円高で夫の「オルカン300万円」が、1ヶ月で“285万円”に減少!「1ドル155円だから」と買い増そうとしていますが、損失が出ているなら危ないですよね?「下がったら買う」で“爆損”しないか心配です…

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円高で夫の「オルカン300万円」が、1ヶ月で“285万円”に減少!「1ドル155円だから」と買い増そうとしていますが、損失が出ているなら危ないですよね?「下がったら買う」で“爆損”しないか心配です…
オルカンはとても人気があるインデックスファンドですが、価格は日々上下します。例えば、オルカンを300万円で購入後、1ヶ月で10万円以上減ることもあります。
 
損失が出ている中、「円高だから」とさらに買い増すという話を聞くと、損失が膨らむのではないかと不安になる人もいるでしょう。本記事では円高とオルカンの評価額の関係を整理したうえで、今買い増すことが損なのか解説します。
三浦大幸

2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

円高になるとオルカンの評価額が下がることがある

「オルカン」と呼ばれるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、日本を含む先進国や新興国の株式に幅広く投資する投資信託です。オルカンの投資先の多くは外国株式であるため、海外資産の価格が変わらなくても、円高になれば円換算した資産価値が下がる方向に働きます。
 
例えば、1万ドルの海外資産があったとしましょう。1ドル160円なら円換算で160万円ですが、1ドル150円まで円高になると150万円です。
 
このように、海外資産そのもののドル建て価格が変わっていなくても、円高になると円換算すると資産の評価額は減少します。ただし、オルカンの基準価額は為替だけで決まるわけではありません。
 
世界各国の株価も変動するため、「円高になった分だけ必ず下落する」という単純な関係ではない点には注意が必要です。
 

300万円が1ヶ月で「約285万円」になる?

実際に最近のオルカンの基準価額を見てみましょう。2026年8月14日の基準価額は3万9019円という高値でした。しかし、約1ヶ月後の9月14日には3万7072円まで下落しています。
 
そのため、下落率は、約5%です。((3万9019円-3万7072円)÷3万9019円×100)
 
仮に8月14日時点で評価額300万円だったオルカンを、そのまま9月14日まで保有していたとすると、評価額は約285万円となります。わずか1ヶ月で約15万円の含み損です。300万円というまとまった金額を投資していれば、5%程度の下落でも金額としては大きく感じるでしょう。
 
ちなみに、この間、1ドルあたりの円相場は次のように円高傾向に進んでいます。


・8月14日:159.3円(終値)
・9月14日:154.35円(終値)

それでも「買い増したい」と考える理由

含み損にもかかわらず買い増そうとしているのは、「以前より安い価格で多くの口数を購入できる」と考えているからでしょう。例えば10万円を投資する場合、基準価額が3万9019円のときより、3万7072円のときのほうが同じ金額で多くの口数を購入できます。
 
その後、基準価額が再び上昇すれば、安いときに購入した分が利益につながります。長期的な成長を期待して投資を続ける人にとって、値下がりは必ずしも「売る理由」ではなく、「安く買える機会」と考えることもできるのです。
 

買い増した後にさらに下がれば「爆損」もあり得る

ただし、「5%下がったから今が買い時」とは限りません。3万9000円台から3万7000円台に下がった後、さらに3万円、2万5000円と下落する可能性もあります。
 
「下がったところで買えば必ずもうかる」のであれば簡単ですが、どこが底値なのかは事前には分かりません。円高がさらに進む可能性もあれば、世界的な株安が重なり、為替と株価の両方から基準価額が下押しされる可能性もあります。
 

買い増すかどうかの判断基準

買い増すかどうかを考える際、「1ドル155円まで円高になったから」などという理由だけで判断するのは注意が必要です。そもそもオルカンは米国株だけに投資する商品ではなく、日本を含む世界各国の株式へ投資しています。
 
さらに、今後1ドル145円になるのか、再び160円を超えるのかを正確に予測することも困難です。重要なのは、直近の為替水準よりも、何のために、いつまで投資するのかです。
 
例えば老後資金として20年以上運用する予定の300万円と、数年後の住宅購入や教育費に使う予定の300万円では、同じ値下がりでも受け止め方は大きく異なります。生活費や近い将来必要になる資金まで投資しているのであれば、買い増す前に家計全体を確認する必要があるでしょう。
 

まとめ

オルカンの基準価額は円高も重なり、8月14日から9月14日までの1ヶ月で5%程度下落しました。値下がりした局面では同じ投資額で多くの口数を購入できるため、長期投資を前提に買い増す考え方もあります。
 
しかし、現在が底値とは限らず、買い増した後にさらに円高や世界的な株安が進めば、含み損が大きくなる可能性もあります。
 
為替だけで判断するのではなく、投資期間や投資目的、家計の余裕、どの程度の値下がりまで耐えられるのかといったリスク許容度が、当初の投資計画に合っているかを確認することが大切です。
 
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

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