リタイア目前で年金では生活できないことに気がついた! 対処法を紹介

配信日: 2020.10.27

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リタイア目前で年金では生活できないことに気がついた! 対処法を紹介
老後生活の心配はつきないものです。
日ごろ忙しさにかまけて、またどんなに大変でも給料日になればまとまったお金が口座に入金される現役時代には見て見ぬふりをしてしまいがちですが、定年退職の日は動かせません。
 
リタイア目前で時間がないのに、支給される年金額が予想を下回っていて、生活できないことに気がついたとき、どうすればいいでしょうか。

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柴沼直美

執筆者:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com

再雇用制度や働く機会をできる限り利用

最も確実性が高いのはできる限り再雇用制度を利用することです。働きなれた職場で、仕事内容や仲間もよくわかっているので、あらためて気を使う必要はありません。確かに、給与は大きくダウンするでしょうが、それでも例えば通勤定期が使える、健康保険も利用できるなどの福利厚生面でのメリットは無視できません。
 
再雇用の給与によっては、年金受給開始年齢を繰り下げることで、その後の年金受給額の増額を狙うこともできます。また同一の職場でそのような機会に恵まれない場合でも、最近では経験豊富なシニアを探している職場は非常に増えています。
 
就労の機会を維持することで得られるメリットはお金だけでなく、人脈やその後の生活の知恵など枚挙にいとまがありません。健康状態を維持するためにも就労の機会を探るのが一番有効な手段です。
 

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短期間でもiDeCoを利用して資産の上乗せを狙う

iDeCoとは、現役時代から積立投資をして年金の不足分を上乗せするものです。国も自助努力を促すために、税制上の優遇措置を講じているために、たとえ短期間であっても利用しない手はありません。
 
これまで60歳までしか運用(積立)できなかったのが、2022年の改正で65歳まで可能になりました。どんなに遅くてもやらないよりもやったほうがいいですね。積立・運用利益そして受け取り収益の、いずれの段階も税制優遇が受けられるのですから検討しましょう。
 

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資産の見直しと整理

断捨離という言葉がはやって久しいですが、これには整理という意味も含まれています。家計の資産で利用していない、利用する予定もないのに、親から譲り受けた不動産や乗らないのに駐車場に停まったままの車などはありませんか?
 
これらは活用しなければ、維持費や年間の税金を納付するだけのまったくのマイナスの資産です。処分するだけでも、手間暇や売却のときの税務上の処理など面倒な手続きがあるためついつい先延ばしにしがちですが、放っておいても収益を生み出さないのであればすぐに整理・処分しましょう。無駄な費用の垂れ流しがなくなるだけでもプラスになります。
 
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者


 

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