車の排気量ごとの「税金」はどれくらい違う?新車で「アルファード」と「ヤリス」を購入する場合の自動車税を考えてみた
配信日: 2024.03.01
今回は自動車税の概要や実際に車の排気量ごとにどれぐらい自動車税がかかるかを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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車の排気量ごとに税金は違う
ここではまず自動車税について概要を解説します。
自動車税とは?
自動車税は毎年4月1日時点に登録されている車の所有者が支払う税金です。この税金は、地方税であり、道府県に納めるものです。なお、軽自動車の場合は税金を市町村に納めるものです。納付先が違うため注意が必要です。
自動車税の具体的な金額
自動車税の具体的な税額は排気量ごとに異なります。下記に排気量ごとの自動車税を記載しています。なお、今回紹介するのは自家用車の税額です。
表1
排気量 | 税額 |
---|---|
1L以下 | 2万9500円 |
1L超1.5L以下 | 3万4500円 |
1.5L超2L以下 | 3万9500円 |
2L超2.5L以下 | 4万5000円 |
2.5L超3.L以下 | 5万1000円 |
3L超3.5L以下 | 5万8000円 |
3.5L超4L以下 | 6万6500円 |
4L超4.5L以下 | 7万6500円 |
4.5L超6L以下 | 8万8000円 |
6L超 | 11万1000円 |
※国土交通省「自動車税 税額表」を基に筆者作成
上記の表から排気量ごとに大きく金額が異なると分かります。
環境に配慮された車は特別措置がある
自動車税には特例措置もいくつか設けられています。環境に配慮した電気自動車や燃料電池自動車の場合、かつ条件に該当する場合は軽課として、自動車税を25~50%程度軽減できます。一方で、車齢11年を超えるディーゼル車や車齢13年を超えるガソリン車の場合は、環境負荷の観点から10%の重課です。
さらに、2023年4月1日~2026年3月31日までに電気自動車や燃料電池自動車、プラグインハイブリッド自動車などを新車新規登録した場合に、翌年度分の自動車税が75%軽減される措置も設けられています。
新車でアルファードとヤリスを購入する自動車税を考えてみた
ここからは具体的な車種をもとに自動車税をイメージしてみましょう。今回はトヨタのミニバンであるアルファードと、コンパクトカーのヤリスを例に考えます。なお、アルファードは排気量が3.5Lと2.5Lのモデル、ヤリスは1.5Lと1.0Lのモデルで紹介します。
アルファードの場合
まずはファミリー層に人気のミニバンであるアルファードの自動車税を確認します。排気量3.5Lの場合、自動車税は自家用で5万8000円です。一方で排気量2.5Lの場合は自家用車で4万5000円です。同じ車種であっても排気量によって自動車税で1万3000円の差が出ることが分かります。
ヤリスの場合
次にコンパクトカーの中でも人気が高いヤリスの自動車税を確認します。排気量1.5Lの場合、自動車税は3万4500円です。一方で、1.0Lの場合は2万9500円です。ヤリスにおいても排気量による自動車税の違いは見られ、その差は5000円です。
このように同じ車種であっても排気量によって毎年支払う自動車税が異なります。
排気量の違いはどんな影響がある?
排気量は車のエンジンが吸い込める空気や燃料の量を表しています。排気量の大きい車は取り込める空気や燃料が多くなるため、パワフルな走りが可能です。また排気量が大きい車はパワーが強いことから、加速性能に優れている点もメリットとして知られています。
一方で、排気量が小さい車としてはコンパクトカーや軽自動車が挙げられます。ただし、排気量が小さいからといって走行性能に問題があるわけではありません。人によっては走りに物足りなさを感じる可能性もありますが、車体が小さく、燃費性能に優れているメリットもあります。
ダイナミックで力強い走りを希望する場合は排気量の多い車を選ぶ、燃費の良さや運転のしやすさを意識するなら排気量の小さい車を選択するという選び方もおすすめです。
車は自動車税にも注目しよう
車を購入すると車両代である月々のローンだけでなく毎年の自動車税も発生します。そのため、1年をかけて少しずつ積み立てて費用を準備しておくといいでしょう。特に、購入してしばらくは税金が軽減されますが、年数がたつにつれて軽減どころか負担が増す可能性が出てきます。車の買い替えは自動車税も考慮してタイミングを決定することをおすすめします。
出典
国土交通省
自動車税のグリーン化特例の概要
自動車税
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー