更新日: 2019.01.11 自動車保険
「2018年1月から販売開始」個人向けドライブレコーダーで自分の運転技術が点数化?事故対策にも
Text:前田菜緒(まえだ なお)
FPオフィス And Asset 代表、CFP、FP相談ねっと認定FP、夫婦問題診断士
保険代理店勤務を経て独立。高齢出産夫婦が2人目を産み、マイホームを購入しても子どもが健全な環境で育ち、人生が黒字になるようライフプラン設計を行っている。子どもが寝てからでも相談できるよう、夜も相談業務を行っている。著書に「書けばわかる!わが家の家計にピッタリな子育て&教育費のかけ方」(翔泳社)
市販のドライブレコーダーとの違いは
現在販売されているドライブレコーダー特約のひとつに、東京海上日動の「ドライブエージャントパーソナル」があります。自動車保険にこの特約を付帯すると、保険会社からドライブレコーダーが送付されます。設置は自分で行いますが、機械類が苦手な人にも取り付けできるほど簡単だそうです。ただし、電源はシガーソケットから取るため、シガーソケットがない車には設置できません。
ドライブレコーダー特約には、保険会社ならではの大きなメリットがあります。エンジンをかけてから切るまでの映像を録画するという機能面においては、市販のドライブレコーダーと変わりありません。市販品と大きく違う点は、強い衝撃を検知した場合に提携先の事故センターに自動で事故連絡を行なってくれるところ。
会話ができる機能もあるため、事故で気が動転している中でも適切なアドバイスがもらえますし、救急車の手配なども行ってくれます。また、保険会社に自動で事故映像が送信され、映像を共有する通信機能も備わっています。
自分の運転技術が点数化される
他にも「安全運転診断サービス」というものがあり、年に1回、運転特性に応じて作成されたレポートが送られてきます。これは、急ハンドル、急ブレーキ、急アクセルを分析し、運転技術を点数化したもの。客観的に運転技術を評価してもらう機会はなかなかないので、興味深いところです。
また、ドライブレコーダーが故障した時は、状況にもよりますが、基本的に新しい端末と交換してくれます。
気になる保険料は月額680円です。長期間使い続けることを考えると市販のドライブレコーダーの方が割安かもしれません。ですが、まずは試しにつけてみたい、という方にはお手頃な価格です。まだ発売されて間もない特約ですし、これから販売を始める会社も増えてくることでしょう。そうなればサービス内容も進化します。
個人向けにドライブレコーダー特約を販売している会社はまだ数少ないですが、損保ジャパン日本興亜が2018年1月に月額850円で販売開始を予定しており、今後普及が進むことが予想されます。自分のニーズを満たしてくれるドライブレコーダーはどれか、自動車保険の特約も比較検討の選択肢に入れる価値はありそうです。
Text:前田菜緒(まえだ・なお)
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP(R)認定者