更新日: 2022.06.24 その他年金
年金の加入履歴を確認する方法。年金見込額の試算や振込通知書の内容も
そこで、この記事では、自分の年金の加入履歴を確認する方法について、年金受給者が確認しておきたい振込通知書の内容や年金見込額の試算方法などとともに分かりやすく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
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ファイナンシャル・プランナー
住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。
年金の加入履歴を確認する方法は2つ! 年金受給者は振込通知書の確認も
年金の加入履歴は「ねんきん定期便」と「ねんきんネット」から確認可能です。
ただし、すでに年金の受給が始まっていて、ほかの年金への加入がなく保険料の納付が終わっている人は、お知らせする新たな加入記録がなくなるため、ねんきん定期便は届かなくなります。年金受給者は「年金振込通知書」で自分の年金の詳細を確認しましょう。
ねんきん定期便とは
個々の年金記録を記載しているお知らせです。日本年金機構が国民年金や厚生年金保険の加入者全員に定期的に送っています。送られてくる頻度は毎年1回で、届くタイミングは誕生月(1日生まれの人は誕生月の前月)です。35歳、45歳、59歳の節目年齢の人には封書で、それ以外の人にははがきで届きます。ねんきん定期便を見ると、これまでの加入実績や加入履歴に応じた年金額などを知ることが可能です。
ねんきん定期便の記載内容は、50歳未満と50歳以上で記載内容が若干異なります。毎年届くはがきには「直近1年間の情報」として、50歳未満は「これまでの加入実績に応じた年金額」など、50歳以上は「年金見込額」などが記載されています。一方、封書には「全期間の年金記録情報」として、35歳と45歳は「これまでの加入実績に応じた年金額」など、59歳は「年金見込額」などが記載されています。
ねんきんネットとは
インターネット上で自分の年金情報を確認できるサービスです。日本年金機構が運営しているもので、利用登録をすると24時間いつでもパソコンやスマートフォンから自分の年金記録や年金見込額、ねんきん定期便や年金振込通知書などの電子版を確認できます。ねんきんネットを利用するメリットは最新の年金記録を確認できることです。
年金受給者がチェックしておきたい振込通知書とは
口座振込で年金を受け取っている人に2ヶ月に1回の頻度で送られる通知書です。1回に支給される控除前の年金支払額(2ヶ月分)、年金から天引きされる保険料や税額、控除後の実際の振込額などが記載されています。天引きされる保険料とは後期高齢者医療保険料、国民健康保険料、介護保険料などで、税金とは所得税や復興特別所得税、個人住民税です。
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年金見込額の試算方法は?
実際に自分はどれくらいの年金の受給が見込めるかは、ねんきん定期便やねんきんネットから確認できます。
まず、ねんきん定期便では、「これまでの加入実績に応じた年金額」「老齢年金の種類と見込額(年額)」「これまでの加入実績に応じた年金額(今年)」などの欄に記載されている金額が、現時点での保険料の実績に応じた将来受け取れる年金見込額です。一方、ねんきんネットでは、ねんきん定期便の情報をもとに記載された「年金見込額」の欄で年金見込額を確認できます。
ただし、これらはあくまでも現状と同条件で、今後支払われる年金の基本となる年金額を表示したものです。より詳細な条件をもとに確認したい場合にはねんきんネットの「年金見込額試算」が便利に使えます。
「年金見込額試算」は自分で条件を入力すると年金の見込額を試算できる機能です。「かんたん試算」と「詳細な条件で試算」があり、「かんたん試算」はこのまま60歳まで同条件で加入を続ける場合に、「詳細な条件で試算」は今後転職を予定している人や受給開始年齢に変更がある場合、保険料の納付月を個々で入力したい場合などに利用します。
見込額は、そのほか「ねんきんダイヤル」や電子申請による申し込み、全国の年金事務所などでも試算可能です。
年金の受取額を減らさないためにも加入履歴や納付状況はしっかり確認を
年金を受け取るには、保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した受給資格期間が10年以上あることが必要です。未納があると受取額が減ってしまいます。年金は老後に長く受け取れるものであるため、1回の受取額の差は小さくても、総額にすると大きな差が出る場合もあり要注意です。
自分は納めていたつもりでもうっかり納め忘れていたり、持ち主が不明となっている年金記録に自分の年金記録が含まれていたりすれば、年金の受取額は減ってしまいます。将来のためにも、自分の年金の加入履歴や納付状況は定期的にしっかり確認しておきましょう。
出典
日本年金機構 Q.「ねんきん定期便」は、どのような人に送っているのですか。また、いつ作成して、いつ送られるのですか。
日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
日本年金機構 「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)
日本年金機構 「ねんきんネット」によるご自身の年金記録の確認
日本年金機構 年金振込通知書
日本年金機構 年金見込額試算
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー