父が2年前「ソフトバンクグループ株」を“退職金1000万円”で買ったら「株価2000円」から3倍に! 売却益で社債を買ったら「毎月5万円を7年間もらえる」そうですが、こんな“おいしい話”ありますか?

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父が2年前「ソフトバンクグループ株」を“退職金1000万円”で買ったら「株価2000円」から3倍に! 売却益で社債を買ったら「毎月5万円を7年間もらえる」そうですが、こんな“おいしい話”ありますか?
「ソフトバンク」と言えば、携帯電話など通信・IT企業として認識している人も多いでしょう。
 
しかし、その親会社はAI分野などに投資して利益を得ている「ソフトバンクグループ株式会社」であり、子会社である「ソフトバンク株式会社」とは性質が大きく異なる持株会社です。近年はどちらも株価が大きく上昇していますが、とくに「ソフトバンクグループ」は利回りの高い社債を発行するなどして、AI関連企業への積極投資を進めています。
 
本記事では、ソフトバンクグループ株の特徴を紹介しながら、仮に2年前に退職金を使って1000万円分購入していたら、含み益はいくらになったか試算します。さらに、その売却益で同社の社債を購入したら、毎月どれくらい利子をもらえるのか考えてみます。リスクについても解説しますので参考にしてください。
松尾知真

FP2級

「ソフトバンクグループ株」にはどんな特徴がある?

「ソフトバンクグループ」は、情報・通信分野に分類されますが、実際はその分野で今後伸びそうな会社に投資する「投資ファンド」の性格を有しています。そのため、投資した企業の業績や将来期待・不安によって、株価が大きく変動するのが大きな特徴です。
 
近年の株価は上昇していますが、急騰と急落を繰り返す傾向もあり、ここ1~2年はその幅が大きくなっています。AI関連企業への投資を進めていることから、しばらくはAIブームの行方が株価を左右することも考えられます。
 

2年前に「ソフトバンクグループ株」を1000万円購入していたら

ソフトバンクグループの株価は、2024年9月時点では1株8000円程度でしたが、2026年に1株を4株に分割したため、今の株価との比較では2000円程度になります。ここ2年で株価は大きく上昇し、最近は下落局面もありましたが、それでも1株6000円を超えており、2年前との比較で言えば3倍以上になっています。
 
つまり、2年前にソフトバンクグループ株を1000万円分購入していたら、現在の評価額は3000万円を超え、含み益は2000万円以上になっていた計算です。仮に売却すれば、約20%課税されたとしても、元本1000万円とは別に、2000万円×0.80=約1600万円の売却益となります。
 

売却益で同じソフトバンクグループの社債を購入したら?

株価が3倍になったとは言え、ソフトバンクグループ株は値動きの激しい商品です。そこで、安定した運用を目指し、株の売却益でソフトバンクグループの社債を購入したらどうなるでしょう。
 
社債とは、企業が資金調達のために発行する債券で、満期である償還日まで、毎年同じ利率で利子を受け取ることが可能です。
 
償還日まで継続して保有すれば、元本が返済されるため、株のように日々の値動きに一喜一憂する必要もありません。ソフトバンクグループは高利回りの社債を発行しており、すでに販売は終了しましたが、直近の社債の利率は償還期間7年で4.75%でした。
 
もし、売却益1600万円でこの社債を購入していたら、受け取る利子はどうなるでしょう。税引き後の利子は3.785%となるため、1600万円×0.03785=年約60万円、月に直すと約5万円となります。
 
つまり、投資した1000万円の元本を回収した上で、購入した社債の利子によって、7年間は実質月5万円の不就労収入を得られるのです。さらに、満期を迎える7年後の償還時には社債元本1600万円も戻ってきます。
 

ソフトバンクグループの株や社債の注意点

このようにソフトバンクグループの株や債券による投資では、タイミング良く組み合わせることで、大きな資産増と安定した運用の両立が可能です。しかし、株に関しては、短期の取引で大きな損失を抱える可能性も否定できません。
 
例えば、退職金1000万円で株を購入した時期が、株価が9000円まで上昇した2026年6月であれば、9月時点で300万円ほどの含み損を抱えていたかもしれません。このように株を購入するタイミングはもちろん、ソフトバンクグループの投資先の状況次第で、株価が急落することは十分にあり得るでしょう。
 
とくに投資初心者の人が一括投資で手を出すには、かなりハードルの高い銘柄かもしれません。
 
また、比較的安全と言われる債券の一種である社債についても、リスクがないわけではありません。社債は償還日まで保有すれば、元本は返還されますが、発行体であるソフトバンクグループが破綻するような事態になれば話は別です。
 
そうなれば、利子のみならず元本の支払いも不能となる恐れがあります。同じ債券でも元本がほぼ保証された個人向け国債などと比べれば、社債のリスクのほうが大きいと考えるべきでしょう。社債にも普通債券や劣後債など、種類によって弁済順位に差があるため、安全度を示す格付けなどを参考にリスクを確認することも大切です。
 

まとめ

2年ほど前にソフトバンクグループの株に退職金1000万円をつぎ込んでいれば、株価が3倍以上となり、資産を一気に増やせた可能性があります。さらにその含み益でソフトバンクグループ発行の社債を購入すれば、月5万円の利子も受け取れたと考えられます。
 
一方で、値動きが激しいソフトバンクグループ株への投資は、購入時期によっては大きな損失を抱える可能性もあります。また、同社発行の社債についても、会社破綻による債務不履行の可能性は完全にゼロではありません。
 
いずれにしても、退職金などまとまった資産の運用には細心の注意が必要です。もし、ソフトバンクグループの株や社債などに興味があれば、ご自身の投資目的やリスク許容度に沿って、運用方法を検討してみてはいかがでしょうか。
 
執筆者 : 松尾知真
FP2級

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