更新日: 2024.10.10 その他家計

クーラーの掃除をしたら「28度」でも部屋が冷えるようになりました。掃除前は「24度」で24時間つけていたのですが、電気代はどれくらい変わるでしょうか？

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クーラーの電気代は、設定温度を1度変えるだけでも安くなるといわれています。とくに暑い夏場には1日中クーラーをつけている家庭も珍しくないため、設定温度を1度変えるだけでも節約効果が見込まれるでしょう。

また、フィルターの掃除を行うことで、冷房の効きがよくなるケースもあるようです。今回は、クーラーの設定温度を4度上げた場合の電気代と、フィルター掃除による節電効果について解説します。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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1 冷房の設定温度を4度上げたときの電気代はどれくらい変わる？
2 冷房の電気代を抑える方法
3 クーラーの電気代は定期的な清掃と使い方次第で削減できる

冷房の設定温度を4度上げたときの電気代はどれくらい変わる？

クーラーの消費電力は、製品が対応している部屋の畳数やメーカーによって異なります。今回は8畳タイプで冷房時の消費電力が500ワットのクーラーを想定して計算していきましょう。

電力料金単価は契約の電力会社によって異なりますが、ここでは公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価である31円／キロワットアワーを使用します。なお、電気代の計算式は「消費電力（キロワット）×使用時間×電力料金単価（円/キロワットアワー）」で求められます。

消費電力を500ワット（500ワット＝500／1000キロワット）とすると、1時間あたりにかかる電気代は「0.5キロワット×1時間×31円／キロワットアワー」で、15.5円です。

環境省の発表によると、冷房時の消費電力量は設定温度を1度上げるごとに約13％削減されるといわれています。設定温度を4度上げた場合の1時間あたりの消費電力量は約286ワットアワー（500ワットアワー×0.87×0.87×0.87×0.87）となり、電気代は「0.286キロワットアワー×31円／キロワットアワー」で約8.87円です。

冷房の設定温度を4度上げた場合の電気代の差は、1時間あたりおよそ6.63円であることが分かります。24時間なら約159円、1ヶ月（30日）続くなら約4770円の差となります。

フィルターが汚れていると電気代が高くなる可能性がある

クーラーの消費電力は、フィルターが汚れていると余計にかかる可能性があります。フィルターがほこりで目詰まりを起こしていれば、冷却効率が悪くなります。そのため「いつもよりクーラーの効きが悪い」「電気代が高くなった」と感じたらクーラーのフィルターを掃除してみましょう。

冷房の電気代を抑える方法

クーラーの節電方法は設定温度の変更とフィルター掃除だけではありません。ここからは、クーラーの電気代を抑えるアイデアを紹介します。

室外機に直射日光を当てない

クーラーの室外機は、直射日光にさらされて熱くなると稼働効率が落ちて電気代が高くなる原因になります。自宅にある室外機が日光に当たりやすい場合は、日よけカバーや障害物で直射日光を遮りましょう。

スイッチのオンオフを頻繁に繰り返さない

クーラーが一番電力を使うのは、電源を入れたときといわれています。そのため、スイッチのオンオフを頻繁にすると、余計に電気代がかかる可能性が考えられます。短時間の外出などであればクーラーは消さず、つけっぱなしにした方が節電になるケースがあります。

部屋に日差しが入らないようにする

日差しが入りやすい部屋でカーテンを開けていると日光で室内が暑くなり、クーラーをつけたときに設定温度との差が大きくなって余計なパワーを使ってしまう可能性があります。カーテンを完全に閉めるかレースカーテンのみにして、日光が入ってこないように工夫をするとよいでしょう。

省エネタイプのクーラーに買い替える

クーラーの型が古いと、消費電力が大きかったり機器が劣化していたりする可能性があるため、電気代が高くなるかもしれません。近年は省エネタイプのクーラーも数多く発売されているため、買い替えを検討してもよいでしょう。

クーラーの電気代は定期的な清掃と使い方次第で削減できる

今回の試算結果では、クーラーの設定温度を4度上げた場合の電気代は、24時間なら約159円、1ヶ月（30日）続くなら約4770円節約できる可能性があることが分かりました。

引き続き定期的なフィルターの清掃や室外機の遮光、室内での工夫などを意識すればさらに節約につながるでしょう。なお、自宅のクーラーが古い型なら、長期的な電気代を考慮して最新の省エネタイプに買い替えるのもひとつの手段です。