車の修理が必要だけどお金がない！ 費用を抑えるコツや修理以外の対処法を紹介

車に不具合が発生してしまったときに、修理するだけのお金をすぐに出せるなら問題ありませんが、必ずしもそうはいかない場合もあるのが実情です。
 
そこで、お金がなくて故障した車を修理できない場合の対処法について解説します。

お金がない時でも車を修理する方法・費用を抑えるコツ

まず、お金がなくても車を修理するための方法を3つ紹介します。
 

ディーラー以外の整備工場に依頼する

修理を依頼する際は、ディーラー以外の整備工場に依頼しましょう。ディーラーの方針によっても異なりますが、ディーラー側では修理の受付だけを行い、実際の作業は下請けの整備工場に依頼しているのは珍しくありません。
 
このパターンで修理を依頼した場合、実際の整備作業にかかる代金に加えて、ディーラー側の取り分として仲介手数料が上乗せされます。直接整備工場に依頼することで仲介手数料分の費用を削減し、安くできる可能性があります。
 

相見積もりをとる

整備工場に依頼する場合も、費用を抑えるためには相見積もりを取りましょう。同じ整備内容だったとしても、整備工場によって提示してくる値段は異なります。3ヶ所ほど見積もりを取れば、だいたいの相場がわかるはずです。
 
なお、極端に高かったり、安かったりする場合は理由を聞いてみましょう。納得がいく理由であれば問題ありませんが、あやふやな場合は依頼するのを避けたほうが無難です。
 

車両保険が使えないかを考える

故障した原因次第では、自動車保険の車両保険を使うことで、修理費を捻出できる可能性があります。自動車保険の契約内容によっても異なりますが、車両保険でカバーできる故障原因を列挙してみました。
 

●他の車との衝突、接触事故、あて逃げ
 
●単独事故
 
●相手を特定できない事故
 
●いたずら
 
●火災、爆発、盗難などの災害
 
●台風、洪水、高潮などの水害

 
なお、災害であっても地震や噴火、津波などが原因で故障した場合、車両保険の対象外になります。
 
また、経年劣化による不具合や部品の消耗はカバーされません。自分でエンジンを改造したり、メンテナンスをしたりしたことが原因で生じた故障も同様です。
 

お金がない時は修理か買い替え（売却）かを見極める

「修理をしたくてもお金がない」と困っている背景には、提示される整備費用が高いことがあげられます。そもそも、本当に修理をするべきか考えることも重要です。そこで、修理したほうがよいパターンとあえて修理しないほうがよいパターン（買い替え・売却）について解説します。
 

車を修理したほうがよいパターン

まず、車を購入してから日が浅い場合は、修理する前提で進めましょう。よほど深刻なダメージを負っていない限りは、修理すれば今後も長く乗り続けられる可能性が高いからです。
 
また、車を購入してから日がたっていたとしても、その車に思い入れがあるなら修理して乗り続けるのもひとつの手段です。安易に手放してしまい他の車に乗り換えたとしても「やっぱりあの車がよかった」と後悔する羽目になりかねません。
 

車を修理しないほうがよいパターン（買い替え・売却）

あえて修理しないほうがよいケースの代表例は、修理費が高額になりすぎるケースです。車の故障原因によっては、数十万円単位でお金が飛んでいくことがあります。例えば、エンジンの故障の場合、故障箇所・内容にもよりますが、100万円以上かかるケースも珍しくありません。
 
他にも、修理費用が高額になるケースをいくつか紹介します。
 

●傷、へこみの範囲が広い
 
●車全体にゆがみが生じていた
 
●フレームが変形していて元に戻らない
 
●車が海外車である

 
これらの原因のいずれかにあてはまるなら、あえて修理をしないのもひとつの選択肢です。
 
また、あまりに古い車の場合、維持費の観点からも修理しないほうが安上がりになるかもしれません。特に、自動車税や自動車重量税は新車新規登録等から13年経過すると、おおむね10％高くなります。
 
故障した車を買ってから13年以上たっているなら、思い切って手放すことも考えましょう。
 
ディーラーによっては、現在乗っている車を下取りすることを条件に、次の車を購入する際に割引してくれることがあります。車の状態次第ですが、査定額がよければお得に車を購入できる可能性があるため、一度相談してみるのをおすすめいたします。
 

故障した車を買い取ってもらうためのポイント

「修理してもらうお金もないし、車を買い替える気にもなれない」という場合は、思い切って車を手放しましょう。故障した車を買い取ってもらうために意識してほしいポイントについて解説します。
 

故障した部分はそのままにしておく

車を売ると決めたなら、故障した部分はそのままにしておきましょう。理由を詳しく解説します。
 
まず、故障の内容によっては、修理費用のほうが高くつくかもしれません。修理費用が売却額を上回っていた場合、かえって損をする結果になるので要注意です。修理費用を節約したいからと自分で修理をするのも、知識や経験がないとよい結果には結び付きません。
 
また、修理をしたからといって査定額が必ずしもアップするとは限らない点にも注意が必要です。そもそも、年式が古かったり、人気がなかったりする車の場合、故障していなかったとしても査定額が低く出る可能性があります。
 
加えて、修理をしたことがある車は「修復歴車」といって、査定額が低く出がちなので要注意です。これらの理由を総合すると、売る前提であれば故障を修理するメリットはほとんどないかもしれません。
 

