「マクドナルド株」を“1株8500円”で100株買った友人。今は「7500円」ほどで“10万円の損”なのに「優待目的だから」と持ち続けています。優待の価値は「1万2000円」程度なら、手放すべきではないでしょうか?
10万円も損していると聞くと、「なんとかしたい」と思う人がいる一方で、「株主優待が目的だから大丈夫」と気にしない人もいるかもしれません。
確かに、マクドナルドには人気の株主優待がありますが、優待を受け取れば10万円の損失を取り戻せるのでしょうか。本記事で解説します。
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8500円で100株購入、現在は「10万円」の含み損
日本マクドナルドホールディングス(株)(以下、マクドナルド)の2026年の株価は、一時期は8500円を超えていましたが、2026年10月時点ではおおよそ7500円前後です。
株価8500円で100株購入した場合の投資額は85万円(8500円×100株)です。その後、株価が7500円に下落すると、保有株式の評価額は75万円(7500円×100株)になります。つまり、この時点で10万円の含み損が発生しています。
100株保有で年2回「株主優待券」がもらえる
マクドナルドの株主優待は、100株以上を継続して1年以上保有する株主に対し、「株主ご優待券」1冊を年2回付与するというものです。優待券1冊には、バーガー類、サイドメニュー、ドリンクの引換券がそれぞれ6枚ずつ含まれています。
つまり、3種類を組み合わせれば、年間12セット分の食事に利用できる計算です。なお、継続保有1年以上とは、6月30日と12月31日の株主名簿に、同一株主番号で3回以上連続して100株以上の保有が記録されていることを指します。
優待券で10万円の含み損を取り戻せる?
それでは、優待券を金額に換算すると、10万円の含み損を取り戻せるのでしょうか。マクドナルドの優待券には、現金のような一定の額面がありません。どの商品と交換するかによって、実質的な価値が変わります。
例えば、バーガー、サイドメニュー、ドリンクの合計を1セット1000円と仮定すると、年間12セットで1万2000円相当です。この条件で計算すると、10万円分の価値を取り戻す年数は次のとおりです。
・10万円÷1万2000円=約8.3年
つまり、優待券だけで10万円相当の価値を得るには、約9年かかる計算です。
ただし、これは毎年同じ優待内容が続き、優待券を全て使い切ることを前提とした試算です。また、優待券を使っても株式の含み損そのものが減るわけではありません。
配当金も受け取れる
マクドナルド株の魅力は、株主優待だけではありません。同社は2026年度の年間配当について、1株あたり64円を想定しています。100株保有していれば、受け取れる年間配当金は次のとおりです。
・64円×100株=6400円
先ほどの優待券1万2000円相当と合わせれば、年間1万8400円相当になります。
ただし、配当金は税引前の金額であり、優待券の価値は仮定のものです。今後の減配や優待内容の変更、株価のさらなる下落なども考慮する必要があるでしょう。
「優待目的だから大丈夫」とは限らない
株主優待を楽しみに長期保有すること自体は、投資目的の1つとして考えられます。特に、普段からマクドナルドを利用する家庭なら、優待券によって食費を抑えられるメリットもあるでしょう。
一方、優待や配当を受け取っていても、株価がさらに下落すれば資産全体の損失が拡大する可能性があります。また、85万円を1社の株式に投資しているため、その企業の業績や株価の変動に資産が左右される点にも注意が必要です。
とはいえ、今後株価が回復する可能性があると判断するのであれば、含み損が10万円あるからといって、すぐに売却すべきとは限りません。家計全体のバランスや、投資に関する考え方などを、総合的に考えることが大切です。
まとめ
マクドナルド株を8500円で100株購入し、7500円に下落した場合、含み損は10万円です。一方、100株を継続保有すれば、条件を満たすことで年2回の株主優待券や配当金を受け取れます。
ただし、優待や配当があっても、株価下落による損失がなくなるわけではありません。「優待目的だから大丈夫」と考えるだけでなく、今後の業績や株価下落リスク、保有資産全体のバランスなども踏まえて、保有を続けるか判断しましょう。
出典
日本マクドナルドホールディングス株式会社 投資家の皆様へ
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
