更新日: 2021.01.18 年金

今さら聞けない! 厚生年金と国民年金は何が違うの?

執筆者 : 柘植輝

今さら聞けない! 厚生年金と国民年金は何が違うの?
日本の公的年金制度は国民年金と厚生年金に大きく分けられます。日本に住む20歳以上の全ての方は、必ず年金制度に加入しています。
 
今回は、そんな国民年金と厚生年金の主な違いについて説明します。
 
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

日本の公的年金制度は二階建て

日本の公的年金制度は、いわば二階建てのような仕組みです。イメージとしては、基礎として一階部分に全員加入の国民年金があり、その上の二階部分にサラリーマンを中心に加入する厚生年金があるといった感じです。
 
このイメージを基に、国民年金と厚生年金の違いについて見ていきましょう。
 

国民年金と厚生年金の違い(1) 加入できる人

国民年金は原則として、日本に住んでいる20歳から60歳(一定の要件の下65歳まで)までの全ての人が加入します。国民年金に加入するのは、主にフリーターや自営業者、無職の方およびその配偶者であり、そういった方は第1号被保険者と呼ばれます。
 
対して厚生年金は、正社員やアルバイト・パートなど雇用されてフルタイムあるいはそれに近しい時間働く人たちが加入する年金です。厚生年金に加入する人は第2号被保険者として国民年金にも加入します。
 
また、第2号被保険者に扶養されている配偶者(年収130万円未満の人)は、第3号被保険者として国民年金へ加入します。
 

国民年金と厚生年金の違い(2) 保険料

国民年金の保険料は収入に関係なく一律です(令和2年度は月額1万6540円)。それに対して厚生年金の保険料は収入に応じて段階的に変化しますし、加入者は国民年金にも加入するため、保険料の中には国民年金の保険料も含まれます。
 
また、国民年金は扶養している配偶者も保険料を支払う必要があるのに対し、厚生年金においては扶養している配偶者の保険料は不要です。
 
なお、厚生年金については雇用している会社と本人とで保険料を折半して支払い、国民年金では全額自己負担となります。とはいえ、基本的に厚生年金の保険料の方が高額になります。
 

国民年金と厚生年金の違い(3) 給付額

国民年金の給付額は、年齢や受給開始時期など基本条件が同じであれば同額です。しかし、厚生年金の給付額は年齢や加入期間が同じであっても、これまで納めた保険料の額によって異なります。
 

国民年金と厚生年金の違い(4) 最低被保険者期間

国民年金部分の保険料は、原則10年以上の加入期間がなければ65歳以降に老齢基礎年金を受け取ることができないのに対し、厚生年金の部分は最低1ヶ月でも加入期間があれば年金を受け取ることができます。
 
ただし、厚生年金の基礎には国民年金があるため、厚生年金と国民年金を合わせて10年以上の加入期間がなければ、国民年金の部分も厚生年金の部分も年金を受け取れないことに注意してください。
 

国民年金と厚生年金の違い(5) 保障の手厚さ

国民年金と厚生年金では、基本的に厚生年金の方が手厚い保障になっています。
 
例えば、国民年金では生計を一にする子がいる場合に遺族基礎年金が支給されるのに対し、厚生年金では生計を一にする子や孫、妻、55歳以上の夫、父母や祖父母がいる場合に遺族厚生年金が支給されます。
 

国民年金と厚生年金は似ているようで大きく違う

国民年金も厚生年金も社会保障制度のうちの年金制度という点では同一ですが、保険料や加入者の範囲、保障内容など、さまざまな面で違いがあり、似ているようで大きく異なる制度になります。
 
日本では誰もが20歳以上になると年金制度に加入します。自分が加入している年金についてよく知るためにも、一度国民年金と厚生年金の違いについて確認しておきたいところです。
 

出典
日本年金機構 会社に勤めたときは、必ず厚生年金保険に加入するのですか。
日本年金機構 国民年金の加入
 
執筆者:柘植輝
行政書士
 

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