中古車買取業者と廃車買取業者のどちらに依頼するかを考える

故障した車を買い取ってもらう場合は、中古車買取業者か廃車買取業者のどちらかを選ぶことになります。選ぶ際の基準について説明しましょう。
 
まず、故障がそれほど深刻でなく、修理すれば十分に乗り続けられるなら、中古車買取業者に相談してみましょう。年式が新しかったり、人気のある車種だったりする場合は、査定額が高めに出る可能性もあります。
 
一方、故障が深刻で、大がかりな修理が必要そうだったり、エンジンなど高額な部品の取り換えが必要だったりする場合は中古車買取業者に買い取ってもらうのは現実的ではありません。査定額が低くなるどころか、解体費用を請求されることもあります。
 
このような場合は、廃車買取業者に相談したほうが、高額で買い取ってもらえるでしょう。廃車買取業者は、買い取った車から中のパーツを取り出したり、車そのものを金属資源として売ったりすることで利益を得ています。「買い取った車をまた乗るための車として売ること」を必ずしも前提としていないため、深刻な故障をした車でも買い取ってもらえる可能性があるでしょう。
 

お金がないため、車を修理・買い替えできない時の対処法

車を修理・買い替えたいけどお金がない場合、さまざまな対処法が考えられます。ここでは、一般的な対処法として考えられるものを紹介します。
 

車を修理・買うためのお金を借りる

「お金がない」状態が一時的なものなら、車を買い替えるお金を借りてもよいでしょう。修理したい場合も同様です。
 
個人向けの車の購入、修理に使える融資商品として、マイカーローンがあげられます。これは名前からもわかるように車の購入や修理、運転免許証の取得資金や車検費用を借りることができる融資商品です。資金の使用用途が決まっている商品であり、比較的低い金利で借りられますが、その分審査難易度も高めな点に注意しましょう。
 
また、資金の使用用途が決められていない（投資資金、事業資金は不可など一部の例外もある）カードローンやフリーローンを使っても構いません。消費者金融が提供するものの場合は「即日融資も可能」など、スピーディーに資金調達ができます。ただし、マイカーローンに比べると金利が高めなことが多いため、本当に必要な額だけを借りて、早めに返済することを心がけましょう。
 
なお、家族や親族、知人にお金を借りることも考えられます。ただし、人によってはお金の貸し借りにネガティブなイメージを抱いていることもあるため、話し方には注意が必要です。また、借りられる場合は借用契約書を作成し、お互いに一通ずつ持っておきましょう。当初の予定通り返済ができなくなった場合は、早めに相談するのをおすすめします。
 

カーリースを使う

「カーリース」とは、毎月一定額の利用料を支払い、長期的に車を借りる月額制のサービスのことです。原則として、契約終了後は返却することを前提としています。ただし、運営会社によっては乗り換えや再リース、買取も選択することが可能です。
 
月々の利用料の中には、メンテナンス代、税金、車検代なども含まれているため、追加で費用を出す必要もありません。ただし、走行距離に制限があるため、これを超えてしまった場合、追加料金がかかることがあります。また、契約期間中にやむを得ず解約する場合、中途解約金が発生する点にも注意が必要です。検討する際は見積もりを取るとともに、契約内容について確認してから進めましょう。
 

カーシェアリングを使う

車を手放してしまったものの、何らかの理由で短時間だけ車に乗る必要がある場合は、カーシェアリングを使いましょう。
 
「カーシェアリング」とは、あらかじめ会員登録を済ませると、全国各地のステーション（契約駐車場）に駐車されている車を時間貸しで利用できるサービスのことです。パソコンやスマートフォンで予約し、ステーションに行き会員カードを端末にかざすなど、簡単な手続きで利用できます。
 
一例として、15分220円など比較的安価な料金で利用できるのがメリットです。ただし、地域によってはステーションがほとんどないこともあるうえに、前の利用者のごみが残っているなど状態の悪い車両に当たってしまうこともあります。
 

レンタカーを使う

車が必要になる日時がわかっていて、かつ、6時間以上など長時間使いたい場合は、レンタカーを使いましょう。一般的な乗用車から軽トラックなどの特殊車両まで、さまざまな車を借りることができます。ただし、時期によってはレンタカー代が高くなることもあるうえに、早めに予約しないと使えないこともあるため注意が必要です。
 

お金がない時の車の修理・買い替え方法まとめ

車を修理するお金がない場合でも、工夫次第では費用を抑えつつ修理ができるかもしれません。また、車の状態によってはあえて修理せずに手放し、他の車に乗り換えるか、レンタカーなどを使ってしのぐかなどの手段も考えられます。「週何回車に乗るか」、「その車に修理してでも乗り続けたい事情があるか」も考慮し、ベストな方法を探りましょう。
 

出典

国土交通省 令和５年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方（フローチャート）

■アイフル
※商号：アイフル株式会社
※登録番号：近畿財務局長(14)第00218号
※貸付利率：3.0%～18.0%（実質年率）
※遅延損害金：20.0％（実質年率）
※契約限度額または貸付金額：800万円以内(要審査)
※返済方式：借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
※返済期間・回数：借入直後最長14年6ヶ月（1～151回)
※担保・連帯保証人：不要