更新日: 2022.10.31 年金

年金って誰のお金から支払れているの?年金の仕組みを解説。

年金って誰のお金から支払れているの?年金の仕組みを解説。
日本の平均寿命は延びていますが、長生きすることによるリスクもあります。それは、生活費などのお金が想定以上にかかることです。
 
この問題を解決する制度が年金です。年金は給付が開始すれば、生きている限り支給が続きます。まさに、長生きするリスクに対する保険と言えます。
 
そんな年金の財源はどこなのでしょうか? 本記事では、年金の仕組みを紹介します。年金制度は払い損をするのかについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
 
FINANCIAL FIELD編集部

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現役世代が保険料を納め、高齢者が年金を受け取る

年金は現役世代が年金保険料を支払い、高齢者が年金を受け取る制度です。国民年金の場合、原則20歳~60歳の間に年金保険料を支払い、65歳から年金を受け取ります。
 
日本の人口の3人に1人が年金を受け取っており、少子高齢化によって、保険料を支払う世代に対して受け取る世代が増えているのが現状です
 

年金の半分は税金

実は、受け取る年金の財源は現役世代が納める年金保険料以外にも存在します。それは税金です。基礎年金の給付費の2分の1は税金で賄われています。かつては、税金が占める割合は3分の1でしたが、少子高齢化などを背景に平成21年4月に2分の1に改定が行われました。
 

年金保険料を払わないと損をする?

年金は、年金保険料を納めないと受け取ることができません。将来受け取る年金が少ない、なくなるかもと危惧をして年金保険料の支払いを拒絶する方もいますが、そんな方も消費税などの税金の支払いはしていると思います。
 
解説したように、基礎年金の半分は税金で構成されているため、税金を支払っているのに年金を受け取らないのは損をしていると言えます。
 

保険料より受け取る年金は多い

年金制度は、受け取る年金よりも支払う年金保険料が多く、損をする仕組みなのでしょうか? 厚生労働省が公表した「平成16年 年金制度改定のポイント」では、どの世代でも支払った保険料に対して、厚生年金では2.3倍、国民年金では1.7倍以上の給付が受け取れると記載されています。
 
もちろん、早くに亡くなった場合など損をすることもありますが、総じて、年金制度は得をする可能性が高いと言えます。
 

基礎年金の推移

実際に支払う保険料や受け取る年金は過去から増減しているのでしょうか? 物価が日々変動しているため一概に増減の判断はできませんが、国民年金保険料の推移は図表1の通りです。
 
図表1

年度 国民年金月額保険料
平成28年度 1万6260円
平成29年度 1万6490円
平成30年度 1万6340円
令和元年 1万6410円
令和2年 1万6540円
令和3年 1万6610円
令和4年 1万6590円

筆者作成
 
年度により差はありますが、若干の増額傾向と言えます。基礎年金の保険料を満額納めた場合、65歳から受け取れる年間受給額の推移は図表2の通りです。
 
図表2

年度 国民年金年間受給額
平成28年度 78万100円
平成29年度 77万9300円
平成30年度 77万9300円
令和元年 78万100円
令和2年 78万1700円
令和3年 78万900円
令和4年 77万7792円

筆者作成
 
年度による大きな変化は見られません。年金受給額は年々大幅に減っていると思っている方にとっては意外なデータかもしれません。
 

老後を計画的に迎えよう

年金受給額はシミュレーションできます。老後の生活費や必要な費用を想定し、年金で不足する額を計算できれば、いくら資産形成をすればいいかが見えてきます。
 
また、年金は受給開始タイミングを遅らせることで増額も可能です。さまざまな方法を検証して、最適な老後生活を実現させましょう。
 

出典

厚生労働省 基礎年金国庫負担割合2分の1の実現について
厚生労働省 平成16年年金制度改正のポイント
 
※2022/10/31 図表の表記の一部に誤りがあったため、修正いたしました。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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