2017.12.08暮らし

日本政府が唱える「人生100年時代構想」 超長寿社会を生き抜くマネープランとは

Text : 末次 祐治

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今年の9月に日本の政府官邸で安倍首相のもと「人生100年時代構想会議」が開催され、人生100歳まで生きることを見据え経済社会の在り方が議論されました。
今後はさらに寿命が延び長生きする超長寿社会のために経済的に安心して暮らしていけるマネープランについて考えてみたいと思います。

公的年金の次に会社の福利厚生制度は優先して活用する!

 
人生100年時代と言っても、いつまで生きるかは誰にもわかりません。また、基本は健康でいる時しか働けないのでいつまで収入が稼げるか? これも将来的には未定の方が多いと思います。

会社を定年退職して仕事を続けるか、違う仕事を探すか? 仕事はしないか? 千差万別ですが、将来の年金収入という意味で共通していることは、20歳以上の人は国の年金保険料を支払う義務があるということです。会社員、公務員は、給与天引きで支払っています。
 
公的年金(老齢年金)は、基本は65歳からの支給で今後もらう年齢が67歳や70歳からと繰り下がったり、支給額が減ったりなど制度の見直しがあるかもしれません。よって年金の制度が変わっていく意味での不安はありますが、生きている限りもらえる年金なのでまずは土台として考える収入源になります。
 
また、会社員や公務員は、職場の福利厚生制度を今一度ご確認してみてください。財形制度や企業型確定拠出年金、マッチング拠出、共済など有利な制度は活用を検討してみましょう。
 

家庭の簡単なマネープランを作ってみましょう

マネープランニングは、将来の収支を時間軸と共に表す意味で「見える化」できるので資金計画する意味で有効な手段です。キャッシュフロー表ともいわれますが、ファイナンシャル・プランナー(FP)に依頼すれば、数十ページで詳細まで作成はしてくれます。

自分で簡単に作ってみる方法もあります。人生3大資金の住宅・教育・老後を家族の年齢とともに何歳の時にイベントが来るかを把握することです。
 
細かな数字の把握よりも、この時期は子供の教育資金にかかるな? 定年退職したら退職金と公的年金で生活できるかな? など簡単なシミュレーションを各家庭でやってみることが将来のお金の不安を軽減する第一歩になるかもしれません。
下の図などご参考にご自身で作成することで、現状把握が可能かと思います。
 


 

長生きのための経済的な自助努力も必要です

公的年金や職場の有利な福利厚生制度を活用した上で個人の自助努力も必要になってきます。60歳で会社を定年退職して90歳まで生きたとすれば30年間の老後生活が待っています。現役時代とほぼ変わらない時間が老後ですから出来る範囲で準備をしておいた方が安心かと思います。
 
具体的には以下のようなことが考えられます。
 
・健康に気を遣いできれば夫婦で稼ぎ収入を多くする
・教育費は可能な限り準備はしておきたいが、場合によっては奨学金制度の活用や定時制など昼間アルバイトして大学に通うなど家庭で話し合いをしておく
・個人型確定拠出年金(iDeCo)やNISA(少額投資非課税制度)、つみたてNISAなど国が推奨する税制優遇がある制度を優先して活用する
・定期的に生命保険や携帯端末料金の見直しを考え実行する
・老後資金は、インフレも意識してリスクをとって運用する
・定期的な無駄と思う出費は少額でもカットする。
・必要な場合の自動車は最低限で所有する(地域によって夫婦で1台は必要な場合はありますが、本当に複数台必要か考えてみること)
 
自助努力の方法も色々ありますが、老後の事ばかり気にして生活が窮屈になるのは好ましいことではありません。あくまでも家族で話し合い長生きしたときの備えを出来ることから始めていくことが今後はさらに重要になるでしょう。
 
Text/末次祐治 (すえつぐ・ゆうじ)
FP事務所 くるみ企画 代表
確定拠出年金相談ねっと認定FP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP(日本FP協会)、企業年金管理士(確定拠出年金)。
http://mbp-fukuoka.com/fpsuetsugu/

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末次 祐治

Text:末次 祐治(すえつぐ ゆうじ)

FP事務所 くるみ企画 代表
確定拠出年金相談ねっと認定FP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP(日本FP協会)、企業年金管理士(確定拠出年金)

大学卒業後、旅行会社、外資系生命保険会社勤務を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。
「老後資金の不安をゼロにする」特に中小零細企業の退職金を大企業、公務員並みの2000万以上にするというミッションのもとマネーセミナーや個別相談、中小企業に確定拠出年金の導入支援を行っている。金融商品は出口が大事。「一生のお付き合い」がモットー。