執筆者: FINANCIAL FIELD編集部
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外来診療や宿日直など日本の医療システムを支えるうえで欠かせない「非常勤医師」。医師の中には、スキルの向上や収入アップのために非常勤で働こうと考えている方もいるのではないでしょうか。
そこで、非常勤医師の働き方や給料、メリット・デメリットについて解説します。非常勤医師と常勤医師の違いについても解説しているので、参考にしてみてください。
目次
非常勤医師とは
非常勤医師とは非正規で働く医師のことです。非常勤で働く医師には、大きく分けて以下の3つがあります。
●アルバイト:常勤のかたわら、空いた時間に非常勤で働いている医師
●パート:午前中だけなど特定の時間帯に非常勤で働いている医師。子育て中の女医などに多い。
●フリーランス:どこにも属さずに、非常勤1本で生計を立てている医師
厚生労働省の報告(平成28年実施)によれば、医師の69.4%が常勤で働いているのに対して、非常勤のみで働いているのは12.6%です。非常勤1本で働くフリーランスの医師は少数派になります。ただ、常勤医師の約半数はアルバイトを掛け持ちをしており、多くの医師が非常勤医師の面を持っています。
近年は、働き方のスタイルが多様化しており、医師の働き方についても見直しがされています。過剰労働や医局のしがらみで悩んでいる医師の中には、非常勤のフリーランス医師として働く人も増えてくるでしょう。
非常勤医師の働き方
非常勤医師というと、勤務日や勤務時間がバラバラのイメージがありますが、働き方によっては、毎週同じスケジュールで働くことができます。非常勤医師の2つの働き方についてみていきましょう。
図表1
定期非常勤 | 毎週決まった曜日と時間帯に勤務する方法。非常勤医師というときには通常、定期非常勤を指す。 |
スポット | 特定の日に臨時で勤務する方法。「単発アルバイト」「代診」と呼ばれることが多い。業務内容は健診・予防接種・当直など。 |
筆者作成
定期非常勤では勤務日や勤務時間が規則的であるため、スケジュールが組みやすく、安定した収入アップを図れます。応募先の医療機関で継続的に働くことになるため、事前に面接を受けることが多くなります。
スポットでは、応募に申し込んだ当日から勤務になるケースも多いです。定期非常勤とスポットで時間当たりの手当に大きな差はありません。ただ急募のスポットであれば、相場よりも好条件で働けるチャンスもあるでしょう。
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週32時間の分かれ目について
非常勤医師の区分に関しては、医療法でも言及されています。医療法における非常勤医師の区分は図表2の通りです。
図表2
(1)常勤医師とは、原則として病院で定めた医師の勤務時間のすべてを勤務する者をいう。
ア.病院で定めた医師の勤務時間は、就業規則などで確認すること。
イ.通常の休暇、出張、外勤などがあっても、すべてを勤務する医師に該当するのは当然である。
(2)病院で定めた医師の1週間の勤務時間が、32時間未満の場合は、32時間以上勤務している医師を常勤医師とし、その他は非常勤医師として常勤換算する。
厚生労働省 医療法第25条第1項の規定に基づく立入検査要網の一部改正について
図表2を見ると、週32時間の勤務時間が非常勤医師と常勤医師の分かれ目となっているといえます。しかし、勤務時間が32時間以上になれば常勤医師と区分されるわけではありません。医療機関によっては独自の基準を設けている施設もあります。
非常勤医師の仕事内容
非常勤医師の仕事内容は、健康診断や予防接種を含めた一般外来の業務が多くなります。
内科系の求人であれば、急変の対応は少ない場合が多いです。しかし内科系の求人の中には、仕事内容がクリニックのオンコール待機もあります。応急処置や病院への振り分けなど、緊急時の判断や対応が必要になるでしょう。
非常勤医師の求人には外科系もあり、救急対応など専門的な医療手技が必要になることもあります。そのほかにも非常勤医師の仕事内容には以下があります。
●病院の内科系の宿直で救急対応や病棟管理
