年会費が「永年無料」で持てるゴールドカードがあるって本当ですか？

「年会費が永年無料で所有できるゴールドカードがある」ことをご存じでしょうか。機能性の高いゴールドカードの年会費が、永年無料で持てるのは大変お得なことです。
 
そこで、年会費永年無料のゴールドカードの存在について紹介します。

ゴールドカードを所有するメリット

まずは、ゴールドカードを保有するメリットを考えていきましょう。カードによっても異なるのですが、おおむね次のようなメリットを得ることができます。

・ポイント還元率が高い
・付帯サービスが充実している
・保険機能が充実している

例えば、三井住友カードゴールド（NL）だと、以下のような特典があります。

・利用金額に対して最大1.5％分のポイント還元
・投資信託の購入で1％分のポイント還元
・カードで購入した商品の破損や盗難などがあったときに年間最大300万円の補償

 

年会費が永年無料で持てるゴールドカードは存在する

近年は、年会費が永年無料で持てるゴールドカードが増えてきており、ゴールドカードには高額な年会費が必要という考えは古くなりつつあります。そのうち、インターネット上で話題になるカードとしては、以下のようなカードがあります。

・三井住友カードゴールド（NL）
・エポスゴールド
・イオンゴールドカード

なお、年会費が永年無料とはいえ、基本的には一定の条件を満たす必要があります。大抵の場合、その条件は初年度こそ年会費が発生しますが、一定額以上利用すると翌年以降永年無料になるというものになります。
 
例えば、三井住友カードゴールド（NL）なら初年度年会費5500円かかりますが、年間100万円の利用で翌年以降永年無料になります。エポスゴールドカードであれば、初年度で税込み5000円の年会費がかかりますが、50万円以上の利用で翌年以降永年無料です。
 
ただし、エポスゴールドカードの場合は、通常のエポスカードを利用し、そこからインビテーションを受けて発行する形であれば、最初から永年無料になるというルートも存在しています。また、イオンゴールドカードも同様にインビテーションを得ることで初年度から永年無料です。
 
【図表1】

カードの名称	年会費
三井住友カードゴールド（NL）	年会費5500円 ※年間100万円以上の利用で翌年以降永年無料
エポスゴールドカード	年会費5000円 ※年間50万円以上の利用で翌年以降永年無料 またはインビテーションからの発行で初年度から永年無料
イオンゴールドカード	年会費無料 ※イオンカードで年間50万円以上利用によるインビテーションが必須

※筆者作成
 

永年無料だからと飛びつくと損をすることも

ゴールドカードには、ポイント還元や空港ラウンジ利用可能など、機能が充実しています。また、保有することが一種の社会的ステータスといわれることもあります。
 
それが無料で持てると知れば「せっかくだから…」と思われるかもしれません。しかし、永年無料になるには、インビテーションを得たり、100万円利用など一定額お金を使うことが必要になったりします。人によっては、永年無料を狙うために不要な買い物をしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
 
また、イオンカードのように、特定店舗での利用でないとカードのメリットを十分に受けられないこともあります。その点を鑑みると、発行するゴールドカードの種類は十分に吟味する必要があるでしょう。
 
【図表2】

カードの名称	主な目玉特典
三井住友カードゴールド（NL）	・SBI証券での投資信託の購入で1％還元 ・年間100万円の利用で1万円相当のポイント還元 ・対象のコンビニ、飲食店で最大5％還元
エポスゴールドカード	・町のお店やネットショップの他、公共料金や保険料など対象となる支払いが最大3ショップ分までポイント3倍 ・年間50万円利用で2500ポイント、100万円利用で1万ポイント付与
イオンゴールドカード	・「お客さま感謝デー」などイオンカードの特典 ・年間100万円以上ご利用の利用でイオンラウンジの利用が可能

※筆者作成
 
例えば、SBI証券での投資信託の購入でポイントを貯めたければ、三井住友カードゴールドを選ぶことになるでしょう。エポスカードを所有しており、インビテーションが狙えそうならエポスゴールドカードを選ぶとメリットがありそうです。
 

ゴールドカードに興味があれば、まずは永年無料のものから入門するのもアリ

ゴールドカードの中には、豪華な特典を有しながらも、一定の条件によって年会費が永年無料で保有できるものも存在しています。
 
しかし、年会費永年無料に惹かれて無理にカードを利用すると、無駄な支出が増えたり、利用機会が少なくゴールドカードの恩恵を十分受けられなかったりすることもあります。
 
ゴールドカードを永年無料で保有したいと思ったら、カードの特典のしっかり確認し十分に吟味した上で発行することをおすすめいたします。
 

出典

SMBC三井住友カード　三井住友カードゴールド（NL）
EPOSNET　エポスゴールドカード
AEONCARD　イオンゴールドカード
 
執筆者：柘植輝
行政書士