今年はNISAで「50万円」しか投資できそうにありません。使わなかった“年間投資枠”は、来年分に上乗せできますか?
この場合、到達しなかった分が繰り越せるのか、気になる人もいるかもしれません。今回の記事では、NISAの年間投資枠の概要や余剰分は翌年に繰り越せるのか、またNISAで投資計画を立てる際のポイントなどについて解説します。
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NISAの年間投資枠とは
そもそもNISA(少額投資非課税制度)とは、上限の範囲内であれば、投資で得た利益にかかる税金が、非課税になる制度です。この上限を年間投資枠といいます。
年間投資枠は、つみたて投資枠120万円、成長投資枠は240万円で、合計360万円です。年間投資枠を超える金額については、NISAの非課税対象として投資することはできません。投資枠はそれぞれ異なりますが、どちらも併用しながらの投資は可能です。
今年使わなかった分は来年に繰り越せる?
年間投資枠は、その年中に使い切れないときでも、翌年以降には繰り越せません。仮にその年はNISAで合計50万円使ったとします。すると、合計310万円の年間投資枠が余る結果です。
しかし、翌年になると余った分はリセットされ、再び同額の年間投資枠のなかで運用することになります。
そのため、少しでも多く非課税のまま投資をしたいのであれば、無理のない範囲でその年中に、年間投資枠の範囲で投資するとよいでしょう。
非課税保有限度額との違い
非課税保有限度額とは、その口座内に非課税で保有できる上限額です。全体で1800万円、また成長投資枠のみでは1200万円までが上限になっています。
年間投資枠とは異なり、NISA口座で保有する商品の取得金額(簿価)を基準に管理される総枠です。そのため、保有している商品の簿価が1800万円の総枠に達していない場合、その残りを将来利用できます。
例えば、毎年50万円ずつつみたて投資枠で投資していた場合、非課税保有限度額に達するのは「1800万円÷50万円」で36年後です。
また、非課税保有限度額は、NISA口座で購入した商品を売却すると、復活します。これを非課税保有限度額の再利用と呼びます。売却をすると、売却した商品の簿価分について、翌年以降に非課税保有限度額を再利用できる仕組みです。簿価とは、商品購入時の金額をいいます。
NISAで投資計画を立てるポイント
NISAでの投資は、計画的に行いましょう。金融庁でも、自分のライフスタイルやライフプランニングに合わせた資産形成を推奨しています。年間投資枠を必ずしも毎年使い切る必要はありません。少額から資産形成に取り組むことが可能です。
金融庁の「NISAの活用事例」では、毎月3万円を40年間、年率3%で運用した場合の試算として、約2752万円が示されています。月3万円だと、年間で36万円です。
さらに、毎年同じ金額にする必要もありません。収入の増減に合わせ、投資額を変更することも可能です。例えば、収入に余裕がないときは月3万円程度におさえ、余裕が出てきたら月5万円、7万円と徐々に増やす方法もあります。
自分の収入状況やライフプランニングなども踏まえ、無理のない範囲でNISAを活用することが大切です。
無理に年間投資枠を使い切る必要はない
NISAには年間投資枠が設けられていますが、上限にまで到達しなかった場合でも、翌年には繰り越せません。たとえ100万円以上投資枠が余っても、翌年の年間投資枠は合計360万円のままです。
しかし、現状では到達しないからといって無理に年間投資枠限界まで投資する必要はありません。NISAでの資産形成は、自分の収入状況やライフプランニングなども踏まえ、無理のない範囲で行いましょう。
出典
金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る
金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAの活用事例
金融庁 NISA特設ウェブサイト 資産形成の基本
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
