年金は繰上げも繰下げもせず65歳で受け取る予定。それでも必要な手続きはある?
配信日: 2022.06.19
しかし、「どんな手続きをしたらいいの?」「手続きをして年金を受け取るまで期間はどれくらい?」など疑問をもっている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、年金を受け取るための手続きの内容や流れ、注意点などについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年金を受け取るには請求手続きが必要
65歳になって受給権(年金を受け取る権利)を得ても、老齢基礎年金や老齢厚生年金は自動的に口座に振り込まれるわけではありません。年金を受け取るには、請求手続きが必要になります。
年金を受け取るには、希望受給開始年齢の誕生日の前日以降に必要書類を準備して手続きを行います。
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年金の請求手続きの流れ
年金を受け取るためには、請求手続きの流れを把握しておく必要があります。事前に流れを把握していれば、スムーズに進められます。
請求手続きをしてから実際に年金を受け取るまでに、多少の時間がかかります。そのため、年金の受給開始時期を決めている場合は、逆算してスケジュールを立て、請求手続きをするようにしましょう。
それでは、以下で年金の請求手続きの流れについて紹介します。
1.年金請求書の受け取り
年金請求手続きで必要になる「年金請求書」は、日本年金機構から送られてきます。年金請求書の送付対象者は、年金の受給開始年齢に達して受給権が発生する方です。受給開始年齢を迎える3ヶ月前に届きます。
年金請求書が届いたら、記載されている年金加入記録に漏れ・誤りがないか確認してください。もし、漏れ・誤りがあった場合は、年金事務所に問い合わせをしましょう。
2.年金請求書の提出
届いた年金請求書に必要事項を記入してください。記入が終わったら、受給開始年齢の誕生日の前日以降に、年金事務所に提出をします。
年金請求書を提出するときは、年金を受け取る方の状況により異なりますが、主に戸籍謄本、受取先金融機関の通帳等(本人名義)、年金手帳または基礎年金番号通知書、本人確認書類などの添付書類が必要です。
3.年金の受け取り
年金請求書を年金事務所に提出してから、1~2ヶ月で「年金証書・年金決定通知書」が届きます。さらに、届いてから1〜2ヶ月して「年金振込通知書・年金支払通知書または年金送金通知書」が届いて、年金の受け取りが始まります。
年金の振り込みは原則、偶数月の15日です。ただし、15日が土・日または祝日のときは、その直前の平日に振り込まれます。
年金の請求手続きに関する注意点
年金の請求手続きをするときには、手続きの流れだけでなく注意点も確認しておきましょう。自分の大切な年金についての情報なので、把握しておくことが大切です。ここで紹介する注意点を把握しておくことで、焦らず、スムーズに請求手続きを進めやすくなります。
それでは、注意点について以下を見ていきましょう。
年金請求書は間違って捨てないように
上記のとおり、年金請求書は自分で窓口に取りに行くのではなく、日本年金機構から送られてきます。送られてくる時期は受給開始年齢に達する3ヶ月前です。
ねんきん定期便と違い、誕生月に届くわけではないので、ここで、間違って捨てないよう注意してください。
名前や住所が変わっている場合は手続きが必要
名前や住所が変わっている場合は、年金相談センターまたは年金事務所で名前や住所の変更手続きをする必要があります。変更手続きは、年金請求書が送られるまでに行います。忘れた場合は後からでも受け付けてもらえますが、年金受給まで時間がかかるなどトラブルが生じる可能性がありますので、早めに手続きしましょう。
ただし、マイナンバーと基礎年金番号は結びつけられており、日本年金機構がマイナンバーを把握している場合は変更手続きの必要ありません。住民基本台帳ネットワークシステムを通じて、自動的に情報が変更されます。
年金を受け取るために請求手続きを忘れないようにしましょう
老齢基礎年金・老齢厚生年金を繰上げも繰下げもせずに、65歳で受け取る予定であっても、請求手続きは必要です。請求手続きをしないと年金を受け取ることができません。受給開始年齢に達する3ヶ月前に年金請求書が送られてきますので、必要事項を記入して添付書類と一緒に年金事務所に提出してください。
また、手続きから年金受け取りまで時間がかかりますので、逆算して請求スケジュールを立てると年金の請求がスムーズにいくでしょう。
出典
日本年金機構 老齢年金の請求手続き
日本年金機構 老齢年金請求書の記入方法等
日本年金機構 老齢年金請求書の事前送付
日本年金機構 これから老齢年金を受給する方へ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部