更新日: 2022.03.18 その他年金

年金受給額に大きな影響を与える「ねんきん定期便」の記録漏れ。どこを見れば確認できる?

年金受給額に大きな影響を与える「ねんきん定期便」の記録漏れ。どこを見れば確認できる?
結婚して姓が変わった人や、年金手帳を複数持っている人などは、年金記録に漏れがあるかもしれません。万が一にも漏れがあると、将来受け取る年金額に大きな影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
 
本記事では、年金記録の漏れがある可能性がある人や、記録漏れを確認する方法を詳しく解説します。1つでも当てはまる人がいたら、ぜひ自分の年金記録を確認してみてください。

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こんな人は年金記録の記録漏れがないか確認しよう

 

本来なら、年金記録の記録漏れはあってはならないことです。しかし、この項で紹介する条件に当てはまる人は、実際に年金の記録漏れが多く発見されたパターンとして、日本年金機構でも注意喚起がなされています。
 
年金記録の確認をしたことがない人は、ぜひ本記事をきっかけにして、今一度自分の年金記録を確認してみましょう。
 

さまざまな名前の読み方がある人

年金記録に記載されている自分の名前は、漢字とカナで登録されています。漢字が正しくても、もし登録されたカナが異なれば、年金記録が漏れている可能性があるでしょう。
 
例えば、下記で挙げるケースなどがあります。

●熊谷さん(クマガイ・クマガヤ)と読める
●和江さん(カズエ・カヅエ)フリガナの間違い
●ハナさん(ハナコ)通称が使われていた

例で挙げた以外にも、1つの漢字で読み方が異なる名前は多くあります。少しでも不安がある人は、早めに確認したほうが安心です。
 

配偶者の扶養家族だったが国民年金に加入していた人

昭和61年3月以前は、厚生年金保険や共済年金の加入者に扶養されていた人は、任意で国民年金の加入ができました。もし、この条件に当てはまる人がいれば、一度年金記録の確認を行ったほうがよいでしょう。
 
また、条件に当てはまらない人も「第3号被保険者」の期間がある人は、一度その期間の年金記録を確かめてみましょう。
 

転職のたびに年金手帳が発行された人

年金手帳は、平成9年1月に「基礎年金番号」が導入されたことで、転職や退職をしても1つの番号でまとめて管理できています。
 
平成8年12月以前に、厚生年金保険と国民年金など2つ以上の年金制度に加入している人は、年金手帳を2つ持っている可能性があります。基礎年金番号を1本化するときに、統合は行っていますが、記録漏れになっているケースもあるため、一度確認してみてください。
 

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「ねんきん定期便」で記録漏れを確認する方法

 

「ねんきん定期便」は、毎年自分の誕生月に送られてくるはがきです。直近1年間の年金記録が確認できるので、届いたら内容を必ず確認してください。
 
また、35歳・45歳・59歳の節目年齢には、はがきではなく封書で「全期間の年金記録」が送られてきます。これまで見落としていた期間を再度確認できるチャンスのため、忘れずに確認しましょう。
 
年金加入履歴に「(空いている期間があります)」とあった場合、その期間は「未加入」です。内容を見て疑問に思う点があれば、早めに日本年金機構に相談しましょう。
 
年金記録は、「ねんきん定期便」以外にも、インターネット上で確認できる「ねんきんネット」もあります。「ねんきんネット」なら、365日・24時間空いている時間に年金記録を確認できるため、積極的に活用しましょう。
 

記録漏れがあった場合は?

もし、年金記録を確認して「記録漏れ」を見つけた場合は、速やかに日本年金機構に届け出を提出してください。「年金加入記録回答票」に必要事項を記入し、郵送するかお近くの年金事務所に提出するだけです。
 
節目年齢に送られてくる「ねんきん定期便」の封書に「年金加入記録回答票」と「返信用封筒」が入っていますので、封書がある人は活用しましょう。
 

年金記録を一度確認してみよう

年金記録の漏れは「名字が変わった人」や「転職した人」、「さまざまな名前の読み方ができる人」など、どなたでも当てはまる可能性があります。自分は大丈夫だと思わずに、一度年金記録の確認をしてみてください。
 
年金記録は、毎年送られてくる「ねんきん定期便」か、「ねんきんネット」で確認できます。ねんきん定期便は年に1回の誕生月に、直近1年間のみの記録しか確認できません。節目年齢以外では、1年以上前の確認が難しいため「ねんきんネット」がおすすめです。
 
年金記録は、自分が将来受け取る年金額に大きな影響を与える大切な記録です。あとになってから記録が漏れていたことに気付いても、手遅れになる可能性があります。早い段階で、確認しておくに越したことはないでしょう。
 
出典
日本年金機構 こんな方はぜひ、年金記録に漏れがないかご確認を!
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部