●内科系のクリニックでの健診や検診業務(施設によっては胃カメラを担当することもあり)
●整形外科や精神科のクリニックで外来を担当
●内科系クリニックの訪問診療
●小児科クリニックで夕方勤務
など
非常勤の仕事を選ぶときは、自分の専門分野や適性に合った求人を選びましょう。
非常勤医師の募集が多い診療科と職場
非常勤医師の募集は、さまざまな診療科でおこなわれています。医師が非常勤で働く職場も、一般病院以外にもクリニックや療養型病院、訪問診療と多岐にわたっています。特に多いのは、内科系、外科、整形外科、小児科、精神科です。
外科系の非常勤は少ないイメージですが、医療システムが脆弱な自治体では外科系の非常勤医師の募集をしています。特に、公的病院での急変対応や病棟のオンコール対応の仕事の求人は多く見受けられます。
また整形外科や小児科も、非常勤の求人が多い診療科です。両方とも夜間の救急対応が必要で、医療機関における人手不足が多いためです。
特に、整形外科はクリニックからの求人も多くあります。整形外科では高齢の患者数が増えやすく、診察のために医師数を確保する必要があるためです。
さらに最近は、訪問診療に取り組んでいるクリニックも増えています。クリニックの中には医師が1人だけのところも多く、院長が外来の合間に訪問診療をおこなっているケースも見られます。訪問診療のために、内科系の非常勤の求人も多く見つけられるでしょう。
非常勤医師に求められるスキル
非常勤医師に求められるスキルは、仕事内容によって異なります。仕事内容が健康診断や予防接種などであれば、基本的な医師の知識とスキルがあれば対応できます。
一方、外科のように急変対応や専門的な手技が必要な診療科では、医療機関で即戦力として働くことが期待されています。整形外科や救急分野で非常勤医師として働くには、専門的な知識に加えて、医療手技やスキルが必要になるでしょう。
高い知識やスキルが求められる求人では、40代のベテラン医師がアルバイトで働いていることがしばしばです。学会の専門医資格のある医師も多いでしょう。非常勤医師として働き続けるには、医師としての知識やスキルを磨くために、継続的に自己研鑽していく必要があります。
非常勤医師の勤務時間
非常勤医師の勤務時間は、働き方によって異なります。一般的な定期非常勤の勤務時間についてみていきましょう。
・9時から17時まで(週1~3勤務)
・19時から翌7時まで(週1勤務)
・9時から翌日9時まで(週1勤務)
週4~5日の定期非常勤では、常勤医師と同じような勤務時間になります。一方、定期非常勤でも宿日直対応であれば、勤務時間が12時間や24時間に及びます。
次に、一般的なスポットの勤務時間についてみていきます。
・9時から17時まで
・9時から13時まで
・18時から21時まで
スポットで求人している場合は、通常の日勤に近い勤務時間になります。また、スポット求人の中には、午前中だけ・夕方の数時間だけの勤務時間のものも多くなります。宿直明けの時間帯や日勤後の時間帯は、医師が不足しやすくなるためです。
非常勤医師の時給と年収
非常勤医師の時給の相場は約1万円です。医師不足で悩んでいる地方では、時給1.5万円など高めの相場で非常勤医師を募集しているところもあります。また、美容皮膚科など自由診療のクリニックでは、時給2万円のところもあるようです。
非常勤医師の時給は、最低賃金から比べるとかなり高めになります。しかし、県立病院など公的機関の求人では、時給が2000円を切ることもあります。非常勤で働くときは、仕事と時給が見合った職場を見つけましょう。
非常勤医師の年収は働き方による
非常勤医師の年収は、時給や働き方によって異なります。勤務時間によっても異なりますが、医師が非常勤で働いたときの日給は7~10万円です。この条件で、週3日と週5日で働いたときの平均年収についてみていきましょう。(示された年収は目安であり、実際は変動します。)
・週3日働くケース 年収およそ1,092万円~1,560万円
・週5日働くケース 年収およそ 1,820万円~2,600万円
常勤医がアルバイトで、非常勤で働くのであれば、以下のように年収が増えます。
・週1日働くケース 年収約364万円アップ
・週2日働くケース 年収約728万円アップ
