更新日: 2020.09.17 株・株式・FX投資

コロナの影響で投資を始める人が増えている? 知っておきたい分散投資とは

執筆者 : 藤井亜也

コロナの影響で投資を始める人が増えている? 知っておきたい分散投資とは
最近、貯蓄や投資のご相談が増えてきました。これまでお金を貯めたり増やしたりすることに関心がなかった方も、新型コロナなどの影響で改めてお金について考える機会が増えたのかもしれません。
 
投資において、初心者から上級者まで共通していえることが1つあります。
それは「1つの籠で卵を運ばない」ということです。分散投資を意味している言葉なのですが、これは投資における大原則です。

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藤井亜也

執筆者:藤井亜也(ふじい あや)

株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長

教育カウンセラー、派遣コーディネーター、秘書等、様々な職種を経験した後、マネーセンスを磨きたいと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。
「お金の不安を解決するサポートがしたい」、「夢の実現を応援したい」という想いからCOCO PLANを設立。
独立系FPとして個別相談、マネーセミナー、執筆業など幅広く活動中。

<保有資格>
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ファイナンシャルプランナー(AFP) 、住宅ローンアドバイザー、プライベートバンカー、相続診断士、日本心理学会認定心理士、生理人類学士、秘書技能検定、日商簿記検定、(産業カウンセラー、心理相談員)

<著書>
「今からはじめる 理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方 (女性FPが作ったやさしい教科書)」※2019年1月15日発売予定

分散投資とは

分散投資とは、投資する金額を分散していくつかのものに投資する方法です。投資する時間(タイミング)を分散したり、投資する商品(投資先)を分散したり、投資する地域や通貨を分散したりと、分散の方法もいくつかあります。いくつか例を見てみましょう。
 
○時間分散
一度に同じタイミングですべての資金を投じてしまうと、その商品の値が上がるのか下がるのかは分からないため、下がってしまった場合にリスクが大きくなります。このリスクを軽減するために、投資するタイミングや資金を分けて投資を行う方法です。
 
○商品分散
すべての資金を株に投資するなど、投資先(商品)を1つに集中させるのではなく、株式投資、投資信託、債券などに分散させることで、それぞれの商品の特性を生かしつつ、リスクも分散させる方法です。
 
○地域・通貨分散
投資する商品は日本国内のものだけでなく、海外の商品もたくさんあります。1つの地域や通貨だけで投資を行うと、リスクが集中してしまいます。地域や通貨を分散しておくことで、リスクも分散できます。
 

1つの籠で卵を運ぶと、どうなる?

1つの籠で卵を20個運び、もし転んでしまったらすべての卵が割れてしまう可能性があります。しかし、いくつかの籠に分けて卵を運んでいたら、転んでしまい1つの籠の中の卵が割れてしまっても、他の籠の卵は割れずに済む可能性があるのです。
 
投資も同じことがいえます。投資した金額が大きいほうがリターンも増えるため、1点集中で投資する方もいるのですが、それではリスクが大きすぎます。投資するタイミングや商品、地域や通貨などを分散させておくことで、リスクも軽減できるのです。
 
「退職金2000万円を国内株式のここへすべて投資する!」となったら、どうでしょうか?
 
値上がりすればリターンも見込めますが、値下がりしたら投じた資金は少なくなってしまいます。実際に、退職金すべてをある投資先に投資し、しばらくは配当金などがあったものの、数年後には投資先が破綻してしまい、投じた資金が戻ってこなかった……といった話は少なくありません。
 
投資には必ずリスクがあります。そのリスクを軽減させるためには、分散投資は重要なのです。例えば、退職金2000万円のうち、500万円は生活費の補塡用に現金・預貯金で保有し、500万円は債券で運用、500万円は株式や投資信託で、500万円はタイミングをずらして他の投資になど、籠を分けておくことでリスクヘッジ(リスクの回避や軽減)につながります。
 

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貯金も同じ考え方

低金利の日本では、銀行や郵便局に預けていても利息は微々たるものです。実は預貯金も投資先の1つです。貯金はすべて預貯金にしている=1カ所に投資をしている、ということを意味しています。
 
貯金も分散して行うことが重要です。例えば毎月3万円の貯金でしたら、1万円はこれまでどおり預貯金へ、1万円はつみたてNISAへ、1万円は年金保険の積立へ、など分けて行うことで、しっかり分散投資しながらお金を運用できます。
 
まずは貯金の分散投資から始めて、投資についての知識や経験に合わせて投資先を増やしていくなど、ステップアップしていくことをお勧めしています。
 
執筆者:藤井亜也
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長