40代夫婦で「貯金1000万円」ありますが、住宅ローン残高も“1000万円”…繰り上げ返済で「利息50万円」浮いても“運用益60万円”ならNISAが得ですか? 投資リスクや教育費も踏まえ比較

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40代夫婦で「貯金1000万円」ありますが、住宅ローン残高も“1000万円”…繰り上げ返済で「利息50万円」浮いても“運用益60万円”ならNISAが得ですか? 投資リスクや教育費も踏まえ比較
40代になり、夫婦で貯めたお金が1000万円に到達。
 
しかし、住宅ローンも残り1000万円あると、「今のうちに完済したほうがいいのでは」と悩む人もいるでしょう。繰り上げ返済で利息を50万円減らせる一方で、NISAで運用すれば60万円の利益が出るとしたら、どちらが得なのでしょうか。投資リスクや住宅ローン控除、教育費なども踏まえて考えます。
仲千佳

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

利息50万円の節約とNISAの利益60万円、どちらが得?

繰り上げ返済とNISAのどちらが有利かは、金額だけでは比較できません。
 
住宅ローンを繰り上げ返済すると、返済した元金に対応する将来の利息を減らせます。例えば、繰り上げ返済によって利息を50万円減らせるなら、家計にとって確実なメリットです。繰り上げ返済には、返済期間を短縮する方法と、毎月の返済額を減らす方法があります。
 
一方、繰り上げ返済の資金をNISAで運用して60万円の利益を得られた場合、利息の節約額を10万円上回る計算です。さらに、NISAでは一定の投資枠内で得た売却益や配当などが非課税となるため、税金面でもメリットがあります。
 
ただし、60万円の利益が必ず得られるとは限りません。相場次第では利益が出ないどころか、元本割れするリスクもあります。
 
つまり、利息50万円の節約は支出を減らす効果が見込めるのに対し、NISAの利益60万円は運用結果次第です。投資の利益だけで判断せず、損失が出ても家計を維持できるかを考えましょう。
 

住宅ローン控除を受けているなら要注意

繰り上げ返済を検討する際は、住宅ローン控除への影響も考えましょう。控除額は年末のローン残高などに基づいて計算されるため、繰り上げ返済で残高が減ると、控除額も小さくなる場合があります。
 
また、繰り上げ返済によって返済期間が10年未満になると、住宅ローン控除の対象外になるかもしれません。控除を受けている場合は、利息の軽減額だけでなく、控除額がどの程度変わるかも確認してから判断しましょう。
 

貯金1000万円をすべて返済に回さない

住宅ローン残高が1000万円あるからといって、貯金1000万円をすべて繰り上げ返済に充てるのは必ずしも得策とはいえません。
 
40代は、子どもの進学や車の買い替え、住宅の修繕などまとまった支出が発生しやすい時期です。貯金を使い切ると急な出費に対応できず、新たな借り入れが必要になる可能性もあります。
 
まずは、生活費の数ヶ月分に加え、近い将来に必要な教育費や修繕費を確保しましょう。そのうえで、当面使う予定のない余裕資金を繰り上げ返済やNISAに回す方法が考えられます。一部を繰り上げ返済に使い、残りを長期の資産形成に回す選択肢もあります。ただし、投資に回すのは、値下がりしてもすぐに売却せずに済む資金に限定することが大切です。
 

まとめ

繰り上げ返済では利息を50万円節約でき、NISAでは60万円の利益が得られるなら、数字のうえではNISAが有利です。しかし、投資には元本割れのリスクがあり、60万円の利益が必ず得られるわけではありません。また、住宅ローン控除への影響や教育費など、今後の支出も考慮しましょう。
 
貯金1000万円をすべて返済に回すのではなく、生活防衛資金と近い将来の支出を確保したうえで、繰り上げ返済とNISAを組み合わせるのもよいでしょう。
 
執筆者 : 仲千佳
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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