コツコツ貯めてきた小銭貯金が「50万円」になりました。できるだけ“安く”もしくは“無料”で両替する方法はありますか?
配信日: 2024.12.28
手数料をおさえる方法を知っておくと、少ない出費で両替できるかもしれません。今回は、小銭を大量に両替する際の手数料についてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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大量の硬貨両替には手数料がかかる可能性がある
大量の硬貨を両替する場合は、銀行によって手数料が変わるため確認しましょう。例えば、A銀行で窓口へ持ち込んで両替する際の手数料は、表1の通りです。
表1
枚数(両替前後の枚数のうち多い方) | 両替手数料 |
---|---|
1~10枚 | A銀行の口座を持っている場合:220円 |
A銀行の口座を持っていない場合:330円 | |
11~500枚 | 770円 |
501~1000枚 | 1540円 |
1001枚以上 | 500枚ごとに770円 |
※筆者作成
例えば、100円玉貯金で50万円まで貯めたとすると、枚数は5000枚です。A銀行の場合は500枚ごとに770円かかるため、手数料だけで7700円になる計算です。そのため、両替後に手元に戻ってくる金額は、49万2300円になります。
なるべく手数料をかけずに両替する方法
少しでも両替にかかる費用をおさえたいときは、複数の銀行を比較して、なるべく手数料が安いところで両替しましょう。例えば、B銀行やC銀行では、表2のように手数料が設定されています。
表2
枚数 | B銀行 | C銀行 |
---|---|---|
1~10枚 | 無料 | C銀行の口座を持っている場合:1日1回限り無料 |
C銀行に口座を持っていない場合:550円 | ||
11~100枚 | 550円(11~500枚まで) | |
100~500枚 | 以降500枚ごとに550円 | |
501枚以上 | 1320円 以降、500枚ごとに660円 |
※筆者作成
もしA銀行と同じように、100円硬貨を5000枚両替すると、B銀行では手数料が5500円、C銀行だと7260円かかります。3社を比較すると、B社がもっとも手数料が安くなるため、今回のケースだとB社で両替をするといいでしょう。条件によって手数料も変わるため、両替したい枚数に応じて銀行を選ぶことをおすすめします。
また、手数料自体を発生させない手段として、ATMで自分の口座に小銭を入れ、再び引き出す方法があります。ただし、硬貨の取り扱いがあることが前提のため、近隣に硬貨を使えるATMがない場合は窓口で手続きをしてください。また、ATMは一度に入れられる枚数に限度があるので、複数回に分けて入金しなくてはならない点に注意が必要です。
まとめて両替すると手数料が発生するため、無料にしたい場合は、手間がかかりますが、一定金額ごと何日かに分けるといいでしょう。
小銭貯金の注意点
小銭を活用して貯金をする際には、両替以外にも注意点があります。例えば、貯金の全体額が把握しにくい点です。特に、同じ金額の硬貨だけでなく1円玉や10円玉も混ざっている状態だと、いくら貯めたかが分かりにくくなります。
目標金額を決めている場合は、家計簿などを活用して、毎日いくら貯めたかをメモしておきましょう。目標金額まで残りいくらかが分かるため、モチベーションの向上にもつながります。
また、継続して貯金をするために「マイルール」を作りましょう。毎日500円ずつ貯金するほうが簡単な方もいれば、お釣りを貯金するほうが気楽だと思う方もいます。自分に合った貯金ルールを選ぶと、より効率よくお金を貯められるでしょう。
さらに、期限を決めるとゴール地点が明確になるため、貯金をしやすくなります。「旅行に使うお金を貯めたい」など明確な理由があるときは、実際に出発する日をゴールにするといいでしょう。
両替先は銀行を比較して決めることがおすすめ
硬貨を大量に両替するときは、家の近隣にある銀行を複数比較して、手数料の安いところを探しましょう。枚数によって、もっとも安くなる銀行が変わるため、実際に計算してみることがおすすめです。
また、小銭を入れられるATMであれば、複数回に分け自分で入金すると、口座から紙幣の状態で引き出せます。窓口での両替も、何回かに分ければ手数料はかかりません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー