ねんきん定期便が必要なのはどんなとき? 確認したら捨ててしまってもいいの?
配信日: 2022.06.13
しかし、「ねんきん定期便は捨てても大丈夫?」など疑問をもっている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ねんきん定期便について、内容や分かることなどについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ねんきん定期便とは
ねんきん定期便とは、自分の年金記録が記載された案内のことです。年金制度への理解を深めることなどを目的としています。毎年誕生月に日本年金機構より送られてきます。ねんきん定期便を見ることで、これまでの加入実績に応じた年金額や年金見込額などを知ることが可能です。
ねんきん定期便は「50歳未満」「50歳以上」「節目の年(35歳・45歳・59歳)」で掲載内容が異なります。また、送付形式は基本的にはがきですが、節目の年に関しては封書になります。
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ねんきん定期便で分かること
50歳未満はこれまでの加入実績に応じた年金額(昨年・今年)、50歳以上では年金見込額、節目の年では全期間の年金記録情報などを確認できます。そのため、年金情報を知りたい場合や老後資金のシミュレーションを立てる際に、ねんきん定期便は必要です。
ここでは、50歳未満・50歳以上・節目の年(35歳・45歳・59歳)のねんきん定期便を見て分かる情報について解説していきます。
50歳未満の方
50歳未満のねんきん定期便では、次のようなことが分かります。
・照会番号
・これまでの加入実績に応じた年金額(昨年)
・これまでの加入実績に応じた年金額(今年)
・今後の加入状況に応じた年金額(65歳時点)
・今後の加入状況に応じた年金額(75歳まで遅らせた場合)
・最近の月別状況(国民年金納付状況や厚生年金保険料納付額など)
・これまでの保険料納付額(累計額)
・これまでの年金加入期間
・これまでの加入実績に応じた年金額(老齢基礎年金、老齢厚生年金)
・ねんきんネットのアクセスキー
加入実績に応じた年金額や繰下げ返済した場合の年金額、月別状況やこれまでの年金加入期間などを確認できます。また、老齢基礎年金と老齢厚生年金別の保険料納付額や加入月数、年金額を知ることが可能です。
50歳以上の方
50歳以上のねんきん定期便では、次のようなことが分かります。
・照会番号
・老齢年金の見込額(◯歳時点)
・老齢年金の見込額(70歳まで遅らせた場合)
・老後年金の見込額(75歳まで遅らせた場合)
・最近の月別状況(国民年金納付状況や厚生年金保険料納付額など)
・これまでの保険料納付額(累計額)
・これまでの年金加入期間
・老齢年金の種類と見込額(年額)
・ねんきんネットのアクセスキー
老齢年金の種類別の見込額や繰下げした場合の見込額などを確認できます。老齢基礎年金と老齢厚生年金、それぞれの見込額が分かり、老齢厚生年金は一般厚生年金期間・公務員厚生年金期間・私学共済年金期間ごとの報酬比例部分や定額部分を確認可能です。
節目の年(35歳・45歳・59歳)の方
節目の年(35歳・45歳・59歳)のねんきん定期便では、次のようなことが分かります。
・照会番号
・老齢年金の見込額(◯歳時点)
・老齢年金の見込額(70歳まで遅らせた場合)
・老後年金の見込額(75歳まで遅らせた場合)
・これまでの保険料納付額(累計額)
・これまでの年金加入期間
・老齢年金の種類と見込額(年額)
・これまでの年金加入履歴
・これまでの厚生年金保険における標準報酬月額などの月別状況
・これまでの国民年金保険料の納付状況
・ねんきんネットのアクセスキー
老齢年金の種類と見込額などが分かるだけでなく、これまでの年金加入履歴や厚生年金保険における標準報酬月額などの月別状況、国民年金保険料の納付状況などを確認できます。
「ねんきんネット」はいつでも年金記録を確認できる
年金の加入記録は、ねんきんネットでも確認できます。ねんきんネットとは、インターネットを通じて自身の年金情報を確認できるサービスです。スマホやパソコンを使って、24時間いつでも好きなときにアクセスできます。
ねんきんネットにアクセスすれば、保険料の納付状況や年金見込額などが分かり、電子版のねんきん定期便をダウンロードすることも可能です。
ねんきん定期便の内容を確認せずに捨てるのはNG!
ねんきん定期便は、これまでの保険料納付状況や年金見込額が分かり、老後資金のシミュレーションを立てるために必要です。「年金がどれくらいもらえるのか知りたい」という場合は、ねんきん定期便を確認してみましょう。
ねんきんネットでも年金情報を確認できますが、ねんきん定期便の内容を必ず確認してください。毎年更新される年金記録を把握することで、老後資金の計画が立てやすくなります。
ねんきん定期便は何も確認せずに捨てるのはやめましょう。次のものが届くまで保管することをおすすめします。
出典
日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
日本年金機構 ねんきんネット
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部