医師は責任が重くプレッシャーが大きい仕事です。非常勤で働く場合も、他職種よりも効率的にお金を稼げるといえるでしょう。
年収ごとの手取り額に注意
非常勤でお金をたくさん稼ぎたいと考えている医師は、働き過ぎに注意が必要です。日本は累進課税制度なので、図表3のように収入が高くなればなるほど税率も高くなります。
図表3
課税所得額 | 所得税率 | 所得控除額 |
---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 |
330万円以下 | 10% | 9万7500円 |
695万円以下 | 20% | 42万7500円 |
900万円以下 | 23% | 63万6000円 |
1800万円以下 | 33% | 153万6000円 |
4000万円以下 | 40% | 279万6000円 |
4000万円超 | 45% | 479万6000円 |
※国税庁 所得税の税率を元に作成
その他の控除の数によっても異なりますが、課税所得別の実質の手取りの目安は以下です。
・課税所得が1000万円の場合:手取りはおよそ 820万円
・課税所得が1500万円の場合:手取りはおよそ1,150万円
収入を増やし過ぎると、その分税金もたくさん取られるため、働き損と感じることもあるでしょう。非常勤医師として働くのであれば、課税後の手取りがどのくらいになるかも配慮する必要があります。
非常勤医師の社会保険と税金手続き
社会保険とは、病気やケガ、失業など万が一に備えた公的な保険制度です。具体的には、健康保険・介護保険・厚生年金保険・労災保険・雇用保険の5つがあります。
これまで非正規雇用者は、社会保険に入れませんでしたが、2022年に社会保険加入が義務付けられるようになりました。増加し続けているパート雇用者の生活の安定を目指すためです。
非常勤医師も一定の条件を満たせば、社会保険に加入できます。社会保険加入の条件となるのが、勤務日数や時間が常勤の4分の3以上であることです。
例えば、医療機関の常勤の条件が週32時間であれば、非常勤医師が社会保険に加入するには週24時間以上の勤務が必要です。
また、非常勤として複数の勤務先で働いていて、常勤の4分の3以上に届かない医師も社会保険に加入できることがあります。図表4に当てはまる非常勤医師も、社会保険に加入できます。
図表4
●勤務先で厚生年金の被保険者数が51人以上いる
●週の所定労働時間が20時間以上30時間未満
●月額賃金が8.8万円以上
●2ヶ月を超えて雇用の見込みがある
●学生でない
※厚生労働省 社会保険拡大適用サイトを基に作成
上記に当てはまらない場合は、社会保険に加入できません。自分で国民年金と国民健康保険に加入する必要があります。
非常勤医師の税金の支払い
医師が非常勤で働くとき、1回の勤務で支払われる手当が給与に相当します。勤務先が払う手当には源泉徴収がされることが多いですが、年に1回、自分で確定申告しなければなりません。
累進課税制度では、収入が低い人は税金額が少なくなります。収入が少なければ源泉徴収税の還付を受けられますが、多くの非常勤医師は納税することになるでしょう。
また、常勤と非常勤の掛け持ちをしている医師は、職場の年末調整とは別に確定申告する必要があります。うっかり確定申告を忘れてしまうと、ペナルティとして加算税を納めることになりかねません。
悪質なケースでは脱税とみなされることもあり、医師としての信用を失うリスクがあります。フリーランスやパート雇用の非常勤医師も、常勤とアルバイトを掛け持ちしている医師も、確定申告と納税を忘れずにおこないましょう。
非常勤医師と常勤医師の違い
非常勤医師として勤務したいと考えている方の中には、常勤医師との違いについて気になっている方もいるかもしれません。ここでは、非常勤医師と常勤医師の違いについてみていきます。
図表5
非常勤医師 | 常勤医師 | |
---|---|---|
給与 | 高い | 高い |
時間単価 | ◎ | 〇 |
ボーナス | なし | あり |
1週間あたり当たりの勤務時間 | 自分で調整できる(平均27時間 ) | 32時間以上 |
残業 | 基本的にない。 ※急変対応で残業が発生することもあり | あり |
