくるので、必ず確認するようにしましょう。また、年金額は、インターネットで「ねんきんネット」にアクセスして確認することもできます。
 
パソコンまたはスマートフォンからいつでも手軽に最新の年金情報を見ることができます。年金額のシミュレーション機能では、年金受給期間の繰り上げや繰り下げをした場合の受給額の試算や、今後の職業・想定収入・就業条件などの細かい条件を設定して、試算することもできるのでとても便利です。
 
ねんきんネットを利用するためにはIDが必要です。まずは、日本年金機構のトップページにある「ねんきんネット」の「新規登録」ボタンから登録手続きをしましょう。
 

老後の生活設計を考える

平均寿命が延びて高齢化が進むとともに、少子化が進んでいくこれからの時代は、公的年金のみで老後資金をまかなうのは、難しいといわれています。
 
老後の生活に不安を感じた場合は、個人型確定拠出年金(イデコ)や積み立てNISA、個人年金保険、定期預金などを活用して資産形成をしましょう。ねんきん定期便やねんきんネットで受け取れる年金額を知ることは、老後の生活設計をしていくためにとても重要なポイントです。
 

将来のためにねんきん定期便をチェック

「数字ばかりで何が書かれてあるのかよくわからない」「まだまだ先のことだから」と今はあまり興味を持っていない方も多いかもしれませんが、将来の年金額を知ることで、自分には何が必要なのかがわかり、将来のために行動することができます。
 
今回紹介したチェックポイントを参考に、ねんきん定期便をチェックしながら老後のライフプランを立ててみましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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