友人が「将来もらえる年金が少ないから定年後も働く」と言っていました。自分がもらえる年金額は事前に分かるのですか?

配信日: 2024.08.23

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友人が「将来もらえる年金が少ないから定年後も働く」と言っていました。自分がもらえる年金額は事前に分かるのですか?
将来自分がもらえる年金の額に不安を感じている人は多いでしょう。定年後にゆとりのある生活を送れるようにするためには、ある程度のお金が必要です。
 
受け取れる年金額によっては定年後も働くことを考えなければならないため、実際に自分がいくらぐらいの年金を受給できるのか、早めに確認しておいた方が安心かもしれません。
 
本記事では、将来もらえる年金の額を調べる方法や令和6年度における年金受給額などを詳しくご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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将来もらえる年金額を調べる方法

将来自分がもらえる年金額が分からなければ、老後のためにいくらぐらい資金を用意しておく必要があるのか、定年後も働かなければならないのかどうかを決めることは難しいでしょう。日本年金機構の「ねんきんネット」を利用すれば受け取れる年金見込み額を知ることは可能ですが、利用登録が必要なので手間に感じる人も多かったかもしれません。
 
厚生労働省では、もっと簡単に将来の年金受給額を試算できる「公的年金シミュレーター」の運用を開始しています。
 
利用登録やID・パスワードの発行が必要ないため、以前よりも手軽に年金受給額を試算できるようになりました。使用方法は以下の通りです。
 

・日本年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」に記載されている「公的年金シミュレーター二次元コード」をスマホやタブレットで読み取る
・生年月日を入力する
・グラフで受給額が表示される

 
「ねんきん定期便」が手元にない場合は二次元コードを読み取らずに、働き方・暮らし方や年収などを自分で入力して試算する方法もあります。なお、画面を閉じるとデータは全て自動で消去されるため、個人情報を記録される心配もありません。
 

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令和6年度の年金受給額はどのくらい?

日本の年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造になっており、20歳以上の人は全員が国民年金に加入します。企業などに勤務している人は厚生年金に加入しますが、同時に国民年金にも加入しているので給付が厚くなります。
 
厚生労働省によれば、国民年金は保険料を納めた期間などに応じて年金額が計算され、厚生年金は保険料を納めた期間と働いていたときの賃金に応じて年金額が計算される仕組みです。
 
日本年金機構によると、令和6年4月分からの年金額は国民年金(老齢基礎年金)が満額で月額6万8000円、夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な厚生年金額が23万483円ということです。
 

将来もらえる年金に不安があるなら対策を

将来年金をいくらもらえるのかによって、老後資金の準備方法や今後の働き方も変わってくるでしょう。老後の生活費が月々いくらぐらいかかるのかを計算したうえで、年金のみの収入で足りるのかを考えてみることをおすすめします。
 
もし、将来もらえる年金額に不安がある場合は、定年後も働いて収入を得ることを検討したり、もらえる年金額を増やす方法を考えたりするとよいでしょう。定年退職後も再雇用という形で働き続ければ厚生年金への加入期間を延ばすことが可能なため、もらえる金額を増やせます。
 
もらえる年金額を増やすには、繰下げ受給を選択する方法も有効です。年金の受給開始を繰り下げた期間によって増額した年金を受け取ることができるため、検討してみるとよいでしょう。
 

「公的年金シミュレーター」で将来もらえる年金の見込み額を把握できる

日本年金機構から定期的に送られてくる「ねんきん定期便」の「公的年金シミュレーター二次元コード」を読み取ることで、スマホやタブレットで簡単に将来受け取れる年金の見込み額を調べることが可能です。利用登録やID・パスワードの発行などは必要ないため「大体の金額を知りたい」という人は試してみるとよいでしょう。
 
今回の事例でも「将来もらえる年金が少ないので定年後も働く」という友人がいるようですが、年金受給額に不安があるようなら、長く働いたり年金を増やす方法を考えたりしておくと安心かもしれません。
 

出典

厚生労働省 スマホで簡単に年金額試算「公的年金シミュレーター」を4月25日から試験運用を開始します!
厚生労働省 国民年金と厚生年金の仕組み(1~2ページ)
日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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