職場のお昼に「サトウのごはん」を持参しているけど、3食パックが12月に「558円→630円」に値上げって本当!? お米も値上がり中の今、炊飯器で炊くのとどっちがお得でしょうか?

配信日: 2024.10.30

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職場のお昼に「サトウのごはん」を持参しているけど、3食パックが12月に「558円→630円」に値上げって本当!? お米も値上がり中の今、炊飯器で炊くのとどっちがお得でしょうか?
「サトウのごはん」で知られるサトウ食品は、パックごはんの全商品を2024年12月に値上げすると発表しました。この値上げは、2023年7月以来の価格改定となります。
 
この発表を受けて、日常的にパックごはんを利用している人のなかには、自宅で炊飯するほうが経済的だと感じる人もいるかもしれません。
 
しかし、昨今の米の値上がりもあり、実際どちらがお得なのか気になる人もいるでしょう。本記事では、「サトウのごはん」の値上がりの背景と、自炊と比較した節約効果について解説します。
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値上げの背景

サトウ食品は2024年9月に、原料米の急激な価格高騰や、資材費・人件費・物流費の上昇を理由に、価格改定を行うと発表しました。対象は全商品で、約11~14%の値上げとなり、「新潟県産コシヒカリ3食パック」の場合は、現行の558円から630円へと、72円高くなります。
 
ほかの商品例では、「新潟県産コシヒカリ200グラム」は189円から211円に、「新潟県産コシヒカリ5食パック」は924円から1043円に値上げされます。価格改定の時期は、2024年12月2日の出荷分からと発表されています。
 
サトウのごはんは発売から30年間値上げをしてこなかった歴史がありますが、原材料費の高騰により2023年7月に値上げを行っており、今回が2回目の値上げとなります。
 

自炊との比較

では、自炊にした場合、いくらのコストがかかるのでしょうか。ここでは、「新潟県産コシヒカリ3食パック」内容量200グラム×3パック=600グラムで比較してみます。
 

・ご飯600グラムの米の価格

炊きあがったご飯600グラムには、約1.8合のお米が必要です。1合は約150グラムなので、1.8合だと270グラムです。2024年9月のお米5キログラムの東京都の価格3300円を基に計算すると、270グラムは約178円。これを、一般的な炊飯器で炊いた場合の電気代は約3.8円です。
 
こうした費用を踏まえると、600グラムのご飯を自炊した場合、「お米代178円+炊飯にかかる電気代約4円=182円」と試算することができます。
 
炊飯したご飯は、200グラムずつに小分けにして冷凍すると仮定します。食べる時には解凍が必要ですが、「サトウのごはん」を食べる際も温めることが必要なので、電子レンジの価格は計算に含めません。
 
自炊の場合、600グラムあたりの総コストは約182円となり、値上げ後のサトウのごはんと比べると448円の差がでます。
 

節約効果は?

例えば、職場でのお昼ご飯にいつも「サトウのごはん」を持参していた場合、月に20営業日で考えると、


・「新潟県産コシヒカリ3食パック」1パックあたり210円(630円÷3)

210円×20日=4200円
 
・自炊の場合 1食あたり約60円(182円÷3)
60円×20日=1200円

月々の節約額は3000円。年間では3万6000円もの節約になります。
 

まとめ

お米の価格が高騰しているとはいえ、コスト面では明らかに自炊のほうが経済的です。しかし、時間や手間、そして何より便利さを考えると、「サトウのごはん」にも十分な価値があると考えられます。
 
忙しい朝や残業の多い日は「サトウのごはん」を利用し、時間に余裕のある日は自炊するなど、状況に応じて使い分けるのも1つの方法です。また、自炊時に多めに炊いて冷凍保存することで、「サトウのごはん」並みの手軽さを実現しつつ、コストを抑えることも可能です。
 
値上げは消費者にとって痛手ですが、品質の良いお米を手軽に食べられる「サトウのごはん」の利便性は変わりません。自炊との上手なバランスを取りながら、自分に合った食生活を見つけましょう。
 

出典

サトウ食品株式会社 パックご飯の価格改定
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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