宿日直 | 仕事内容による | あり |
オンコール待機 | 仕事内容による | あり |
医局の影響 | ほとんどない | 大きい |
スキルアップ | 一般的に、診療科について浅く学べることが多い。求人内容によっては、専門的なスキルも取得できる。 | 特定の診療科の知識や医療手技を身に付けられる。 |
福利厚生 | △ | 〇 |
安定性 | △ | ◎ |
ワークライフバランス | 〇 ※常勤と掛け持ちすると、労働時間が過剰になりやすい | △ |
筆者が作成
非常勤ではオンコール待機など拘束時間がない働き方も選べるので、実質的な時給が良いといえます。非常勤医師は医局のしがらみがほとんどなく、仕事内容によってはオンコール待機もありません。
常勤医師と比べると自由度が高い分、安定性や福利厚生の質は常勤医師よりも低めになります。非常勤で働こうか迷っている方は、何に重点を置くかを明確にしてみると、自分に合った仕事を選びやすくなるでしょう。
非常勤医師で働くメリット
非常勤医師として働くメリットは、アルバイトかフリーランスかによっても異なります。非常勤医師として働くメリットは以下の通りです。
収入が増える
常勤医師で、休日に非常勤で働いている人は約4割いるというデータもあります。常勤医師がアルバイトをする背景には、スキルアップ以外にも生活費の工面があるためです。
高給取りといわれる医師ですが、給与が高いと生活の質の向上のため、生活コストも高くなりがちです。研修医など若手の医師であれば、なおさら生活費を工面する必要性があるでしょう。
非常勤医師では、1回のスポット勤務でも5~10万円を稼ぐことができます。常勤の医師が非常勤を掛け持ちすれば、効率的に収入アップを狙えます。非常勤1本のみのフリーランス医師でも、仕事を確保すれば十分に豊かな生活を送れるはずです。
ワークライフバランスが取りやすい
非常勤医師は自分に合った仕事や時間を選べるので、仕事とプライベートのバランスが取りやすい特徴があります。医師がフリーランスやパートタイム雇用で働くのであれば、仕事を上手く選べば、自分の時間を確保しやすくなります。
非常勤での仕事内容は、健診から日中の当直、夜間の急変対応まで実に多岐にわたります。勤務日もスポットのものから、週1から週5のものまでさまざまです。
勤務1回の手当は数万円から10万円なので、生活レベルを上げ過ぎなければ、勤務回数が少なくても暮らしていけます。家族との時間を大切にしたい人や、趣味など自由時間に打ち込みたい人は非常勤医師として働くのも良いでしょう。
しがらみがない
地方の病院では、医師数を確保するために、大学の医局から派遣を受けていることがほとんどです。特に経験の少ない若手の医師は、希望しない病院で1~2年間働く必要があります。系列の病院に派遣されたとしても、診療科によって派閥が異なることもあります。
非常勤医師は、医局に縛られずに自由に病院を選べます。病院内の力関係にも関わることが少ないので、仕事でのストレスが少ないメリットがあります。
幅広いスキルを得られる
非常勤で働くと、医師としてさまざまな診療科に関わることができます。現在の医師制度では、研修医期間を終えたら専門の診療科を選ばなければなりません。
特定の診療科に配属されると、専門分野の深い知識やスキルを得られるでしょう。一方、他科の診療については基礎的な知識やスキルに留まりがちです。
医師が非常勤で働けば、さまざまな科の患者さんを診療できるようになります。医師として、患者さんの病態の全体像を把握したい人は、非常勤の働き方も検討してみるのもおすすめです。
実際に、開業前に複数の診療科を掲げたいときには、非常勤で他科の経験を積むこともできます。医療機関の中には非常勤を自己研鑽として扱い、常勤との勤務が重なっても、柔軟に対応しているところもあります。
人脈が広くなる
非常勤医師として複数の医療機関に関わっていると、その分人脈が広がります。診療に訪れる患者さんは、自分が専門外の病気を患っていることもあります。診断や治療方針に自信がないときに、他科に知り合いの先生がいれば、ちょっとした相談がしやすくなるでしょう。
また、非常勤で働くと、医師以外の医療職種と関わりが持てます。場合によっては、新しい仕事のチャンスが訪れることもあるかもしれません。
