更新日: 2024.03.12 その他税金

【宝くじ】夢の「1億円」当選! 税金をかけずに家族や友人に分配する方法はある? 注意点も解説

【宝くじ】夢の「1億円」当選! 税金をかけずに家族や友人に分配する方法はある? 注意点も解説
宝くじで「夢の1億円」に当せんした際、家族や友人に分配したいと考えるかもしれませんが、受け取り方法次第では贈与税などが発生します。贈与税が発生するとせっかく当せんした金額が減るため、分配する気なら受け取り方法については注意が必要です。
 
本記事では、宝くじに当せんした際に税金をかけずに家族や友人に分配する方法を解説するので、気になる人は参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

税金をかけずに家族や友人に分配する方法

宝くじの当せん金には所得税などがかからない非課税なので、所得などに影響がなく住民税などの各種税金もかかりません。宝くじで1億円に当せんするとそのまま1億円が手元に残り、そこから家族や友人に分配することになります。ここで分配方法に気を付けないと、贈与税などの課税対象になります。
 
人によっては黙って金額をやり取りすればバレないと考えるかもしれませんが、口座などの動きは税務署にチェックされている可能性があるので、おかしな動きがあるのがバレると大きな問題やトラブルにつながるかもしれません。そのような事態を避けるためにも税金を掛けずに家族や友人に分配する際にはルールを守るのが大切です。
 
分配する際には「当せん金が300万円を越える際の当せん通知書などを保管しておく」、「贈与額が110万円以内なら問題ない」の2点を意識しなければなりません。
 

当せん金が300万円を超える際の当せん通知書を保管する

当せん金は所得税などがかからない収入になりますが、受け取った当せん金を銀行預金などに入金すると客観的にはどこからの収入かわかりません。
 
そのため、銀行の本支店で受け取った際には「宝くじ当せん金支払い証明書」が発行されます。一方でインターネットなどから宝くじを購入した場合で、当せん金が1口300万円を超える場合は購入した金融機関から「当せん通知書」が送られてくるので失くさないようにしましょう。
 
この各種書類が宝くじに当せんした証明になるため、税務署などから証明を求められた際に提出すれば問題ありません。この書類を失くしてしまうと証明する手段を失うので、失くさないようにしっかりと保管してください。仮に書類を失くしている状態で税務署との話し合いなどをすると、内容について証明できなくて課税される可能性もあるでしょう。
 

贈与額が110万円以内なら問題ない

当せん金を代表者が受け取った後に分配する方法として、贈与額が110万円以下なら問題ありません。
 
贈与税は基礎控除額が110万円で設定されているため、110万円以下なら贈与税の対象外になるからです。毎年1月1日から12月31日までの間に贈与を受けた金額が対象なので、毎年110万円以内に抑えれば贈与税はかかりません。ただし、もし数年に渡って贈与する際は「定期贈与」とみなされないように、毎年贈与の時期や金額を変えるなどの工夫が必要です。
 
ほかにも贈与税には常識内の教育資金や生活費は課税されないなどの特例もあるため、具体的な贈与税の制度について理解しておきましょう。ここで注意する点は、あくまでも常識の範囲内で抑えて、客観的に見て明らかに過剰な金額だと判断されると贈与税などもかかる可能性が高いことです。
 

まとめ

宝くじの当せん金は非課税でそのまま手元に残りますが、家族や友人に分配する際には気を付けなければなりません。しかし、仮に贈与したいと考えているなら年間で渡す金額に注意して、贈与税などがかからないように注意してください。贈与する内容が教育費や生活費なら該当しないため、渡す内容なども確認が大切です。
 

出典

宝くじ公式サイト 当せん金に税金はかかりますか?
国税庁 No.4402 贈与税がかかる場合
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集