期間工として働き始めた場合、住民票は移したほうがいいのでしょうか。住民票を移しておかないとダメな理由はあるのか、移しておかないと何か問題があるのかについてご紹介します。住民票が移っていないとどんなデメリットがあるのかについても同時にご紹介していきます。
住民票を移す条件
期間工として働くようになった場合、住民票はどうすればいいのでしょうか。期間工は場所によっては現住所とは違う場所で働くことになり、寮があればそこに住むことができます。その場合、住民票は移動させたほうがいいのかについて、詳しくまとめています。
住民票を移したほうがいいケース
期間工は一定期間別の場所に住むこともあります。大体は工場近くの寮で生活をすることになります。基本的に住民票の移動はいりませんが、もし銀行口座を開設したり、クレジットカードを作成したいと考えていれば一時的に移動しなければいけません。
口座開設やクレジットカード作成には本人確認書類と自宅にカードが送られてきます。カードを受け取る際に本人確認を行いますので、住民票のある住所に本人が居なければ受け取ることはできません。期間工になった後にこれらをしたい場合は、面倒ですが住民票を期間工として住まう住所のほうに移動させてからになります。
何かを開設したり、確認書類が必要なものがある場合は住民票の住所が必要になってきますので、面倒ですが移動させておくと安心です。書類を受け取れないと契約し直したりする羽目になりますので、定期的に実家に帰ったりしないのであれば移動させておきましょう。
住民票を移さなくてもいいケース
基本的に住民票は居住地が変わった場合14日以内に移すよう法律で定められています。しかし例外的に移さなくてもいい場合もあります。生活の本拠地が実家であれば移す必要はありません。期間工は2年11ヶ月と期間が決まっている仕事ですので、住まいが変わってしまっても例外的に住民票を移動させる必要はありません。
荷物を実家に置いている、定期的に帰る、といった条件が満たされていれば移動の必要はありません。期間工は短ければ3ヶ月で辞めてしまう可能性もありますので、帰るべき家があれば移動の必要はありません。他にもそこに1年以上住むかわからない場合も移動の必要はないようです。ただいろいろな書類が受け取れないかもしれませんので、移動しておいたほうが安心です。
住民票を移さないと罰則がある?
基本的に住民票は引っ越した際に移動させなければいけない法律があります。14日以内に移動させないと、罰則があり、罰金最高5万円以下と決まっています。
生活する場所が安定しない場合や新しい住所に住むのが1年未満であれば移動しなくても罰則には当たらないため、期間工の場合は罰則が適用されるとは考えにくいでしょう。ただ心配な人は一度市役所のほうに確認にいっておくと安心です。
住民票を移さない場合の注意点
住民票は引っ越したら移すことが一般的ですが、期間工の場合は引越しに当てはまらないと考えられる場合もあります。では住民票を移さない場合の注意点はあるのでしょうか。
運転免許の更新
運転免許証には現住所が記載されています。更新時には住民票のある住所に更新はがきが送られてきます。しかし期間工は住民票を移動させない場合もありますので、免許証の更新はがきは住民票のある住所に送られてしまいます。
そうなってしまうと確認ができないので、もし免許の更新が近い場合は移動させておいたほうがいいでしょう。免許の更新は誕生日の1ヶ月前から誕生日後の1ヶ月の2ヶ月間になりますので、その間に住所のある実家に帰れるのであれば、移動の必要はないかもしれません。
公的書類の発行や公共施設の利用
公的な書類には住民票のある住所が必要になってきます。パスポートや印鑑登録などの公的書類を更新したり、新規発行をする際には住民票に記載されている住所が必要になってきます。公的書類を作成する際には住民票を移動させておくほうが安心です。
公共施設や図書館などのカードを作る際にも年に1回ほど住所確認をする場合があります。この時に住民票の住所と現在住んでいる場所の住所が違うとカードが作れなかったり、更新ができなかったりしますので、作りたいと考えているのであれば移動させておくほうが便利です。
図書館のカード以外にも公共施設で会員証が必要な場合は住民票に記載されている住所が必要になってきます。期間工で働いている間は特に必要ないのであれば移動の必要はありませんが、公的書類が必要な場合は移動させておくほうがいいです。
選挙権や健康診断の利用
選挙のはがきも住民票のある住所に送られてきます。その地区の選挙権を持っていますので、別の地区に住んでいる場合は効果がありません。選挙に投票する際には住民票を移しておかなければいけません。
健康診断などの通知はがきも住民票のある住所に送られてきますので、健康診断を受けたいと思っているのであれば、住民票を移動させておく必要があります。
クレジットカードなどの重要書類の受け取りや確定申告
確定申告も同様に住民票のある地域に書類が送られてきます。確定申告をしない場合は必要ありませんが、フリーランスで働いている場合は申告が必要になってきます。住民票のある住所に送られてきますので、こちらも該当する場合は移動させておくほうがいいです。
住民票は後で移すことも可能か?
住民票は14日以内に提出することが義務付けられています。期間工のようにその地域に1年以上滞在するか、別の場所に本拠地を持っているなどの場合は移動させなくても罰則はないと言われています。
住民票を移動する場合は14日以内に行ったほうがいいでしょう。理由としては市役所に移動の手続きをする際、転入手続きをします。その際にいつごろ転入してきたのか、ということを記載する欄があります。こちらに14日以内でないと住民基本台帳違反という罰則に当たり、5万円以下の罰金が命じられます。
後で移動させるといろいろと面倒なようですので、移動できるのであれば早めに移動させておくに越したことはありません。期間工として長く働くかわからない、という人は市役所のほうに一度聞いてみるといいかもしれません。移動させておいたほうがリスクはありませんので、市役所にいって聞くのも面倒だと思う人は移動させておいたほうがいいかもしれません。
住民票は働く期間や家の条件によって移す必要あり
住民票はできることなら引っ越した14日以内に提出するほうがいいです。しかし期間工のように3ヶ月で辞めてしまう可能性もある場合は、そこから移動するのは面倒になってきます。ただ期間工でも1年以上そこに住むか不明の場合、居住地は別にある場合は移動の必要はありません。
1年以上住む可能性があるなら移動させておいたほうがいいです。もちろん辞めた後の移動も忘れないようにしましょう。移動させておいたほうが免許の更新や重要書類などのチェックはしやすくなりますので、面倒ではありますが移動させておくに越したことはありません。
転入時には特にお金もかかりませんので、期間工として働く地域の市役所に行って手続きをしておくと後々便利です。その時に働く条件や期間によって移動させるということを覚えておきましょう。
監修:今村由香
国家資格キャリアコンサルタント/日本NLP協会認定 NLPプロフェッショナルコーチ
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