【株価】出前館が“コロナ禍”で「1株4000円」の時期に「フードデリバリーは上がる」と思い“100万円分”購入→約6年で「150円」に下がり絶望…「流行する業界=株価が上がる」ではない? 注意点を解説

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【株価】出前館が“コロナ禍”で「1株4000円」の時期に「フードデリバリーは上がる」と思い“100万円分”購入→約6年で「150円」に下がり絶望…「流行する業界=株価が上がる」ではない? 注意点を解説
コロナ禍では外出自粛などを背景に、フードデリバリーを利用する人が増えました。「これからはフードデリバリーの時代だ」と考え、出前館などの関連企業の株を購入した人もいたでしょう。
 
確かに出前館の株価はコロナ禍で急騰しましたが、ピークを過ぎた後はかなり下がってきています。本記事では、出前館の株価推移や、テーマ株を購入する際の注意点などについて解説します。
三浦大幸

2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

コロナ禍で出前館の株価は4000円を突破

出前館の株価は、2020年に大きく上昇しました。2020年の年初は1000円程度でしたが、12月にはその4倍にあたる4000円を超える場面もありました。
 
この背景の1つにあったのが、コロナ禍によるデリバリー需要の急拡大です。出前館によると、2020年4~6月の「シェアリングデリバリー」の取扱高は、前年同期の4倍に拡大しました。
 
また、2020年3月にはLINEグループとの資本業務提携を発表し、LINEグループを引受先として約300億円の第三者割当増資を実施する計画が公表され、サービス拡大への期待が高まりました。
 
このような背景から、「コロナ禍でデリバリー需要が伸びる」という期待が、株価にも反映されていたと考えられます。
 

その後に株価は下落

しかし、2020年12月に4000円を超えた後、株価は長期的には下降傾向にあります。具体的には、新型コロナが感染症法上の5類感染症へ移行した2023年5月には400円程度にまでなりました。
 
つまり、4000円だったときの10分の1です。そして、その後も大きく株価は上がることはなく、2026年9月18日時点では約150円となっています。
 

100万円分買っていたら現在はいくら?

それでは、株価が4000円だったときに100万円を投資していたらどうなっていたでしょうか。手数料などを考慮せず単純計算すると、当時100万円で購入できた株は250株(100万円÷4000円)です。
 
そして、現在は1株あたり約150円ですので、現在の評価額は150円×250株=3万7500円となります。100万円が3万7500円ですので、下落率は約96%にもなります。
 
もちろん、実際の損益は、購入価格や売買時期などによって異なります。しかし、個別株では数年間で資産価値が大幅に減少する可能性があることが分かる例といえるでしょう。
 

「これから流行する業界=株価が上がる」とは限らない

今回のケースから分かるのは、「そのサービスが普及する」という予想と、「その会社の株価が上がる」という予想は、必ずしも一致しないということです。例えば、「AIが伸びる」「半導体が伸びる」「電気自動車が普及する」といった予想が当たったとしても、関連企業の株価が全て上昇するとは限りません。
 
株価がすでに将来の成長を織り込んで非常に高くなっていれば、実際に業績が伸びても市場の期待に届かず下落することがあります。また、売上が伸びても広告費や人件費などが増え、利益につながらないケースもあります。
 
話題になっているテーマだけで投資先を決めるのではなく、売上や利益の推移、将来の収益性、競合他社の状況などを確認することが重要です。
 

株価が「利益に対して高すぎないか」も確認しよう

個別株へ投資する際には、良い会社かだけでなく、現在の株価が妥当かという視点も必要です。代表的な指標にPER(株価収益率)があります。株価が1株あたり利益の何倍まで買われているかを示す指標で、同業他社やその企業の過去の水準などと比較する際に利用できます。
 
「はやっているから」「利用者が増えているから」だけで100万円を1つの銘柄に投資するのではなく、参考にすべき指標の1つPERをはじめ、業績や株価水準などを確認し、必要に応じて複数の資産へ分散することも大切です。
 

まとめ

出前館の株価は、コロナ禍で一時は大きく上昇しました。当時はデリバリー需要が急拡大し、出前館自身も取扱高を大きく伸ばしていました。しかし、株価はその後下落し、5類移行となった2023年5月にはピーク時の10分の1ほどになり、現在はそこからさらに下げています。
 
個別株については、テーマ性だけで判断せず、期待に対して株価が高すぎないか、1銘柄だけに資金が集中していないかなども確認したうえで投資を判断することが重要だといえるでしょう。
 

出典

株式会社出前館 新型コロナウイルスの影響によりシェアリングデリバリー®の 取扱高が昨年対比4倍に!
 
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

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