毎晩「仕事終わりのビール1缶」が楽しみな会社員…もし10年前から「毎日キリンに1缶分・200円」投資してたら、優待で“タダでビール”を飲めていた?「優待内容・配当金」を確認
本記事では、キリンホールディングス株式会社(以下、キリン)を例に、「毎日ビール1本分」を10年間投資した場合の株数や、現在受けられる株主優待、配当金について解説します。
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
毎日200円のビールを10年間飲むと73万円
毎日缶ビールを1本飲むとすると、1年間でどれだけの金額がかかるのでしょうか。ビール1本を200円と仮定すると、1年間にかかる金額は、次のとおりです。
200円×365日=7万3000円
そのため、10年間では73万円になります。もちろん、実際のビール価格や飲む日数によって金額は異なりますが、毎日200円でも10年間積み重なるとまとまった金額になることが分かります。
それでは、この年間7万3000円を毎年キリン株へ投資していたら、何株購入できたのでしょうか。
10年間で購入できるキリン株数
今回は計算を簡略化するため、2016~2025年の各年に1回、7万3000円をキリン株に投資したと仮定します。購入価格は各年の高値と安値の平均値を使用します。
例えば、2016年は高値1984.5円、安値1436.5円なので平均1710.5円です。この価格なら7万3000円で約42.7株を購入できる計算です。
同様に計算すると、2017年は約30.8株、2018年は約27.2株、2019年は約30.7株、2020年は約33.1株です。その後も毎年7万3000円ずつ投資すると、2025年までの10年間で合計約338株になります。
ただし、キリン株の通常の売買単位は100株です。実際に毎年7万3000円ずつ投資するには、証券会社の単元未満株サービスなどを利用する必要があります。ここでの338株は、あくまで各年の平均的な株価で購入できたと仮定した概算です。
338株あれば優待で缶ビールをもらえる?
キリンには株主優待制度があり、現在は100株以上を1年以上継続保有することが優待を受ける基本条件です。
そして、保有株数と保有期間によって優待内容が変わります。2025年12月期の優待では、保有期間3年以上・100株以上1000株未満の区分の株主は「キリンビール詰め合わせセット(合計8本)」を受け取れました。(ほかの商品も選択可能)
もちろん、今後株主優待制度が変わる可能性がある点には注意が必要です。
ビールだけでなく「配当金」も受け取れる
キリン株を保有するメリットは株主優待だけではありません。条件を満たせば配当金も受け取れます。キリンは2026年の年間配当金について、1株あたり76円を予想しています。
ちなみに、2025年は74円、2024年は71円でした。仮に今回計算した約338株を保有していて、年間76円の配当が実施されたとすると、受け取れる配当金は次のとおりです。
338株×76円=2万5688円
なお、これは税引き前の金額であり、課税口座では原則として税金が差し引かれます。
「毎日200円」の積み重ねで優待や配当。ただし注意点も
今回の試算では、1日200円でも10年分が積み重なると73万円分の投資元本になることが分かりました。そのお金をキリン株へ投資していれば、株主優待や配当金といった恩恵を受けられる点は大きなメリットです。
一方、株式投資には元本保証がありません。そのため、株主優待や配当金の金額以上に株価が下落すると、大きな評価損を抱える可能性もあります。また、株主優待や配当金は業績や経営方針によって変わるかもしれません。
「ビールが好きだからキリン株を買えば得」と単純に考えるのではなく、業績や株価、配当、優待制度の変更リスクなども確認する必要があるでしょう。
まとめ
ビール1本を200円とすれば、毎日飲んだ場合、10年間の支出は73万円です。同額を2016~2025年に毎年7万3000円ずつキリン株へ投資していたと仮定すると、今回の試算では概算で約338株を購入できました。
そして、現在のキリンの株主優待では、100株以上1000株未満を3年以上継続保有する株主はビール8本のセットなども受け取ることが可能です。さらに2026年の年間配当予想は1株76円です。
毎日の小さな支出も10年間積み重ねれば大きな金額になります。ただし、優待や配当だけを目的にせず、株価下落の可能性や家計のトータル的なバランスなどもふまえて投資を判断することが大切だと言えるでしょう。
出典
KIRIN 優待品のご案内
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
