更新日: 2022.06.22 年金

海外移住したら国民年金はどうなるの? 払い続けた人が受け取るときに必要なこと

海外移住したら国民年金はどうなるの? 払い続けた人が受け取るときに必要なこと
日本に住む20歳以上60歳未満の人は、国民年金に加入する義務があります。そして、加入者は原則として保険料を納めることにより、将来年金を受け取れるようになります。
 
しかし、これまで日本に住み保険料を納めていた人が海外に移住することになった場合、年金はどうなるのでしょうか?
 
この記事では、国民年金の加入者が海外移住した場合の国民年金の扱いや、年金を受け取るときに必要な手続きについて分かりやすく解説します。
 
FINANCIAL FIELD編集部

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジュを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

海外移住したら国民年金を受け取れる? 受け取れない?

結論からいうと、海外に移住しても国民年金は受け取れます。世界のどの国に移住しても、国民年金を受け取る権利が失われることはありません。また、受取口座を海外の銀行口座にすることも可能です。
 
ただし、そもそも年金は、日本に住んでいる人でも、自ら請求手続きを行わなければ受け取れません。受給権を持つ年齢になったら自動的に支給されるものではないため、年金を受け取りたい場合には、海外移住者も自分で手続きを行うことが必要です。
 

国民年金の加入期間が残っている場合、加入は継続できる?

国民年金の加入が義務付けられている期間の途中で海外に移住しても、加入は継続できます。国民年金は海外に居住すると加入義務はなくなりますが、日本に国籍があれば、任意で国民年金に加入することは可能だからです。
 
ただし、海外に移住する人が国民年金に加入するには、住所を置く市区町村役場の窓口で任意加入の手続きを行わなければなりません。すでに海外に移住してしまっている場合には、移住前の最後の住所地を管轄する年金事務所か市区町村役場の窓口で手続きを行います。
 

海外移住者が年金を受け取る際に必要な手続きとは

海外に移住した人が年金を受け取るためには、年金請求書の提出が必須です。年金請求書は日本年金機構のホームページからダウンロードできます。
 
さらに、添付書類として、本人の生年月日を確認できる、戸籍謄本、戸籍抄本、戸籍の記載事項証明、住民票、住民票の記載事項証明書のうち、いずれか1つもあわせて提出しなければなりません。
 
ただし、日本年金機構にマイナンバーが登録されている単身者は、原則、戸籍謄本などの添付は不要です。また、日本年金機構にマイナンバーの登録がなくても、年金請求書にマイナンバーを記入していれば、原則として戸籍謄本などの添付の必要はなくなります。
 
ちなみに、添付書類は受給権が発生した日以降に交付されたもので、なおかつ年金請求書の提出日が交付日から6ヶ月以内のものでなければなりません。
 
加えて、年金の受取口座とする本人名義の金融機関の通帳や、キャッシュカードなど(コピーも可)の用意も求められます。ただし、年金請求書に金融機関の証明を受けていれば、通帳もコピーも不要です。
 
そのほか、厚生年金に20年以上加入していて、配偶者あるいは18歳未満の子どもがいる人や、厚生年金の加入期間が20年未満で、配偶者が厚生年金か共済に20年以上加入している人は、別途、世帯全員の住民票の写しや収入を証明できる書類などを提出しなければなりません。
 
年金請求書などは、年金の受給年齢に到達した誕生日の前日以降に、日本で最後に住んでいた場所を管轄する年金事務所、または街角の年金相談センターに提出します。
 

協定相手国への移住なら日本に戻らなくても申請できる

海外への移住者が年金を請求する際には、日本の年金事務所などを直接訪れて申請書を提出することが原則です。
 
ただし、社会保障協定が発行済みの国への移住であれば、協定相手国にある機関で申請書を提出できます。協定相手国で申請する場合に必要となる書類は、日本年金機構のホームページから入手可能です。
 

年金の受給後は現況届を忘れずに

海外で年金を受け取り続けるためには、毎年1回、日本年金機構へ現況届や在留証明書などの提出が必要です。提出を忘れると年金の支給を受け続けられなくなるため気を付けましょう。
 

年金は海外に移住しても受け取れる! しっかり受け取るために手続きは正しく忘れずに

海外に移住しても、払い続けた保険料を無駄にすることなく、年金をしっかり受け取れます。移住先の国によっては、日本に戻らず手続きをすることも可能です。また、加入期間中に海外に移住しても、日本の国民年金への加入は続けられます。
 
ただし、国民年金の加入を続ける場合でも、海外で年金を受け取る場合でも、自ら手続きを行うことが必要です。加入の継続、年金の受取、その後の現況届の提出など、必要な手続きは正しく忘れずに行いましょう。
 

出典

厚生労働省 わたしの年金 Question 7.海外で暮らすことになったら?
日本年金機構 海外居住者の年金請求
日本年金機構 日本の年金を請求する場合の取り扱い
日本年金機構 国民年金の任意加入の手続き(日本の年金制度への継続加入)
日本年金機構 海外居住で現況届を提出される方、海外へ住所を移される方、海外居住で引っ越しされる方、海外居住者で海外の口座へ年金の振り込みを希望される方の手続き
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

auじぶん銀行
アメックスグリーンカード