花王は“36期連続増配”! でも配当なしで株価が「3000円近く」上がった銘柄も。株は「配当あり・なし」だけで選んでいい?

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花王は“36期連続増配”! でも配当なしで株価が「3000円近く」上がった銘柄も。株は「配当あり・なし」だけで選んでいい?
連続して配当を増やしている企業は、安定した利益と積極的な株主還元の姿勢を示す指標のひとつとして、魅力的に見えるかもしれません。一方で、配当を出さない企業が、必ずしも投資先として魅力が低いとは限りません。では、株式を選ぶ際に、配当の有無をどのように考えればよいのでしょうか。
 
本記事では、配当の仕組みと、配当あり・なしの銘柄の特徴について解説します。
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そもそも「配当」とは何か?

企業は資金調達の方法のひとつとして株式を発行します。そして、株主に対して利益の一部を還元する仕組みが「配当」で、受け取るお金を「配当金」と呼びます。例えば1株当たり100円の配当が出る場合、100株を保有している株主は1万円、1000株なら10万円の配当金(税引前)を受け取れます。
 
企業が得た利益のうち、どの程度を配当に回しているかを表す割合を「配当性向」と呼びます。配当性向が高いほど、利益を株主に多く還元しているといえます。ただし、高すぎると事業への投資に回せるお金が少なくなり、利益が減ったときに配当を維持しにくくなる面もあります。配当性向だけでなく、利益が安定しているかもあわせて確認することが大切です。
 

連続増配ランキングを紹介

企業が配当を出し続けるには、安定して利益を生み出す必要があります。そこで、投資家が注目する要素のひとつが「連続増配」です。連続増配とは、1株当たりの配当金を継続して増やすことを指します。長期間にわたって増配が続いていることは、利益が安定して伸びてきたことの表れといえます。
 
ただし、過去の実績が今後の増配を約束するものではありません。表1は、2026年10月時点で連続増配期間が長い企業の上位5社をまとめたものです。
 
表1

企業名 連続期数
1位 花王株式会社 36期
2位 SPK株式会社 28期
3位(同率) 小林製薬株式会社 27期
3位(同率) 三菱HCキャピタル株式会社 27期
5位 株式会社ユー・エス・エス 26期

※筆者作成
 
花王株式会社は、36期連続で増配しています。連続増配が始まる前の1990年3月期の年間配当は1株当たり7.1円でしたが、2025年12月期には154円になりました。この間、100株を保有し続けていた場合、受け取った配当の合計は22万8960円(税引前)になります。
 
このように、連続増配を続けている企業は、業績が長期間堅調であり、かつ株主への還元意識の高い企業であるということがデータからうかがえます。
 

配当の有無だけで投資先を判断できる?

配当を出していない銘柄を見ると、「業績が悪いのでは」と思われるかもしれません。しかし、配当を出していないからといって、必ずしも投資先として評価が低い企業とは限りません。
 
例えば、成長段階にある企業では、利益を配当に回すよりも、事業拡大や研究開発に使うために社内に残す(内部留保する)ケースがあります。配当がなくても、企業が成長して株価が上がれば、値上がり益(キャピタルゲイン)を得られる可能性があります。また、配当ではなく自社株買いで株主に還元する企業もあります。
 
実際に、2024年12月に上場したキオクシアホールディングス株式会社は、2026年3月期まで配当を出していません。
 
一方で、株価は2024年12月30日の546.7円から2025年12月30日には3478.3円となり、1年で約2900円上がりました(2026年10月の株式分割〈1株→3株〉を反映した調整後の株価)。ただし、株価は大きく変動することがあり、値上がりが続くとは限りません。
 

まとめ

このように、株式を選ぶ際は、配当の有無だけで判断することはできません。連続増配を続ける企業がある一方、利益を事業の成長に再投資するため、配当を出さない企業もあります。どのような形で利益を還元しているのか、現在の経営状態はどうかなど、さまざまな視点から判断することが大切です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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