非常勤医師で働くデメリット
非常勤医師は常勤医よりも自由度が高い一方で、いくつかのデメリットもあります。特にデメリットが目立つのが、非常勤を専従にしているフリーランス医師です。医師が非常勤で働くデメリットについてみていきましょう。
安定していない
非常勤医師の仕事は非正規であるため、単発や中期の仕事が多くなります。医師不足の穴埋めのような役割があるためです。多くの病院は非常勤医師によって支えられているため、将来的に求人がなくなることはないでしょう。
ただ非常勤で働く場合でも、急に今の仕事がなくなる可能性があります。特に、フリーランスで働く医師であれば、収入を確保するために、定期的に仕事を探し続ける必要があるかもしれません。
資産形成が難しくなる
非常勤のフリーランス医師は安定性の低いため、資産形成に影響を及ぼす可能性があります。医師の中には、不動産投資により資産を形成している方もいるかもしれません。
住宅ローンの審査の際には、勤務先や勤務年数を確認されます。非常勤医師は同じ勤務先で一定期間、働いている方は少ないので、十分な収入があっても、住宅ローンの審査が通らないことがあります。
非常勤で働く医師は、自宅購入のための住宅ローンも通りづらくなるため、将来の人生設計が難しくなる可能性があります。
専門的なスキルを得にくい
非常勤医師の求人の中には、健康診断や予防接種、オンライン診療の定期処方が中心のものがあります。仕事をするのに専門的なスキルや知識がそれほど必要ないので、毎日の診療も流れ作業的になってしまいがちです。特別な症例の患者さんに出会う機会も少ないでしょう。
非常勤で働いている医師は、専門的な知識やスキルが得られにくくなる可能性があります。子育て中の女性医師で専門外のパート雇用が長くなると、常勤医師に復帰することが難しくなることもあるでしょう。
福利厚生が十分に受けられない
福利厚生とは、勤務先が従業員とその家族に提供する手当やサービスのことです。非正規の非常勤医師は福利厚生を受けられないイメージがあるかもしれませんが、一部の福利厚生を受けられます。
多くの医療機関では、非常勤医師に交通費は支給していますが、以下の福利厚生は受けられないことがほとんどです。
●住宅手当
●扶養手当
●食事補助手当
●退職金
●職員寮の利用
●託児保育施設の利用
●ホテルなど福利施設の利用
など
勤務先の福利厚生が充実していると、経済面で助けとなったり、職場で働くモチベーションにもなります。非常勤医師の中には、不十分な福利厚生に対して不満を感じる可能性もあるかもしれません。
オーバーワークになりやすい
常勤医師が空いた時間にアルバイトをする場合は、労働時間が過剰になりやすくなります。常勤医師のアルバイト時間は労働時間としてカウントされないためです。
常勤で働く医師の中には、当直後に非常勤で働く人も多くいます。医師の働き方改革が取り組まれている中で、医師の労働時間の抜け道になっている状態です。2024年からは医師の働き方改革が本格的に開始されます。常勤医師が非常勤でも働く場合は、自分の健康管理にも配慮する必要があるでしょう。
2024年の医師の働き方について詳しく知りたい人はコチラ。
まとめ
非常勤医師は、常勤以外の非正規で働く医師のことを指します。医師が非常勤で働く方法にはアルバイト、パート雇用・フリーランスがあり、自分に合った仕事を選べます。
非常勤医師の仕事内容には、健診や予防接種から救急対応や病棟管理など多岐にわたります。医師が非常勤で働けば、スキルアップや収入アップを目指せるでしょう。
非常勤で働く医師には、働き方によりメリット・デメリットがあります。記事内で紹介した内容を参考にして、自分に合った仕事を選びましょう。
出典
厚生労働省 医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査
厚生労働省 医療法第25条第1項の規定に基づく立入検査要網の一部改正について
国税庁 No.2260 所得税の税率
厚生労働省 社会保険拡大適用サイト パート・アルバイトのみなさま
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部