更新日: 2022.06.10 その他年金
転職経験者が「ねんきん定期便」を必ず確認したほうがよい理由。過去の年金記録間の記入漏れはない?
年金記録に漏れ・誤りがあったままでは、自分が損することになります。
本記事では、ねんきん定期便を見て分かることや確認したほうがよい理由、漏れ・誤りがあった場合の対応などについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
ねんきん定期便とは
ねんきん定期便は、年金制度への理解を深めることなどを目的とした案内で、日本年金機構より毎年誕生月に送られてきます。ねんきん定期便には、自分の年金記録が載っており、保険料の納付状況や年金見込額などを把握することが可能です。
基本的にはながきで届き、50歳未満・50歳以上で記載内容が異なります。また、節目の年(35歳・45歳・59歳)には封書で届きます。
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ねんきん定期便を見て分かること
50歳未満の方に届くねんきん定期便では、次のような情報が分かります。
●照会番号
●これまでの加入実績に応じた年金額(昨年)
●これまでの加入実績に応じた年金額(今年)
●今後の加入状況に応じた年金額(65歳時点)
●今後の加入状況に応じた年金額(75歳まで遅らせた場合)
●最近の月別状況(国民年金納付状況や厚生年金保険料納付額など)
●これまでの保険料納付額(累計額)
●これまでの年金加入期間
●これまでの加入実績に応じた年金額
●ねんきんネットのアクセスキー
このほかに、50歳以上の場合は老齢年金の種類と見込額、節目の年(35歳・45歳・59歳)の場合はこれまでの年金加入履歴や厚生年金保険における標準報酬月額などの月別状況などが分かります。
このように、ねんきん定期便を見ることで、自分の年金記録の詳細を確認できます。
転職経験者がねんきん定期便・年金記録を確認したほうがよい理由
特に転職経験者は、毎年届くねんきん定期便の内容に漏れ・誤りがないか確認しましょう。
転職をすると、老齢厚生年金の脱退・加入手続きをすることになります。そこで、転職回数が多い方ほど手続きの回数も増え、何らかのミスで年金記録に漏れ・誤りが発生する可能性が高くなります。
なお、日本年金機構が年金記録の漏れ・誤りが多く発見されるパターンとして挙げている主なケースは、次のとおりです。
●転職するたびに年金手帳が発行された
●勤務していた会社が合併や社名変更、倒産した
●グループ会社内で転勤や出向を繰り返していた
●試用期間中に退職した
●保険の外交員や期間工などとして勤務していた
年金記録に漏れ・誤りがあると受給額が少なくなる場合もあるため、ねんきん定期便の記載内容をしっかりと確認しましょう。
ねんきんネットで確認することも可能
ねんきんネットとは、24時間いつでも年金記録を確認できる日本年金機構のインターネットサービスです。
ねんきんネットには、保険料納付額や年金加入履歴・標準報酬月額・標準賞与額・年金見込額などの情報が載っているため、年金記録の漏れ・誤りがないか確認できます。
なお、ねんきんネットを利用するには、マイナポータルと連携するかユーザIDを取得する必要があります。
年金加入記録に「漏れ」や「誤り」があった場合
ねんきん定期便を見て、年金加入記録に漏れ・誤りがあった場合は、「年金加入記録回答票」に必要事項を記入して年金事務所に提出してください。年金加入記録回答票は、日本年金機構のサイトよりダウンロードできます。
35歳・45歳・59歳の方に届く封書のねんきん定期便には、返信用封筒が同封されているので、それで返送もできます。
日本年金機構で年金加入記録の調査・確認が行われ、記録訂正できるものは速やかに記録を訂正されます。
もし、漏れ・誤りを見つけても、何の手続きもしなければ年金加入記録は変わりませんので注意してください。
漏れ・誤りがないか年金加入記録を必ず確認しましょう
転職回数が多いほど、老齢厚生年金の手続きも増えることになり、漏れ・誤りなどのミスが発生する可能性が高くなります。したがって、特に転職経験者は年金加入記録に漏れ・誤りがないか、ねんきん定期便やねんきんネットを確認するようにしましょう。
もし漏れ・誤りが見つかったら、すぐに年金事務所に年金加入記録回答票を提出することが大切です。
早速、手元のねんきん定期便やねんきんネットを確かめてみてください。
出典
日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
日本年金機構 こんな方はぜひ、年金記録に漏れがないかご確認を!
日本年金機構 「ねんきんネット」によるご自身の年金記録の確認
日本年金機構 「ねんきんネット」とは?
日本年金機構 年金加入記録に「もれ」や「誤り」があった場合
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部