【最大2.2%アップ】2023年度の基礎年金額引き上げについて

配信日: 2023.04.13

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【最大2.2%アップ】2023年度の基礎年金額引き上げについて
年金を受給できる年齢になったけれど、毎年年金額が変わっているから、どれくらいもらえるか分からないとお困りではありませんか?
 
年金受給額は、賃金や物価、経済状況に応じて変わります。2023年度の受給額も前年度から変わっているため、受給する予定の方は確認しておきましょう。
 
ここでは、2023年6月から受け取れる基礎年金額について解説します。国民年金加入者、厚生年金加入者それぞれの金額をお教えいたします。
FINANCIAL FIELD編集部

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2023年6月からの基礎年金額は?

2023年6月から、国民年金加入者と厚生年金加入者の基礎年金額が変更されます。前年度から金額が上がるため、年金受給者にとっては大きなメリットとなるでしょう。加入者別に、アップする金額を解説します。
 

国民年金加入者の場合

国民年金加入者は、前年度から基礎年金額が月額で1434円アップします。2022年度の基礎年金額は、1人あたり満額で月額6万4816円でした。2023年4月(6月支払い)分からは、月額6万6250円となります。
 
1年間基礎年金額を受け取れば、79万5000円になります。2022年度の77万7792円から、1万7208円もアップするのです。月々の金額で見ると少なく見えても、年間だと大きく増額していることが分かります。
 

厚生年金加入者の場合

厚生年金加入者は、前年度から基礎年金額が月額で4889円アップします。2022年度は月額21万9593円でした。金額は、平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円で、40年間就業した場合に受け取れる、夫婦2人分の老齢厚生年金と老齢基礎年金(満額)です。
 
2023年6月からは月額22万4482円となります。1年間基礎年金額を受け取れば、269万3784円になります。2022年度の263万5116円から、5万8668円もアップするのです。
 
厚生年金の金額は夫婦2人分の金額から算出されており、国民年金加入者に比べて高くなっています。厚生年金加入者は老齢厚生年金と老齢基礎年金の2つを受け取れるため、毎月の赤字額も少なく済むでしょう。
 

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年金受給者が2023年6月から補てんすべき金額は?

年金受給者は毎月の収入が年金のみとなるため、収入で賄えない赤字分は保有している資産から捻出しなければなりません。
 
現在働いている人は、予測される毎月の赤字分から老後に必要な資産を算出することが大切です。おおよその額であっても、貯蓄すべき金額を把握できるでしょう。
 
総務省統計局が発表した家計調査年報によると、2021年度の消費支出(月平均額)は、65~69歳で26万1123円、70~74歳で23万9704円、75歳以上は21万24円となっています。
 
厚生年金加入者は、65~69歳で月々3万6641円、70~74歳で月々1万5222円の赤字です。75歳以上は月々1万4485円の黒字となります。65~69歳の5年間で219万8460円を、70~74歳の5年間で91万3320円を補てんしなければなりません。
 
夫婦2人で国民年金に加入しており、満額をもらえる場合は月に13万2500円の収入となります。65~69歳で月々12万8623円、70~74歳で月々10万7204円、75歳以上で月々7万7524円の赤字です。
 
補てん額は65~69歳の5年間で771万7380円、70~74歳の5年間で643万2240円、75~79歳の5年間で465万1440円です。
 

年金受給者は毎年の年金額を確認しよう

年金を受給している人や、これから年金を受給する予定の人は、毎年の年金基礎額を確認しておきましょう。受給額は状況に応じて変わるため、毎年金額が変動する可能性があります。2023年度のように前年度からアップするときもあれば、ダウンするときもあると考えておきましょう。
 
年金額をチェックしておけば、1年間にどれくらい赤字が出るのかを算出できます。保有している資産額を確認し、毎月どれくらい補てんできるかを計算することが大切です。必要に応じて節約をして、安心して生活ができるようにしてください。
 

出典

厚生労働省 令和5年度の年金額改定についてお知らせします
総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)Ⅱ総世帯及び単身世帯の家計収支
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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