【JT株】「3650円×300株」購入したら、約2年で“6930円”まで高騰! NISAなら「売却益98万円がまるまる非課税」と夫は言いますが、配当は「年8万円」…“売らずにホールド”が得ですか?

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【JT株】「3650円×300株」購入したら、約2年で“6930円”まで高騰! NISAなら「売却益98万円がまるまる非課税」と夫は言いますが、配当は「年8万円」…“売らずにホールド”が得ですか?
「株価が大きく上がったから、今のうちに売ったほうがいいのでは?」大きく値上がりした銘柄を持っていると、こう考える人は多いでしょう。
 
2024年の年初に、NISA成長投資枠でJT株を1株3650円で300株購入した38歳のAさんは、株価が10月5日の終値で6930円まで上昇し、98万4000円の値上がり益が出ています。
 
夫は「NISAだから、売ればこの利益がまるまるもらえる」と言いますが、Aさんは「年8万円を超える配当をもらい続けるほうがお得では?」と迷っています。
 
結論から言うと、どちらが得かは「何のためにJT株を買ったのか」で変わり、一概には決められません。
 
ただ、売るか持ち続けるかの二択ではなく、保有しながら将来の選択肢を残す方法もあります。夫婦で意見が分かれやすいテーマだけに、判断のポイントを整理します。
藤田寛子

1級ファイナンシャルプランニング技能士、証券外務員二種

値上がり益は配当約12年分に相当

Aさんの購入時と10月5日時点の金額は、次のとおりです。


・購入金額:3650円×300株=109万5000円
・現在の評価額:6930円×300株=207万9000円
・値上がり益:98万4000円

NISA口座では一定の条件のもとで売却益が非課税となるため、「利益をまるまる受け取れる」という夫の考えも理解できます。一方、JT株の年間配当を1株272円とすると、300株で年8万1600円です。
 
98万4000円の値上がり益は、この配当の約12年分に相当します。「約12年分を一度に確定できるなら売りたい」と思うかもしれません。
 
ただし、売却すればそれ以降の配当は受け取れません。利益の確定と配当の継続は、単純にどちらが得とは決められないのです。なお、配当は毎年同じ額が続くとは限らず、会社の業績や方針によって変わる可能性もあります。
 

売却か保有かは購入目的で判断

まず考えたいのは、何のためにJT株を買ったのかという点です。「値上がりしたら売る」つもりで買ったなら、利益が大きい今、売却して次の投資に資金を回す方法もあります。
 
一方、「配当をもらいながら長く持つ」ことが目的なら、株価が上がったという理由だけで売る必要はありません。目的があいまいなままだと、株価が上がったときも下がったときも判断がぶれやすくなります。
 
また、「これからはインデックス投資で資産を増やしたい」と考えが変わったなら、売却も選択肢です。
 
例えば、約206万円でオルカン(全世界株式に分散投資するインデックスファンド)を買い、年4%で22年運用できたと仮定すると、約488万円になる計算です。
 
ただし、これは利回りを仮定した試算にすぎず、将来の成果は保証できません。JT株とは、値動きや配当・分配金の考えかたも異なります。
 

迷うなら一部売却で選択肢を確保

「配当はもらいたい。でも利益も確定したい」と迷うなら、今すぐ結論を出す必要はありません。持ち続ける間は配当を受け取れ、まとまった資金が必要になったときに売却して現金化できます。
 
インデックスファンドを買いたくなった場合も、全部ではなく必要な分だけを売って資金に充てる方法があります。利益の一部だけを現金化し、残りの株で配当を受け取り続ける方法も考えられます。
 
もちろん、売る時点の株価が今より下がっている可能性はあります。株価は、将来も今の水準のままとは限りません。それでも、「今すぐ売るか、ずっと持つか」の二択にせず、保有しながら選択肢を残しておく考えかたもあります。
 

まとめ

「値上がりしたから売る」と安易に決めてしまうことには注意したいところです。98万4000円の利益を確定する選択肢も、配当を受け取りながら持ち続ける選択肢もあります。
 
大切なのは、「この株は何のために買ったのか」「これから何のために資産を持つのか」を見直し、今の利益額だけでなく自分の投資目的に合わせて判断することです。
 
夫婦で投資の目的を共有しておくと、迷ったときも話し合いやすくなります。売る、持つ、のどちらを選んでも、理由を自分の言葉で説明できることが、後悔しにくい判断につながります。皆さんなら、大きく値上がりしたJT株を売りますか。それとも今後も配当を受け取りながら持ち続ける方法を選びますか。
 
※株価・配当などの数値は執筆時点のものです。今後変動する可能性があります。最新情報は公式サイト等でご確認ください。投資の最終判断はご自身で行ってください。
 
執筆者 : 藤田寛子
1級ファイナンシャルプランニング技能士、証券外務員二種

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