2017.11.21暮らし

3000万円以上は50歳代で4人に1人 世代別の保有資産額とは

Text : 柴沼 直美

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ご相談をお受けしていると、必ず最後に「ところで、他人のことは関係ないと思いますけど」という枕詞のあとに「私と同世代はみなさんどのくらい貯蓄しているのですか?私の貯蓄額って平均より上ですか下ですか?」というプチ付け足し質問をいただきます。
 
人の財布の中身を知ったところで自分の貯金が増えるわけでもありませんが、気になりますね。

20歳代~60歳代の中央値は600万円、平均値は1,590万円

家計の金融行動に関する世論調査(平成28年)によれば、20歳代~60歳代の平均値は1,590万円、中央値は600万円となっています。中央値は20歳代では中央値が158万円、30歳代が500万円、40歳代は789万円、50歳代は1,064万円、60歳代は1,323万円です。ちなみに、平均値は20歳代から順に287万円、957万円、1,594万円、2,431万円、2,642万円です。
 
どの世代も平均値が中央値の2倍になっているということは、平均値はあまりあてにならないと言えそうですね。これは富裕層が平均値を大きく押し上げているためです。ですからこの種のデータでは、中央値(その世代で中央値の額を保有している人が一番多い)をその世代の平均値と解釈するのが適切でしょう。

3,000万円以上保有者は50歳代で4人に1人

前述した通り、金融資産がゼロの人と1億円の人を平均するので、「一般的に、どのくらい持っているのか」ということの参考にはなりません。そこで保有資産別の割合で深堀してみましょう。そうすると、3,000万円以上の保有者が40歳代では14.6%だったのですが、50歳代では4人に1人(24.9%)、60歳代では28.7%に大きく上昇しています。
 
ためている人はためている、その行動の蓄積がこのような数字に反映されているのでしょう。

3分の1の世帯は「金融資産を保有していない」と回答

金融資産がゼロの世帯は2017年では31.2%と過去最高を記録しています。バブル時代の1987年では3.3%であったことと比較すると驚くべきトレンドの変化です。
 
「持てる者」と「持たざる者」との格差が極端に拡大する二極化が読みとれます。国による社会保障の財源が先細りとなる中、自助努力を迷っている場合ではありませんね。
 
 
Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

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柴沼 直美

Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

大学を卒業後、日本生命保険に入社。保険営業に従事したのち渡米。米国アリゾナ州、Thunderbird School of Global ManagementにてMBAを修得。帰国後外資系証券会社、投資顧問会社にてアナリスト、日本株ファンドマネジャーを経験。出産・母親の介護を機に退職。三人の子育ての中で、仕事と主婦業の両立を図るべく独立。キャリアカウンセラー、CFPの資格を活かしつつ、それぞれのライフステージでのお金との付き合い方を、セミナーや個別相談により紹介。子どもの教育費・留学費から介護に至るまで経験を交えた実行可能な幅広いストライクゾーンで対応。
http://www.caripri.com