更新日: 2024.10.10 働き方
残業なしも案外つらい?残業0の会社に転職して後悔した話を聞かせて!
そこで、今回は残業0の会社に転職したいという方に向け、残業0の会社に転職して後悔したという話を紹介していきます。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
残業がない=まったりとした環境でなく後悔した
残業がない=まったりとした仕事環境であると考えてはいけません。残業ができない分定時でしっかり業務をこなしたり、成果を出したりすることが求められるということもあるようです。
例えば、20時間残業してこなす仕事量を残業なしでこなす必要があると考えると分かりやすいでしょう。
珍しい例ではありますが、残業0の会社に転職したものの、周囲が定時で帰宅していく中自分だけ仕事が終わらず昼休憩をとらずに仕事をしたり、こっそり仕事を家に持ち帰って処理したりするという方もいるようです。
ある程度自分のペースで仕事をしたい、あるいは余裕をもって仕事をしたいと考える方は安易に残業0の会社に転職すると後悔する可能性があります。残業が減ったのに激務で心身に不調が生じ、働き方について筆者の元に相談に来た方もいらっしゃいました。
残業減が収入減となり後悔した
転職して残業が減ることで収入が減ることは珍しくありません。現在の勤務先より規模の小さい会社に勤めることになる場合はなおさらです。
結婚や子育て、はたまた自身の老後など人生においては要所要所でまとまったお金が必要になります。人によっては残業が減り、収入も減ったことで今や将来の生活に影響を及ぼすこともあります。
例えば、残業が減ったことで収入が減り、住宅ローンの返済が苦しくなった、子どもの進学にかかる学費が重く感じるようになったなどが挙げられます。
お金に余裕のあるうちは収入が減ることについて「他で工夫すれば何とかなる」や「ワークライフバランス重視」と前向きに考えられるものの、実際に収入が減ってからお金の重みに気づくことも珍しくはないようです。特にこれから子どもが大きくなりお金がかかり始めるという世帯においてはこういった話をよく聞きます。
これからお金のかかることが想定されるのであれば、適度に残業がある働き方をする方がいいこともあるようです。
キャリアに影響を及ぼして後悔した
残業が少なく、かつ、のんびりとした環境で数年働いた結果、スキルが同世代と比べて伸びていないことに気づいて後悔する方もいらっしゃいます。そこで働き続けた結果、環境に甘んじて本人が自ら学んだりしなければ、年齢に応じた強みとも呼べるスキルや業務遂行能力などが身につかないまま年齢を重ねてしまうということもあります。
残業をすればよいというものでもありませんが、まったりとした環境で働くのであればスキルが身につくよう働き方を工夫したり、自ら学び求める姿勢も大切です。
長い人生、会社の経営悪化や倒産、家庭の事情などで転職をする可能性は決して低いものではないでしょう。転職するのであれば目先の状況だけではなく、将来のキャリアや転職のことまで含めて考えておくべきです。
残業0の会社への転職は慎重に!
転職して残業がなくなることで自由な時間が増えたりと良い面がある反面、転職先によっては収入が減り後悔するなど別の問題で悩むことになってしまう可能性があります。
残業について悩んで転職するのであれば、残業が完全に0であることだけを求めるのではなく、まずは自身の望む働き方をイメージしてみてください。それを踏まえたうえで転職することで、残業の存在ともうまく付き合いながら働いていくことができるでしょう。
執筆者:柘植輝
行政書士