更新日: 2022.12.11 その他年金

50歳を迎えましたが「ねんきん定期便」の内容がこれまでと違います。なぜですか?

50歳を迎えましたが「ねんきん定期便」の内容がこれまでと違います。なぜですか?
50歳を境に「ねんきん定期便」の内容が変わり、「どうしてこれまでと違うのだろう」と違和感を覚えた人が多いかもしれません。50歳以降の「ねんきん定期便」には、老後の収入の柱となる年金を具体的に把握し、ライフプランを考えるうえで有効な情報が詰まっています。
 
この記事では50歳未満と50歳以降の「ねんきん定期便」の違いや、50歳以降、「ねんきん定期便」の内容が変わる理由について詳しく解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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「ねんきん定期便」の内容とは

「ねんきん定期便」は毎年誕生月(1日生まれの人は誕生月の前の月)に届く、年金記録を記載したはがきです。節目の年(35歳・45歳・59歳)には、封書で届き、その年までの全期間の記録が確認できるようになっています。就職、結婚、転職などのライフイベントには、年金に関する手続きがつきもので、漏れや誤りが起きやすいタイミングともいえます。
 
毎年の「ねんきん定期便」で1年に一度、自分の年金記録を確認したうえで、節目の年には全期間の記録に目を通して、しっかりとチェックしておく必要があります。
 

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「ねんきん定期便」50歳未満と50歳以降の違い

「ねんきん定期便」の内容は、直近1年間の情報と、これまでの加入実績に応じた年金額(50歳未満)、年金見込み額(50歳以上)です。50歳を境に内容の一部が変わり、老後に受け取ることができる年金額が分かる仕組みになっています。
 
具体的には、50歳未満の「ねんきん定期便」にある「これまでの加入実績に応じた年金額(昨年)(今年)(合計)」がない代わりに、50歳以上の「ねんきん定期便」には「老齢年金の見込み額」「老齢年金の見込み額(70歳まで遅らせた場合)(75歳まで遅らせた場合)」「老齢年金の種類と見込み額(年額)(基礎年金)(厚生年金)」が記載されています。
 

50歳を境に「ねんきん定期便」はなぜ変わる?

50歳未満の「ねんきん定期便」では、これまでの加入実績に応じた年金額」が分かるのに対し、50歳以降の「ねんきん定期便」では、老齢年金の種類ごとの見込み額が分かります。また、65歳の受給開始時期を70歳まで繰り下げた場合と75歳まで繰り下げた場合の年金見込み額も記載されており、来るべき年金生活を具体的にイメージしやすくなっています。
 
年金受給開始時期は60歳まで繰り上げることもできるため、繰り上げや繰り下げについて50歳から考えておいても早すぎることはありません。老後は年金が収入の柱になる人が多いため、受け取れる年金額で生活をするのが難しい場合は、早めにライフプランを考えて資産形成を行ったり、再就職先を探したりするなどの対策が必要です。
 
厚生年金加入者は、年金の内訳(国民年金と厚生年金)も確認できます。繰り上げや繰り下げは国民年金と厚生年金に分けて申請できるため、参考になる数値といえるでしょう。
 

具体的な年金の見込み額が分かり、老後のライフプランや資産形成に役立つ

50歳未満の「ねんきん定期便」がこれまでの加入実績に応じた年金額を記載していたのに対し、50歳以降の「ねんきん定期便」では、老後に受け取れる老齢年金の具体的な見込み額が分かるため、老後のライフプランや資産形成に役立てるのに有効です。受給開始時期を70歳、75歳に繰り下げた場合の見込み額も分かるため、繰り上げや繰り下げを行うか判断するときの基準にもなるでしょう。
 

出典

日本年金機構 「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)
日本年金機構 節目年齢(35歳、45歳、59歳)以外のハガキ 見方ガイド50歳未満の方
日本年金機構 節目年齢(35歳、45歳、59歳)以外のハガキ 見方ガイド50歳以上の方
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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