更新日: 2023.04.10 その他年金

年金を1年払っていなかった! 今からクレジットカードやキャッシュレスで払える?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

年金を1年払っていなかった! 今からクレジットカードやキャッシュレスで払える?
国民年金の保険料を1年払っていなかったけど、今から払えるのか気になる人もいるかもしれません。本記事では納付期限を過ぎても保険料を払えるのか、現金以外にもクレジットカードやキャッシュレス決済を使えるのか解説します。
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意外と多い!? 年金の払い忘れ

厚生労働省が公表している「令和3年度の国民年金の加入・保険料納付状況」によると2021年(令和3年度)の最終納付率は78%でした。
 
この数字だけ見ると「2割以上も年金をきちんと払わない人がいるのか」と不満に感じる人もいるかもしれませんが、保険料を免除されている人も含まれているので、全員が故意に年金を払わない人というわけではありません。
 
保険料を払わない、払えない理由は、保険料が高くて経済的に支払いが難しいと答える人が最も多いですが、なかには「うっかりして忘れた、後でまとめて払おうと思った」と答える人もいます。
 
厚生労働省の「令和2年国民年金被保険者実態調査」によると、20~24歳までの階級では11.9%となっていて、意外に多い印象を受けるかもしれません。
 

年金を払い忘れていた場合はどうする?

年金を1年払っていないことが分かったら、すみやかに納付しましょう。納付期限から2年過ぎると時効によって払えなくなりますが、1年払っていなかった場合なら、まだ時効が来ていないはずなので今からでも払うことができます。
 
日本年金機構から送られてきた納付書が自宅等にあるかどうか確認してください。納付書がある場合は、下記から納付方法を選べます。いずれも手数料はかかりません。


・金融機関や郵便局
・コンビニエンスストア
・電子納付(Pay-easy)
・スマートフォンアプリ

納付書をなくしてしまったり、汚れがひどくて使用できない場合は再発行が可能です。近くの年金事務所へ相談しましょう。
 

クレジットカードやキャッシュレス決済は利用できる?

年金を現金以外で払う方法としてはクレジットカードが有名ですが、利用するには事前に申請する必要があります。「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」を年金事務所へ郵送するか窓口で手続きを行いましょう。
 
手続きが完了して承認されると「国民年金保険料クレジットカード納付開始(変更)通知書」が送付され、手続きを行った月の翌月以降にクレジットカードによる納付が開始されます。
 
事前に申請手続きを行っていない場合はクレジットカードを使えません。ですので、納付書を持ってコンビニに行き、クレジットカードで払うことはできません。
 
今まではクレジットカードの利用申請を事前に行って承認されていない場合、現金以外で納付する方法は電子納付(Pay-easy)くらいしかありませんでした。
 
それが2023年(令和5年)2月20日からスマートフォンアプリを利用したキャッシュレス決済も使えるようになりました。サービス開始時点ではauPAY、d払い、PayB、PayPayが対象です。
 
納付書に印字されているバーコードをキャッシュレス決済アプリで読み取ることで、電子決済をすることができます。
 
ただし、金額が30万円を超えている、延滞金を払う場合などバーコードが印字されていない納付書は利用できないので注意しましょう。クレジットカードの場合とは違って事前に利用手続きをする必要がなく、有効な納付書があればすぐに使えるのは便利ですね。
 

まとめ

本記事では、年金を1年払っていない場合に後から納付できるのか、クレジットカードやキャッシュレス決済で払えるのか解説しました。
 
スマートフォンアプリを利用したキャッシュレス決済が使えるようになったことで、今後ますます支払いが便利になります。
 

出典

厚生労働省 令和3年度の国民年金の加入・保険料納付状況
厚生労働省 令和2年国民年金被保険者実態調査
日本年金機構 Q.保険料を納めなかった期間がありますが、今から納めることができますか。
日本年金機構 国民年金保険料納付のご案内
日本年金機構 納付書でのお支払い
日本年金機構 クレジットカードでのお支払い
日本年金機構 国民年金保険料のスマートフォンアプリによる電子(キャッシュレス)決済がはじまりました
日本年金機構 スマートフォンアプリでのお支払い
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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