2017.11.22資産運用

《株主優待》のあれこれ これであなたも〇谷さん?

Text : 平田 純子

キーワード :

資産運用と言えば!と、多くの人が真っ先に思い浮かべる《株式》。
『株を購入して、保有する』ということは、『株主』になるということ。『株主』って、何だかとても聞こえがいいですよね?!会社経営に貢献したような、日本の経済活動の仲間入りをしたような、ちょっと大人になった印象をもつのは、私だけでしょうか? 今回はこの株主になることについて説明します。

『株主』には、どうやったらなれるのか?そのメリットは?

 
簡単に言うと、基本的には、ある会社の株価(1株あたりの価格)×100株分の資金を投じて、株を購入して保有すると、その会社の『株主』になれます。
次に、『株主』になるメリットとは?
そもそも資産運用の選択肢の一つとして、何かしらの利益が欲しいものです。『株主』になることで、得られる可能性がある利益は、大きく3つあります。
 
①株価の上昇(保有している株式を、そのタイミングの株価で売却したときに、利益が確定します。)
②配当(年1~2回、会社が利益を株主に分配します。つまり、定期的にお金がもらえます。)
③株主優待(このあと詳しく!)
 
ちなみに、上場している(株式の売買が行われている)会社すべてが、①~③を株主に提供を約束しているわけではありません。①はすべての会社が対象なのは言うまでもありませんが、②と③は、価格も内容も、そもそもの提供の有無も、会社それぞれです。そして、①だけは、上昇の反対の下落というリスクもあるので、注意です。②と③は、提供されれば、単純に《利益》ですね。
 

株主優待って?!

 
株主優待とは、その言葉の通り、会社が株主に対して、『株主になってくれて(株主でいてくれて)、ありがとう』の気持ちを商品やサービスに表したものです。もう!これだけで、『株主冥利』に尽きますね!(単純でしょうか…)
《優待》の内容は、様々です。その会社が提供している商品詰め合わせや、サービスの利用券(割引券)、又は、関連会社の商品やサービス、QUOカードなどの金券の場合もあります。その会社の特徴や思いが見え隠れする、楽しい一面でもあります。
 
みなさん自身、興味のある会社がどのような株主優待を設定しているかは、その会社のホームページ、又は、各ネット証券会社等のサイトでもチェックすることができます。
そして、その優待を受けるためには、それぞれの会社で設定された『権利確定日』に株を保有している必要があります。それぞれの日程、売買スケジュールは各サイトで確認しましょう。
 

株主優待の具体例

 
ここで、株主優待の例を3社ほど挙げておきます。お勧めというよりは、あくまでも例ということで、参考程度に見てください。(いずれも、2017年11月現在の情報)
 
■イオン(8267) 権利確定日:2月末、8月末
優待カード(オーナーズカード)
半期100万円を限度とする買い物金額に対し、保有株数に応じた以下の割合で返金。
100株以上で3%、500株以上で4%、1000株以上で5%、3000株以上で7%
さらに、1000株以上の保有で、ギフトカードが贈呈されます。(2月のみで、3年以上の継続保有が条件)など
コメント:イオンが家庭の冷蔵庫!という住居環境の方には嬉しい!
 
■日本航空(9201) 権利確定日:3月末、9月末
株主割引券(JALグループ国内全路線で利用可)
100株以上で1枚、300株以上で2枚、500株以上で3枚、さらに保有株数に応じて枚数アップ
3年以上継続保有、一定数保有すると、片道1区間(1名分)が50%割引
海外・国内ツアー割引券(7%割引)など
コメント:旅行好きの方や、帰省などで飛行機を利用する方には嬉しい!
 
■日清食品オイリオグループ(2602) 権利確定日:3月末
自社製品(食用油)
100株以上で1,500円相当、200株以上で3,000円相当 など
コメント:料理には必需品。単純に嬉しいですね。
 
他にも、オリエンタルランド(4661)はご想像の通り、ディズニーランド(ディズニーシー)の1デーパスポートです。リピーターでなくとも、嬉しいものです。
ただし、権利要件の詳細は、各社ホームページなどで確認してください。
 

株主になるということ

 
ここまで、『株主』になるメリット。中でも、《株主優待》について、具体例を挙げて紹介してきました。『株』が少し身近になって、『株選び』に対するハードルが少し下がったのではないでしょうか。
そこで、最後に、『株主になるということ』について、基本的なスタンスというか、心構えについて、触れておきたいと思います。
 
『株主になるということ』は、その企業を長期的に応援するという意味があり、会社もそれを望んでいるということを、是非、念頭に置いて、投資活動を行ってほしいと思っています。単に《株主優待》を得るために、権利確定日に保有して、権利が確定したら売却して、別の株を購入するという、売買・保有の仕方も、もちろん可能ですし、いけないことではありません。
 
しかし、それでは、真の意味で、会社を応援した、会社の経営に貢献したということにならないのではないでしょうか。
 
会社側も、《優待》の条件として、『継続保有』を掲げている通り、『株主』側の私たちも、長期的継続的にその会社を応援するというスタンスを忘れないでいたいなと、筆者は思っています。
 
そして、長期的に成長を目指す会社と、その成長や発展、あらたな商品・サービスの登場を応援する私たちとで、お互いがWinWinな関係を築いていけたら、理想的で素晴らしい関係ですよね。それがまさに、『投資』の醍醐味です。
 
是非、そう言った目線で、そして、優待内容もチェックしつつ、あなたの応援したい会社をみつけてみてください。
 
Text:平田 純子(ひらた じゅんこ)
CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、2級建築士、インテリアコーディネーター

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平田 純子

Text:平田 純子(ひらた じゅんこ)

CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、2級建築士、インテリアコーディネーター

大阪市立大学・生活科学部・住居学科卒業。電機メーカーで商品企画の仕事を経て、好きが高じて、株式会社良品計画に中途入社。無印良品の店舗にて、家具やカーテン、照明のコーディネート提案を得意とする店長として10年以上勤務。しかしある時、お金に無計画・無頓着に過ごした自身のこれまでの人生を振り返り、後悔の念。豊かな人生を送るために、ライフプランニングの必要性を痛感。その必要性をより多くの人に伝えたいとの思いで、ファイナンシャルプランナーを志す。
現在、ファイナンシャルプランナーとして、ライフプランとキャッシュフロー分析・アドバイスを個別相談で行う傍ら、セミナー講師,や執筆も行う。得意分野はライフプラン(資金計画)、生命保険見直し、資産形成・運用。お金の相談に加えて、インテリア計画や片付け、収納計画についても、ご要望に応じて相談を承っている。
https://hataraku-okane.com/